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愛したのは文具のせい?~『ぼくはネンディ』~

小学校1年か2年のときの学級文庫に、『ぼくはネンディ』という本がありました。
とても気に入っていて、何度も借りて読みましたが、
そこは自分の本でなかった悲しさ、内容をほとんど忘れてしまいました。
ネンディというのは、粘土の人形だったことしか覚えておらず、
でも、大好きだったという記憶だけが残りました。

ある日、思い立ってこの本をネットで探してみました。
何しろ、アマゾンには枠さえなく(大昔の児童書だもんね)、マーケットプレイス出品さえ望めない状況。
復刊ドットコムで、再版した『ネンディのぼうけん』の復刊願い が出ていましたが、あまり詳しい内容はわからない。
ヤフオクにもなく、あっちでも、こっちでも、品切ればかりの本でしたが、1冊だけ、ネット古書店に在庫があり、喜んで買ったのでした。

へ~、ポーランドの本だったんだ~ と、びっくり。
挿絵は、『ぐりとぐら』とか、『いやいやえん』とかでおなじみの山脇百合子さんでした。

一通り読んでみて、どんな話を覚えていたかというと、

「赤い日記帳」「みんなインクだらけ」「ふしぎなくろいはこ」(←水彩絵の具セット)「ペンふでと」「はくぼくにまちがえられた」…

…見事に、全部文具ネタの話ばかりじゃないですか(^^;)

主人公のトーシャという女の子の筆箱に、粘土人形のネンディが住んでいるのですが、同居しているのは、ペン先、ペン軸、えんぴつ、ナイフ、けしゴムのねずみ。
吸い取り紙、インクつぼ、固形絵の具のセットなども登場します。

ネンディは、色紙の切れはしをナイフやペン先に頼んでとじて、爪の先ほどの日記帳を作り、鉛筆の折れたさきっぽで記録をします。
インクつぼにかけあいにいって、インクまみれになり、
乱暴な女の子ゾーシャに借りられた鉛筆などがかまれて傷を負ってさわぎになり、先生にチョークと間違えられて黒板に押し付けられ、文具たちが、ネンディとともに、擬人化され、生き生きとしゃべっているのでした。

そう、たぶん、自分には無縁の、ペンやインクつぼや固形水彩絵の具に憧れて、それらが活躍する筆箱がうらやましかったのだと思います。
何しろ、文具が出てこない話は、見事なほど忘れてしまっていたのですから。

『ぼくはネンディ』(マリア・コブナツカ 学習研究社) 絶版

もう一度読みたい方、興味をお持ちになった方は、ぜひ、復刊ドットコムの復刊リクエスト投票に一票をお願いいたします。

→ 復刊ドットコム ネンディのぼうけん 復刊リクエスト投票 へ

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【関連記事】

→ 『文房具の歴史』(野沢松男)の筆箱考察 ~続・明治の舶来木製筆箱の図版~
『ぼくはネンディ』の表紙画像と本文の一部を紹介しています。

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