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学校文具のギャグマンガ『ケシカスくん』

今日、いつもと違う書店に寄ってみたら、いろいろおもしろい本が見つかって大収穫だったのですが、その中でふっと目について手にしたものがこれ。
『ケシカスくん』(村瀬範行 小学館コロコロコミック)

「ケシカス」だから、消しゴムのカスよね? と低い棚から本を抜いてみたら、消しゴムのけっこう凶暴そうな絵柄。後ろのコピーには「(前略)修正液が永遠のライバルであり、えんぴつを子分にしている、文具界最強キャラが消しに消して(後略)」とか書いてある。
間違いなく文房具のマンガだ^^と、これも購入してきました。
もう5巻まで出ていたけど、コロコロは全然チェックしていなかったのでまったく気づいていませんでした。

で、1巻にどんな話があるかというと、

・文具界最強というならこのボールペンを消してみよ、とか修正液に言われて詰まるケシカス君、しかし、悠然と消そうとする修正液からは薄い液しか出ず「使う前に振るのを忘れた。」とあわててジャンプする修正液は、ケシカス君に大笑いされる。

・さしずめ「文具の墓場」落とし物箱で、ひもののびきった赤白帽やかかとの踏まれた上履きと脱出をはかるケシカスくん。

・文具業界で、お子様は大きいものが好きだからと、天井まである「デカケシ君 1個15万円」を開発するケシ社長。(←レーダーとか サンリオの上を行くぞ。もっとも、こっちは「ドデカスくん」で校舎を破壊し弁償して潰れちゃうけど)

などなど。
さりげなく消しゴムがスリーブのふちで折れてしまうこととか、月日がたって劣化することなんかもネタになっている。
黒板消しや水のりやクマ型ホッチキスなども登場し、思いっきり文具マンガでした。
意外にシャープペンシルの地位が低く、鉛筆を「時代遅れ」と笑っているエリートシャープペンの芯が次々に折れて役に立たなかったりとか。

消しゴムって、文具の中でも特に子どもに遊ばれる率が高く、刻まれたり、練るために意味もなく消されたり、シャープペンシルの芯や画鋲を刺されたりとか、大変受難な文具なのですが、そういう意味でも主人公にぴったりだったのかも♪

コミックスの中にはケシカス君(たぶん消しゴム)つき限定バージョンなんかもあるようなので、続きも楽しく読んでいきたいと思います。
小学館漫画賞も受賞しているとか。このごろマンガ界に疎くなって全然チェックできていませんでした。

別件で哀しいのは、一緒に買ってきた『Cafe Dream 珈琲どりーむ 1(画:ひらまつおさむ 作:花形怜 芳文社コミックス)で、モカをカフェに飲みにきていたお客さんが会社が倒産して田舎に帰ることになるんだけど、その会社の名前が「川嶋文具商会」なの。
ああ~ こんなところに文具界の生存競争が…(- -;)
田舎からお礼の手紙を書く元社長は、横長の横書き便箋というあまり見ないものを使っていました。ひょっとしたら、縦書きの便箋を横に使っているのかもしれません。
筆記具は何だかわからないのが残念。(←だから、文具マンガじゃないって)

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【追記】

このケシカスくんの文具が、ショウワグリムから発売されました!(2009年2月)

→ ケシカスくん文具セットあります ☆追記 消しゴム単品もあり へ

→ ケシカスくん文具セット 詳細 へ

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コメント

こんばんは

ケシカスくん、読んだ記憶があるような?
あまりのナンセンス調のマンガで、すっかり忘れてましたwww
 

投稿: 松本麗香 | 2008年5月18日 (日) 20時53分

麗香さん こんばんは
コロコロもお読みになったりするんですか?^^
児童向けマンガの最下段の一番左すみにあったのに、
なんか、おいでおいでされてしまったんですよね。
このマンガが文具磁場を形成してたのかもしれません。

投稿: けふこ | 2008年5月18日 (日) 21時04分

文具磁場・・・(笑)
ケシカスくんの磁場って正調文具好きのけふこさんも
引き寄せるほどの磁力?
文具界最強の邪悪顔(?)のコーリンマークに匹敵する
邪悪さですよねケシカスくん(笑)
 

投稿: 松本麗香 | 2008年5月18日 (日) 21時14分

麗香さん
『ぼくはネンディ』(文具がたくさん擬人化されて活躍する児童文学)以来、この手は好きみたいですが、あまり作品がなくて。
以前、アクセスした方で「文具の出てくるマンガ」だかでここを検索された方がいたんですが、その時は作品が思いつかなくて。
文具が主役でなくても、作品を見つけたら書いていこうと思っています。何かご存じだったら教えてください。

具体的商品名が出てくるタイプのマンガじゃないので(そんなことしたら問題?)、コーリン君とMONOの対決なんてのは見られないのが残念です。

投稿: けふこ | 2008年5月18日 (日) 21時27分

現実の文具商品がキャラになってるマンガがあったら
さぞかし楽しいでしょうね♪
長所や短所がそのままキャラの特徴となってストーリーをかけめぐるのですから(^^)
「空気圧縮くん、持久力がない!」とか
「クレヨン共和国は今日から我がクーピー帝国が支配する!」とか(爆)
 

投稿: 松本麗香 | 2008年5月18日 (日) 21時41分

麗香さん
そんなおもしろくてこわいものは、商業誌ではOKが出ません 爆
消せるボールペン フリクションボール あたりがどういうランキングになるか考えてしまいますね。
パーフェクトペンシル様あたりはどうなるんでしょ? 消しゴムをいつもお供に従えてますが、力関係はどちらが上?

「お前なんか、こうやって塗りつぶしてやる~ ぬりぬり」のクレパスとか、詰め替え装着に時間がかかって出遅れるピット糊とか?

あ、クレヨン共和国ではないですが、「クレヨン王国」の童話は存在します♪

投稿: けふこ | 2008年5月18日 (日) 21時55分

文具好きな方だとこういうマンガも受けたりするのですね。
消しカス君はコロコロ愛読者の息子の1・2を争う人気作品です。親の立場としては、なかなか楽しんで読むなんてできなかったのですが、、、。今度こっそりじっくり読んでみようかな、と思ってしまいました。うふふ。

投稿: kyoko | 2008年5月19日 (月) 21時29分

kyokoさん
こんばんは コメントありがとうございます。
ええと、あちこちの紹介を読むと、「大人の楽しめるものではない」とか「コロコロの中でも下ネタが多い」とか、決して世間の評価が高い作品ではありません^^;
(そんなに酷評しなくてもいいのに~と私は思いますが。)
割と「遊ばれてかわいそうな消しゴム君」扱いされるのが反逆したようで、あのかわいくなさがいいのです。あと、思惑に反した結果になったときの「ノーーーン」の情けなさと。
小学生にはどのあたりが受けているのでしょうね?

お家にコロコロがあるのなら、ついでにちょっとのぞいて見ることができますよね。
でも、下品でついていけない! とコロコロ不買運動をしないでくださいね^^;

投稿: けふこ | 2008年5月19日 (月) 23時45分

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