謄写版の思い出 その3 簡易製本の基礎知識?
学生寮にいたときに、ガリ版で文書を作るのは庶務部の仕事でした。
ガリ版を切ることは「カッティング」と称していて、上手なガリ版の使い方を教える「カッティング講習会」なんてものもありました。(あいにく、庶務をやったことがないので、何を教えていたかよくわからないけど、見出しの太字とか、線の引き方とか、字の見やすい書き方なんかだと思います。)
で、印刷物を製本するまでには、1「ガリ版を切る」 2「印刷する」 3「紙を二つ折りにする」 4「順番に紙を集めてそろえ、袋とじにしてホッチキスでとめる」という一連の作業があるわけですが、これは、
1「カッティング」 2「刷りッティング」 3「折りッティング」 4「とじッティング」と言われていました (;^-^;)絶対これってここの「方言」よね
なんでも、「~ing」をつければいいってもんじゃないだろ~、と思っていましたが、
放送で「これから折りッティングと、とじッティングを行いますので、手の空いている人は手伝って下さい」な~んて言われると、笑いながら手伝いに行くわけ。
紙を二つ折りにする道具は、文具王高畑さんが、お経を折る竹筒を推薦されていましたね(^-^) (詳しくは、『究極の文具カタログ』118~119ページ)
こちらは、作業の早い人は、ガラスのびんを使う人が多かったです。
ジャムびんとか、コーヒーのびん(丸いもの)みたいなもので、
紙は1枚ずつではなく5~6枚まとめて端をそろえて二つに曲げて、折り目になる部分はそのガラスのびんで押さえる。(底でこすりつける場合と、側面のカーブを転がす場合と両方あり。底はでこぼこがあるので、多少汚れたりすることもあり)。
そのあと紙をばらばらにして、さらに上からもう一度ガラス瓶でのして、きちっと折り目が決まるのです。
私はそのころは何を使っていたかな? よく使ったのはガラスの石きり(巨大おはじき)です。やはり、素手で折るより早くて楽ですし。ガラスは重さがあって熱を持たなくてなかなかいいものです。
そのあと、順番に用紙を並べてとっていくのは小学生~今までやってますが、速い人に迫られたり、紙がとれなくてもたもたした後の人は取るのが楽でどんどん詰めたりとか、いろいろ騒ぎがあって、取っても取っても終わらないように思えた山が急に減り始めて、どこか足りなくなって終わるのはいつものこと。
これ、一人でやると、ほんとうに空しい作業です。だんだん悲しくなってくるもの。
大勢で騒ぎながらとじるほうが早く終わるし、断然楽しい。
今は、指サック(メクリッコの青を愛用。透明タイプは材質が違うのか、使いにくい)が必要になりましたが、そのころはそんなものはいりませんでした。しょぼん。
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コメント
こんばんは(^_^)
それはつい先日やったPTA広報誌の最終作業です。確かに大勢でやると、楽しい作業でしたね。
前年度は2つ折りの広報誌だったので、折るための道具が学校にあると聞きましたが、まだ見たことは有りません。ちょっと興味あるな~、どんなだろう?
投稿: ゆーこおばちゃん(キャスパー) | 2007年7月26日 (木) 00時52分
ココログのメンテナンスの後は本人のメンテナンスで、お返事が遅れて申し訳ありません 汗
製本作業は大勢でするほうが楽しいし早く終わると思います。
紙折り機は私の職場にあります。それで、最近石切りを使わなくなったんですね。
紙折り機は、人の手と目で折るのと違ってぴたっと縁をそろえるのが難しいのですが、最近の機械の中では仕組みが見えやすいほうなので(1枚ずつ折る)、なんか、がんばって労働してるわ、という感じで健気に見えます。
ちょっと口で説明するのは難しいんですが、片側に紙をセットして、その紙が1枚ずつ吸い込まれて斜め上に移動し、そこでガードにぶつかって折る位置が決まり、折れた状態で出てきます。
二つ折り以外にも、片側が開く三つ折りとか観音折り、封筒に入れるような四つ折りなんかもできます。
紙折り機で作業をする機会がありましたら、おもしろいので見てくださいね^^
投稿: けふこ | 2007年7月29日 (日) 05時49分