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帽子の女の子キャラクター「ホリー・ホビー」 追記

記事「受験生でなくても ~カナエルコーンは招き猫~」のコメント欄で、
「70年代に大きな帽子をかぶった女の子、いつも横向きで 時には麦藁帽子でブランコに乗っていたり、とても優しいセピアカラーぽい色使いで、洋風なイメージ 繊細なイラスト。当時は便箋や下敷き、ペンケースさまざまな文具にそのイラストが描かれ、とても好きだったのですが、どうしてもそのキャラクター名やどこの会社のものかがわかりません」
というご質問をいただきました。(女の子キャラクターの画像は、m_merryの秘密の花園を参照)

調べた結果、「Holly Hobbie」というキャラクターだということがわかりました。
そのキャラクターについての資料が少し見つかりましたので、追記します。

1972年前後学研は「ホリー・ホビ」というシリーズの大ヒットに恵まれる。
「ホリー・ホビー」は「大草原の小さな家」のローラのような大きなボンネットを被った少女のイラストを配したAG社のキャラクターで、本国のアメリカでも人気は高かったが、日本でも爆発的に売れ、学研は文具類に加えて、マグカップや傘などにもホビーシリーズを展開した。

 このシリーズのヒットをきっかけに、ブランド名は「ヴィクトリア・ファンシー」となり。日用雑貨や小間物への全面的な展開をはかり、カード販売からさらに事業拡大する。(中略)

続いて、学研初のオリジナルキャラクター「タイニー・キャンディ」もヒットした。この頃から75年にかけて、文具や日用雑貨メーカーが入り乱れてファンシービジネスに参入し始める。実用品メーカーも、それまで売っていた日用品を〈ファンシー>化させてなぐり込みをかけてきた。

『ファンシーの研究』(島村真理)ネスコ 「ファンシーショップの誕生」より

私が持っている70年代の缶のファンシー貯金箱は、学研のもので、「ホリー・ホビー」に似た地模様がついていますが、これには「Victoria Fancy」のロゴが入っています。

学研は当初、アメリカのカード会社アメリカン・グリーティング社と提携し、「ヴィクトリアカード」という名前でグリーティングカードを発売した。これがヒットしたため、さらに昭和42年頃、ノートやレターセットなどの文房具類にカードのデザインを転用したところ、カード以上に売れることになった。

Holly Hobbieは、その代表で、Victoria Fancyというブランド名で大ヒットをとばした。定型のノートやレターセットのほか、日本人好みのミニサイズのメモ帳や電話帳などが手頃な値段で発売され、少女たちはそのかわいらしさに思わず必要もないのに買う羽目になったものだ。メモ帳などには、たいてい、透明のビニールカバーがかぶっており、これが当時は、新鮮な印象を与えた。同時に、日本人のカバー好き、包装好きが遺憾なく発揮された。

Holly Hobbieは、大きなボンネットをかぶった少女の横姿をイラストにしたもので、かわいく、ロマンチックな雰囲気を漂わせていた。コクヨ、地球、ミドリ、リリックなどの文房具メーカーは、競って似たような女の子のイラストをつけたノートやレターセットを発売した。これらの女の子の顔は、もはやアメリカのものではなく、まさに日本の少女好みのかわいいものであった。

『かわいい症候群』(増渕宗一 NHK出版) 「アメリカのデザインと日本のかわいい感性」より

ここで、同じく、ホリー・ホビーが学研から発売されたものであることと、他メーカーからも同じようなキャラクターものが同時期にいろいろ発売されていたことがうかがえます。

女の子キャラクターのうち、私が名前を記憶していた「デコ」は、きっと他社から発売されたものなのでしょうね。ここに出てきたメーカのうちにあるのか?

ホリー・ホビーは、カントリースタイルの服装で、金子服に通うところもあると思いますが、その割に自分がはまらなかったのは不思議です。
ハイウェストも小花模様もエプロンスカートも好きなのですが(金子服より、ストリートオルガンとか田園詩とかのラインの方が近いかも)。

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コメント

ウワー 懐かしいです。昔ノートを持ってました。確かお菓子中心のレシピブックに使っていました。大好きで、写し絵したりもしましたよ。
この絵柄にひかれ、大草原の小さな家のエプロンドレスに憧れ、赤毛のアンの袖の広がった青いドレスにイメージを膨らませた少女時代。気恥ずかしいけど懐かしいですね。
幼い頃に触れたアメリカン・カントリー とベルばら。 これは今の私のカネコ好きの原点かもしれないです。

投稿: kyoko | 2008年2月 7日 (木) 18時54分

自分はさすがにリアルタイムでこの製品を知っているわけではないのですが、かつてのファンシー文具には「アーリーアメリカン」といったカテゴリのものがけっこう多かったですよね(「ファンシー商品ショック図典」でもこれをひとつのカテゴリとしている)。
ユーカリ社でもこういった感じのものがあったか、と。

「Victoria Fancy」のブランドは、学研本体でファンシー文具を展開していた時代までは残っていたと思います。「学研トイホビー」以降は見ないなぁ。
子会社に「ビクトリア・ファンシー販売」というのがありましたが、ここは昨年解散したようです。

投稿: 早瀬かをる | 2008年2月 7日 (木) 22時12分

kyokoさん
きっとここで話題をふれば、金子さんファンのどなたかがご存じかと思いまして♪
赤毛のアン とか ターシャ・テューダ なんかにも通じるものがありそうですね。
男の子向け商品に比べて、女の子向き商品はなかなかまとまった資料がないので、
覚えていることを教えていただけてうれしいです^^

投稿: けふこ | 2008年2月10日 (日) 00時09分

早瀬さん
キャラクターとは言え、ファンシーものですから、
きっと何か知らない情報のコメントをいただけると思っていました♪
さすがは、会社名の変遷なんて、なかなかわからないところまでありがとうございました。(私はそういうところを普段見ていないので。)
私のあげた資料もすでに絶版なんですが(だいぶ前にブックオフでどちらも偶然見つけた)、早瀬さんのあげてくださった本も絶版なんですね。
早速、アマゾンマーケットプレイスで注文しました。
アーリーアメリカンのジャンル、どんなものが入っているのか楽しみです。

投稿: けふこ | 2008年2月10日 (日) 00時20分

こんばんは!
詳しく調べられたのですね。
私もあれから調べ、アメリカにはこんなサイトもありました。
http://www.hollyhobbieworld.com/
このサイトから、いろいろ見ておりましたら作家さんのお顔も見ることができました!
懐かしく思いながら、その頃のことも思い出しておりました^^

投稿: m_merry | 2008年2月13日 (水) 21時32分

m_merryさん こんばんは^^
アメリカのサイトのご紹介、ありがとうございます。
あれから、当時、あちこちから出ていたという、「帽子の女の子」キャラクターに興味を持って調べています。
引用資料に書かれていない会社のものが次々に見つかって、当時のキャラクター少女って帽子の女の子しかいなかったのか?(まさか)、なんて思うほど。
おもしろいテーマを提供してくださってありがとうございます。

投稿: けふこ | 2008年2月14日 (木) 21時56分

家の老朽化で引っ越しで父か゛私の子供の頃から大切に保管してたホリーホビーの無色透明の30cmものさしを捨てた!復刻販売してほしいから、お願いします!富山県富山市在住です!コンビニ発売してほしい!

投稿: 匿名 | 2016年10月 2日 (日) 17時00分

親父は開き直り「そんな少女趣味な物なんか価値ないからゴミとして捨てたぞ!」と言った!子供の頃から、ずっと大切に使って愛用してたのに!?

投稿: 匿名 | 2016年10月 3日 (月) 08時39分

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