昔のファンシーびんせん その6 コクヨ
自分では、コクヨは定番事務用品を買うところ、ってイメージでしたが、当時からファンシーものもあったのが意外でした。
これは、おみやげに?もらったレターセットです。
こんな風にケースに入ったレターセットは、これしかもっていなかったので、使い終わったあとも、他の便箋やら封筒やらの収納ケースにしていました。(この中にまたいろいろ入っていて…は、また後日のネタに)
ピンクの方はかなり中身が残っています。(妹のものです)
最初、これがどこの製品だかわからなかったのは、ケースに社名が入っていないからで、
封筒の角に小さく薄いピンクで「KOKUYO」と書いてあって判明しました。
実は、便箋のほうにも、角に一箇所、その角から縦に5cm横に5cmの位置に、4mmくらいの筆記体のロゴマークが入っています。
角はともかく、なぜそんな位置にロゴがあるのか、まったく理解できません。
ケースに社名がないのは、たぶん、レターセットに巻いてあった帯か袋に書いてあったためと思われます。
色合いは、ケースと同じデザイン化した花模様を薄い色で印刷してあります。
気に入ったのか、数がなかったのか、水色は使い切ってあります。
罫線はないので、線の入った紙が付属していたと思われます。
封筒は、それより気持ち濃い印刷がふたの部分にだけしてあります。
もともと付属していたシールは左側の花と猫で、右のくまシールは、「なかよし」の付録です。
ケース、びんせん、封筒に統一感があるのに、シールだけなぜこんなに雰囲気が違うのかわかりません。
やはり、ここはこの花柄から2種くらい選べばいいと思うのですが。
左は珍しくキャラものです。買った理由ははっきりしていて、楽器が出てくるからです。表紙は地模様に、楽譜と英文がパッチワークのようになっています。
表紙の絵は3柄ですが、中身は、ピアノを弾くふりのやんちゃ坊主と、スーザーフォン風ラッパを吹く男の子の2柄が角に配置されています。
誰のイラストかは不明です。
名前は「ミュージック」で、値段は100円。
すみれのほうは、「思い出の馬車」で、60円! 際立つこの安さは、きっとオイルショック前の製品では?
やや大人っぽい柄なので、たぶん文具店で発掘して買ったんだと思います。
題名も表紙も「馬車」なのに、中身には馬車が出ていません。
ま、無地のびんせんでも表紙がやたらきれいだったりしますから、こういう名称は会社で在庫管理や注文のときにわかりやすければいいのでしょうか。
これも、すみれと鈴蘭が角に配置されています。(ほんとうに好きなのね。ここに出てないすみれのお気に入りはまだある)
ただ、画像のブーケ(右下のもの)は好きなんですが、左上のすみれの青がどうにも好みじゃなくて、けっこう枚数が残っています。罫は細め。
吸い取り紙(水色)には、手紙の書き方が出ています。すごく実用的☆
「メッセージのいろいろ」「手紙のマナー」「花言葉」「誕生石」
手紙の書き方に、「郵便番号を忘れずに」とあるので、少なくとも郵便番号施行以降のものですね。
メッセージの例文は、ちょっと笑える(^^)
誕生祝い
・お誕生日おめでとう。また一つ年をとったね。
・ブラボー! 君の誕生日を心から祝福するよ。
・お誕生日おめでとう。あなたに素晴らしいことがいっぱいありますように。
・Happy Birthday. なにを贈ろうかといろいろ考えましたが、私のハートが一番だと思います。
・このむと、このまざるとにかかわらず誕生日は、年1回やってきます。
・親愛なるお父様(お母様)お誕生日おめでとうございます。お見舞い(抜粋)
・毎日天井とニラメッコ、もういいかげんに逃げ出せよ。
・見舞い品の処分どうしている。僕も手伝おうか。入学・卒業祝い(抜粋)
・これで君も大きな顔ができるね。おめでとう。
・卒業できるかどうか心配していたよ。よかったね。
・楽しかった思い出も、苦しかった思い出も、みんなさようなら。結婚祝い(抜粋)
・君の顔いつもより○○の下が長いぞ!
・結婚おめでとう。逃げないようにしっかりたずなを。
・あなたには、もったいない位の旦那さま、いつまでもおしあわせに。
・子宝といいますが、今はあてにできません。ほどほどに〔書き出しと結び〕
先生や目上の人に出す時、書き出しがむつかしいものです。一般的に使われている拝啓と書き出したら敬具、前略なら草々と、これは少し堅くなりますので、それよりヤングマンらしいことばを作ってはいかがですか。(後略)
「わ~ぃえむしえ」♪
けっこうコクヨってくだけた考えかもしれない(^^)
【関連記事】
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→ 「昔のファンシーびんせん その2 起山房便箋」 へ
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→ 「昔のファンシーびんせん その5 NB & ミドリ」 へ
→ 「昔のファンシーびんせん その7 はんぱもの」 へ
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コメント
@niftyトップページ「旬の話題ブログ」コーナーにて、
本ページの記事を紹介させて頂きました。
紹介記事については、「旬の話題ブログ」バックナンバーで
半年間、ご覧いただけます。
今後も旬な話題の記事を楽しみにしておりますので、
引き続き@niftyをご愛顧の程、よろしくお願い致します。
ありがとうございました。
@nifty「旬の話題ブログ」スタッフ
投稿: 「旬の話題ブログ」スタッフ | 2007年8月28日 (火) 10時16分
ゆうべ、たまたまアクセス解析を見たら、いつもの倍以上の異常なアクセス数だったので、リンク元をたどってみました。
そのときは記事を見つけられませんでしたが、きっと何かで紹介されたんだろうなと思いました。(バックナンバーを見てきました)
話題としてはどう見ても「旬」とは逆な気がしますけれど、好き勝手に書いているここを他の方にも見ていただく機会となりました。
どうもありがとうございました。
投稿: けふこ | 2007年8月28日 (火) 19時11分
コクヨといえば、かつての「YOUNG KOKUYO」ブランドがなつかしいです。1970年代半ばから1990年代初めまでの展開だったのかな? バラエティに富んでいて、けっこう好きなものが多かったです。
この記事にあるのは、それ以前のものですよね…これまた貴重なものを見ることができました。
投稿: 早瀬かをる | 2007年9月 8日 (土) 07時00分
毎度、二つもコメントをありがとうございます^^
「YOUNG KOKUYO」を意識して使ったことがないのですが、探せば何か出てくるかも。(あちこちひっくり返していたら、「学研」だの「うずまき封筒」だの、ここにのせなかったものがいろいろあったので)
コクヨのびんせんというと、一番定番の縦書きの白を思い浮べてしまうので、ファンシーものとなかなか結びつかないイメージでした。それだけ自分が定番ものとしてコクヨを使っているということなんでしょう。
投稿: けふこ | 2007年9月13日 (木) 01時48分