« 桜の切り紙とその応用 | トップページ | 童謡「ぼくのクレヨン」の12色 »

色々あります~学校で使う水彩絵の具12色の組み合わせ~

ここでとりあげる絵の具は、小学校などで使う水彩絵の具です。
具体的には、「サクラマット水彩」「ぺんてるエフ水彩」「ギターペイント」など。
誰もが子どもの頃にお世話になるのに、「水彩画」の本を見ると、こういう絵の具はまず取り上げてもらえません。
正確には「半透明水彩」といいます。薄めると透明水彩風、薄めないと不透明水彩風に描ける便利な絵の具なんですけどねえ。
(水彩画の本のほとんどは「透明水彩」についての本です。学校用の水彩の本は後述)
きっと、「~風」とか「~調」とかいうのでなく、ちゃんとそれ専門でなきゃだめ、ということなんでしょうね。
でも、普通に絵の具を買うといえば、先にあげたどれかが多いと思います。

24色とか、金銀入りとかの豪華なものもありますが、大体12色のものを使いますよね。
文具店に行ったら、12色セットの中から、値段とかメーカーとかチューブの種類などで気に入ったものを選んでくると思うのですが(お店で既に選んでいる場合もあり)、
この12色の組み合わせ、同じメーカー内でも違うタイプがあったりします

〔3社の「12色の絵の具」のすべての製品に共通する色〕

赤 青 黄緑 茶 黒 白 この6色しかありません!

「黄」でなく、「黄緑」が入っているのが意外です。
半分は、メーカーやシリーズによって違うものが入っていることになります。

〔標準的な選択〕…共通6色に加えて

レモン色 朱色 ビリジアン(ビリジァン) 藍色 黄土色 の5色に

Aタイプ 5色+黄色 (ぺんてるF水彩、ギターペイント )

Bタイプ 5色+山吹色(サクラマット水彩ラミネートチューブタイプ)

これらは、混色に一番向いた配色のようです。
よく、問題になる、なじみのない「ビリジアン」ですが、
「みどり」は、「ビリジアン」+「レモンいろ」(ぺんてるによる混色)、あるいは「ビリジアン」+「きみどり」(サクラクレパスによる混色) の混色でできるため、これは入っていなくてもすぐに作れる色だそうです。

Bの「きいろ」も、「やまぶきいろ」と「レモンいろ」の混色でできるという理由で省かれています。(通常、三原色といわれる「黄色」が混色でできるというのは何か不思議)
つまり、この配色は、「混色ができる」あるいは「混色の練習」を念頭におき、なるべく少ない色数で、たくさんの色を作ることができる色が選ばれています。
なお、ぺんてるエフ水彩は、ポリチューブのものもクリーンチューブ(金属 スズ)のものも、色展開は同じです。

〔入門期を考慮した選択〕…共通6色に加えて

Cタイプ +黄色 レモン色 朱色 緑 藍色 黄土色 の6色(サクラマット水彩ポリチューブ)

ここで、「きいろ」「みどり」が入っている理由は、基本的な色の名前を覚えられるようにという配慮だそうです。
それでも、混色や効果に必要な「あいいろ」や「おうどいろ」や「しゅいろ」は入っているので、混色の練習もすることができます。

〔混色がまだ無理な年齢に配慮した選択〕…共通6色に加えて

Dタイプ  +黄色 ペールオレンジ 橙色 緑 空色 桃色 の6色(ぺんてるのスケッチセット~市販品~の中の絵の具 などの一部の商品)

他の製品に加えて、明るい中間色が目立つ選択になっています。
これは、まだ混色が無理な年齢の子どもでも、クレヨンなどを選ぶように使いたい色がすぐに使える配色になっています。
混色をするのには逆に難しい配色になっていますが、このような配色は共同絵の具などにも見られ、大胆でのびのびした表現に向いているように思います。
現在は、この12色絵の具のみのものは市販されていませんが、ここに入っている「ペールオレンジ」「だいだいいろ」「そらいろ」「ももいろ」は、ポリチューブ単色で販売されています。(以前は、もっと細いポリチューブの12色セットで販売されていました。)

絵の具を選ぶときには、幼児にビリジャンの入っている絵の具では扱いが難しすぎるでしょう。
小学校で使う絵の具なら、学年が上がるにつれて、混色に必要な色と入れ替えて(あるいは買い足して)いくのがいいということになります。

その絵の具を買う前に、ちょっと気をつけて箱の色名を見ると、思わぬ発見があるかもしれません。
白が2本入っていたり、学校納品用で違う仕様だったりと種類もいろいろあるので、まだ違うものがあるかもしれません。
今回、サクラクレパスとぺんてるの製品は持っていたのですが、寺西のギターペイントはカタログで調べただけなので、違うものをご存じの方は教えてください。

ただ、個人的には、「○○えのぐ ジュニア」という品名とか、「混色自在」とかいうコピーがついているとか、何かもっと見分けやすい表示があるといいなあと思います。

なお、不透明水彩絵の具の参考書には、『みずえのぐの世界』(降籏孝 サクラクレパス出版部)があります。
何が正しいのかよくわからないことも多い絵の具の使い方ですが、こういう参考書があるとちょっとしたコツがわかり、あとは自分のやりやすいように変えていくのがいいんじゃないかなと思います。(書いてあってもこれは自分には無理、というのもあった。)

☆この記事を書くにあたり、ぺんてると、サクラクレパスの窓口に疑問点を尋ね、いずれも丁寧でわかりやすい回答をいただきました。ありがとうございました。

ぺんてるのHP

サクラクレパスのHP

拍手する

【追加記事】

→「色々あります~学校で使う水彩絵の具12色の組み合わせ~ その2 ぺんてる編

→「色々あります~学校で使う水彩絵の具12色の組み合わせ~ その3 サクラクレパス編

製品画像と、量販仕様についての補足です。

|

« 桜の切り紙とその応用 | トップページ | 童謡「ぼくのクレヨン」の12色 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 色々あります~学校で使う水彩絵の具12色の組み合わせ~:

« 桜の切り紙とその応用 | トップページ | 童謡「ぼくのクレヨン」の12色 »