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2008年9月

ステーショナリー タニィの秘密6 「専務」さんの技2

ステーショナリー タニィの秘密5 「専務」さんの技1 の続きです)

☆ある時 精密修理屋さん☆

お店に行くにあたり、以前から店長さんに画像がほしいと言われていたプラチナの加圧式ボールペン「金さん」を持っていくことにしました。(「金さん」について 詳しくは ノンボテその2 へ)
これは未開封のまま保存していたのですが、行く前に袋から出してみたら、あら~ ノックしてもちゃんと芯がでません(^^;)
雰囲気としては、ねばついているか、ばねが馬鹿になっているかのような感じ。
一応、がちゃがちゃしたり、芯を外してみたりして、文字がまだ書けることは確認しましたが、下手にひっぱると壊してしまいそうで、何しろ古いものだからしかたないとそのまま持参。

で、お店で「金さん」を出して撮影などしてもらったのですが、「ノックしても芯が出ないんです」と言ったところ、お二人の目がきらん☆と輝いた(ような気がする)。
「これってエラストマーが…」「インクが…」(←わかっていない私)
で、専務さんは、レジ台の上だの引き出しだのから、いろいろな工具を取り出して、ボールペンの軸だのばねだのをこりこりといじりはじめました。

で、おそらく10分もしないうちに、金さん復活~!
「書いてもいいですか」と言われ、金の線がなめらかに出てきて「おお~さすが加圧式」となったのですが、さすがなのは専務さんの方ですってば。

きっとこんな具合で、「シャープペンが壊れた」とかも直してくださるのだと思います。
引き出しには、芯の太さを測れる機械(体重計のような目盛りのアナログタイプ)も入っていました。
替え芯が何mmか忘れてしまっても、測定してもらって無事解決です。

※なお、店長さんの鑑定によれば、「金さん」本体は500円のものだろうということでした。
これが金色ボディに金インクで千円って、ちょっと暴利?

☆あるとき よろず相談員☆

タニィに入ってきたお客さんが、洋服の革ベルトを差し出し、「これに穴をあけることのできる道具ってありますか?」
…それって、文具店の領域ではないのでは?(^^;)
「それは特別な道具だからねえ。そのお店でやってくれないの?」と専務さん。
「できないって言われたんです」
お店も自作の服を売っているわけではないから、そういう細かいことは難しいのでしょうね。

「錐であけたらどんどん広がってくるし、見た目が悪いから駄目」
でも、専用の穴あけはホームセンターとかでもなかなか見つからない道具らしいし、高いそうな。
(小さな穴だからハト目では無理みたいでした)
「一番簡単なのは、彫刻刀の丸刀の小さいので開けることなんだけどね」
なるほど。半円と半円で丸になるのね。
でも、かなり小さい丸刀が必要で、普通の彫刻刀セットに入っているようなのでは駄目だそうで。

専務さんは版画をされるようなので小さい丸刀をお持ちだと言うことでしたが、今ここにないので、とりあえず、店長さんが、そういう道具を使っていそうな靴屋さんやリフォーム屋さんなどを紹介していました。

この場合、完全な解決ではないけれど、いろいろな案やありそうな場所が次々に出てくるのに驚きました。

※帰りに、浅草橋のシモジマで、パワーグリップ彫刻刀の小さな丸刀のバラを見つけたので、そういうときのために購入してきました。
でも、あのお客さんは、ベルトがゆるくて穴を開けたかったのよね。…かなりうらやましかったりして。

あたかも、怪人二十面相のごとく多様な顔を持つ安楽椅子探偵のような「専務」さんを有し、日々、ステーショナリー タニィは、よろず相談所か駆け込み寺のような賑わいを見せていることと思います。
(そういうお客さんがこの日はほんとうに多かった!)

お客さんの要望が満たされる、商品を選んで置き、製品を探し、あるいは方法を考える。
これは、お店の原点だと思うのですが、現実はなかなかそうもいかないようです。

(続く)

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→ ステーショナリー タニィの秘密7 面倒見の良い店長さん へ続く

 関連記事を カテゴリー シリーズ:ステーショナリー タニィ にまとめました。

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検索で来られた方のためのリンク先(手芸・画材関係)

このブログは検索でいらっしゃる方が多いのですが、よく検索されるもので、うちには出ていないけどよそでならわかるものや、ここのブログに出ていてもそのページに行きにくいものを集めてみました。

☆「荷造り紐 金魚」「荷作りテープで作る金魚」「ビニールひもで作る金魚」など

→「リボン 金魚」で検索すると、平たい紐状のもので編んで作る金魚が見つかります。

例: リボンの金魚(綾テープを組んで金魚の形を作っています)

ハマナカのHPにも、夏にはエコクラフト手芸で「金魚の作り方」がのっていたのですが、現在は秋冬物に変わり、掲載されていません。(また夏に出るかも?)

※追加あり(このページの最後)

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☆「広告紙 手芸」「広告紙 編む」「広告紙 編んで作る」など

→「あんでるせん手芸(アンデルセン手芸)」という手芸なので、それで検索するとお目当てのサイトにいけると思います。

例: ママのリサイクル手芸 (基本の棒の作り方、編み方、つなぎ方の基本、紙で作るビーズなどが出ています)

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☆「水彩絵の具 単色 大量」 など

リンク先は、製造会社のHPです。売っているところは商品名で検索を。

【水彩絵の具】…ぺんてるF水彩とサクラマット水彩には単色大型はないようです。

ギター ジャンボカラー(寺西化学工業) 220ml入り 18色 各682円

マッチカラー 共同用単色(MATCH) 240ml入り 8色 各1365円(混ぜても彩度が落ちない絵の具だそうです。興味を持ってこの社のものをいくつか購入してあるのですが、まだ使っていません。)

【ポスターカラー】

ぺんてる ポスターカラー 230ml入り 18色 各682円(ポリチューブ)(リンクは12色セットのもの)

ぺんてる ポスターカラー(クラス用L 単色) 600ml 18色 各1785円(リンクは12色セットのもの)

ポスターカラージュニア(サクラクレパス) 16色 220ml入り 各682円

工作ポスターカラー(サクラクレパス) 20色 260ml入り 各682円 720ml入り 各1890円 (ペットボトルや牛乳パックにかけ、洗い落とせる造形遊び用)

  

☆アクリル絵の具タイプの大型単色は種類が多いので見つけやすいと思います。
例:ネオカラー、イベントカラー(ターナー)
  スクールガッシュ(ぺんてる)
  ニューサクラカラー(サクラクレパス)

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☆「ぺんてるパッセル 単色 バラ (売っているところ)(購入)」など

ここのブログの ぺんてる「パステル」と「パッセル」も中身は同じ? の中で、通販してくれる「オリエントeショップ」を紹介しています。

でも、入手困難なら、バラ売りの多い「ぺんてるふとパス」「ぺんてるパステル」なら大きさも配色も変わらないので、そちらで補充しておくという方法もあります。(詳しくは緑リンクの過去記事をどうぞ)

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【追加リンク】 2010年8月

→ エコわざ その他編

梱包バンドで金魚(リボンの金魚)、チラシでかご 他(アンデルセン手芸)などが作り方つきで紹介されています。(作り方はPDFファイル)

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ステーショナリー タニィの秘密5 「専務」さんの技1

ステーショナリー タニィの秘密4 お取り寄せ の続きです)

ステーショナリー タニィの重鎮「専務」さんは、タニィの専務ではなく、店長さんが元お勤めだった「はなや文具店」の専務だった方だそうです。

しかし、今さら他の名前でなんか呼べないわ、と「永久専務」化していらっしゃるようで、呼称はどなたも「専務」。
タニィに勤務されているのではないようですが、毎日のように自転車でいらっしゃっています。
お二人の会話は、文具のことなら話すほどに詳しく、すごいなあと思うのですが、そうでないときは漫才のボケとツッコミのような楽しい雰囲気です。(←ほめてます)
たぶん、店長さんを愛弟子のようにかわいがっているのと、心配しているのと両方ではないかと推測しているのですが。

店長さんお一人の店だと、お昼を食べに行くこともままならないわけで。(商品が道側に出ているので、ちょっと店を閉めて出ることもできないそうです。)
で、今回は店長さんに私がお昼をごちそうになり(…何しに行ったんだ、私^^;; ごちそうさまでした!)、お店を空けている間は「専務」さんがお店番、おそば屋さんでテイクアウトにしてもらった昼食をお店へ運ぶ、となった次第。
普段は、二人分テイクアウトでお店で召し上がっているようです。
例の、広がるレジ台はこういうときに役立つわけ。(秘密3 参照)

この、「専務」さんは、「ノンボテ」の件でおそるべき記憶力で捜査に貢献してくださったし、この日もプリンターインクや肥後の守のお話の商品知識の奥深さに驚きましたが、技はそれだけではな~い!

☆ある時 町の代書屋さん☆

のし袋のコーナーから無地の封筒を2種類持ってきたお客さんが、「四十九日のときに、お坊さんに御食事代を差し上げたいんだけど、なんて書けばいいのかしら?」
専務さんが「トキリョウ」だね。
???
「『オトキリョウ』。だけど、もらう側がわからないかもしれないから、『御膳料』の方がいいかもしれないね。」とおっしゃる。
で、店長さんが、「こちらでお書きしましょうか?」
と、封筒を選んでもらう。
1枚いくらの水引のかかったのし袋じゃなくて、何枚も入った無地ものだから高い商品じゃない。
でも、その表書きを専務さんが書いてくれるというわけです。

お客さんは初めてでびっくりしたのだか、自分の名前を書いて渡せるようにと店長さんがメモ用紙を出してくれた意図も気づかず(たぶん、自分の名前まで書いてもらえるとは思わなかったのだと思う)、問われるままに、御自分の名前を、こういう漢字とか説明する。
文字を1個1個区切って言われるのは書きにくくないかなと思って見ていましたが、専務さんはそんな様子もなく、すらすらっと「御膳料」と、その方の名前を書いてしまいました。
専務さんが達筆なのは、タニィから資料を送っていただいた私は知っていたけれど(ノンボテその5 参照)、それが目の前で書かれるのは感動ものでした。
もちろん、お客さんは、大変感謝して帰っていかれました。

これは、通常のタニィのサービスですが、「専務」さんの表書きは、たいそう需要があるそうで、「もう『専務』さんの字でないと持っていけない」という常連さんがたくさんいらっしゃるのだとか。
今は、ハンコとかパソコンとかの手段が増えましたが、だからこそ際立つのは人の技。
それも、パソコンが行書もどきを書く時代、少々うまいくらいではファンはつきません。
大勢の人が「専務さん、お体をお大事に」と頼りにしているそうです。

ちなみに、「トキリョウ」は「齋料」、「オトキリョウ」は「御齋料」となります。(画像処理が遅れてますが、専務さんが書いてくださった字は後でのせます。「齋料」と書いてから後で「御」をつけたもの。)

なお、このときは「御膳料」の文字はありませんでしたが、のし袋のコーナーには、水引にはさみこめる細長い短冊に、専務さんの文字で表書きが何種類も書かれていて、必要な人はそれを使うことができるようになっているのでした。

さらに、「専務」さんの技は、私の持ち込んだものにも発揮されたのでした。

(続く)

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→ ステーショナリー タニィの秘密6 「専務」さんの技2 へ続く

→ カテゴリー シリーズ:ステーショナリー タニィ に関連記事をまとめました。

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ステーショナリー タニィの「ノンボテ」記事

私の「ステーショナリー タニィの秘密」シリーズはまだ続きますが、タニィの店長さんがご自分のHPに「NON・NONボテ??三菱鉛筆国産初の加圧式ボールペン」の記事を書かれましたのでご紹介します。

ちょうど、こちらのブログでは、

「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら…その4 ステーショナリー タニィによる調査

「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら…その5 プロの記憶とレファレンス

のところにあたる、タニィのお二人と三菱鉛筆とがどんなやりとりをしていらしたかがよくわかる内容になっています。
(軽い気持ちでお尋ねしたら、こんなに手間と時間をかけてくださっていたわけです。本当に申し訳ないやらありがたいやらでした。)

合わせて読んでいただけると、このお二人がいなければ、三菱鉛筆からの回答は「当社の加圧式ボールペンに“ノンボテ”という商品はありません」になっていたことがよくわかります。
実物を知って記憶していることが大きな力になるという好例だと思います。

記事へは、ステーショナリータニィのHP →サイドバーの「Taniy日誌」の 2008年9月14日へどうぞ。(このブログの左サイドバーのリンクからも行けます)

それから、「taniko日記」には、私のタニィ訪問の様子も書いてくださっています。(私の文章年齢は20代?^^;)

【このブログの関連記事】

→ ステーショナリー・タニィの秘密 ~第一印象 へ …私のステーショナリー タニィ訪問記の第1回です。

→ カテゴリー シリーズ:ステーショナリー タニィ に、タニィの関連記事をまとめました。

ノンボテとケルボの関連記事の続きは、

→ 「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら…その12 ブログ「ものぐさ博物館」のケルボ画像 へ

ノンボテとケルボの関連記事のまとめは、

→ カテゴリー シリーズ:ノンボテ&ケルボ へ

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ココログへひとこと

ブログ主がコメント書くたびに、スパムと疑って文字入力させるのはなんとかしてほしいです。
(今回のコメント、全部、スパムの疑いかけられました 泣)

お客さんがコメントを書くたびに、そういう不自由or不快を感じていなければいいのですが。
…管理者だってこのありさまなんですから、そういう表示が出ても気にしないでいただきたいです。

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ノートについている旧ジスマーク

ここのブログで、常時、アクセス数が多いジスマーク関連記事。
「瞬ワード」などに取り上げられたわけでもないのに、同日に日本各地から「ジスマーク」の検索でたくさんアクセスがあったりすると不思議でなりません。

そのせいか、最近は古いジスマークがよく目につくようになりました。

今回は、その中のノート類です。
以前、学習帳のジスマークについて取り上げましたが、大学ノート類にも旧ジスマークがついているものがありました。

・ コクヨ Campus キャンパスノート

・ 文運堂 SELECT セレクトノート

キャンパスノートは、裏表紙の下側に、
Photo

セレクトノートは表表紙の下側に旧ジスマークがついていました。
Photo_2

ただし、キャンパスノートはすべての製品についているわけではありません。

これらのノートの旧ジスマークは、発売時期や、メーカーや店の在庫状況によるものかもしれませんが、まだ普通に見ることができます。

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丸い虹(…本当は「ひがさ」)

今日の午後、太陽の周りに大きな虹色の光の輪が出ていました。
「丸い虹が出ている!」という同僚の声で、外に出てみました。
かなり太陽がまぶしいので、見続けているのは難しかったですが、1時間くらいは出ていたでしょうか。

Jpg_3

後で調べたら、これは虹ではなくて、「光環」「日輪」「ひがさ」などと呼ぶものだそうです。

ひがさの「かさ」は
難しい字ですね。

(参考:森田さんのお天気ですかァ? お天気Q&A

私も含め、初めて見たという人ばかりで、いいものを見せていただきました^^
 

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ステーショナリー タニィの秘密4 お取り寄せ

ステーショナリー タニィの秘密3 在庫と収納 の続きです)

ステーショナリー タニィが、お客さんの要望に合わせて取り寄せたペイントマーカーは、寺西化学工業のオパックカラーでした。
そのお客さんは、家の外にポスター?を書いて貼っているのだけど、すぐに色が褪せてしまうので、色あせしないマーカーがほしい、という要望でお店に来られたそうです。

ペイントマーカーでよく知られているのは三菱で、これは染料インクも使っていて発色がよいのだけれど色あせしやすい、と、店長さんと専務さんとでいろいろ調べた結果、油性顔料インクのオパックカラーに行き着いたそうです。
そして、決め手になったのが、ISOTで寺西の出している看板。
これが、オパックカラーで書かれていて、何年使っていても色あせしていなかったからということでした。

そして、お客さんの満足度は大変高く、後々まで感謝されているわけでした。

それから、X社のプリンターのインクを買いに来たお客さんがいました。
ステーショナリー タニィにはこれは在庫していなくて、取り寄せで明日には来るということでした。

在庫していないのには訳があり、X社のインクは、E社やC社のインクと異なり、消費期限が切れると変質しやすく、一度、黒インクがセピアのようになってしまい、あわててたことがあるそうです。

実は、私はそのX社のプリンターを使っているのですが、これはとても納得がいきました。

「すごく印刷がきれい」と絶賛する同僚がいて、私もX社のプリンターを買い、満足していたのですが、ある日、職場の壁に貼っておいた2種類のデジカメ写真の色の差に驚きました。
ひとつは、職場のE社のプリンターで印刷したもの、もうひとつは、私が家でX社のプリンターで印刷したものでした。
同時期に光沢紙に印刷して同時に貼ったものなのに、X社の方は見る影もなく褪色していて、このインクの耐光性が弱いことは一目瞭然でした。
で、次に買うならX社はやめておこうと思ったのです。

プリンター本体は電器店で買っても、消耗品は文具店で買うもの。
ステーショナリー タニィにも、E社やC社のインクはいろいろ置いてありました。
でも、変質しやすいものをずっと在庫では置いておけないということでした。
(実際、期限切れで売っていることもよくあるそうなので、これからはチェックをしたほうがいいかなと思いました。予備を貯め込むのもほどほどに)

注文しても「明日には来る」ということからでしょうか。
それとも、インクの量で2種類あるカートリッジを、用途がどうならこちらがお得かも、とか一緒に考えてくれるからでしょうか。
その人はお店にインクを注文していきました。
都会ですから、ちょっと足をのばせば、在庫している店も安い量販店もあるわけですが、お客さんに頼りにされているお店では、こんな場合でもお客さんはよそへ行かないものだなあと思いました。

商店街の活性化のためだと思いますが、ここにもポイントシールが2種類あったのですが、もらっているお客さんは少なかったです。
つまり、地元で買い物して何らかの付加サービスが受けられるから、ここを利用している訳ではないようでした。

ステーショナリータニィの独自なサービスは、そういうお得感ではありません。
切実な要求にこたえられる「ひと」の技です。

(続く)

オパックカラーについては、ステーショナリー タニィHPの「文具Q&A」に詳しく出ています。

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→ ステーショナリー タニィの秘密5 「専務」さんの技1 へ

→ ステーショナリー タニィのノンボテ記事 へ

→ カテゴリー シリーズ:ステーショナリー タニィ に関連記事をまとめました。  

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「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら…その11 ケルボⅡの広告より

「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら…その10 三菱鉛筆の社史より の続きです。)

ザッツユーロビートさんが、ケルボ関係の新たな広告をブログ昭和の雑誌広告・懐かしモノに掲載してくださいました。(貴重な資料がさりげなく出ているブログなので見逃せません)
1981年、少年マガジンに掲載されたものだそうです。

以下、その広告の文章です。

消せるボールペン ケルボで当てよう! レコード券

お好きなレコードが買える レコードギフト券3,000円分を500名さまにプレゼント。4

応募方法

ケルボまたはケルボⅡのパッケージ裏面にあるペーパーメイトのダブルハートの部分を2cm四方以内に切り取って薄くはがし、応募ハガキまたは官製ハガキに貼って、住所、氏名、年齢、職業、性別、郵便番号をお下記のうえ、右記あて先までお送りください。

消せるボールペン  ペーパーメイト

ケルボ&ケルボⅡ
総発売元 三菱鉛筆株式会社  ジレット・ジャパンinc.(ペーパー メイトは、ザ・ジレットカンパニーの筆記具部門です。)

ペーパー メイト ケルボ 500円/米国製
ペーパー メイト ケルボⅡ 1,200円/米国製

この広告から、私がノンボテシリーズその8で書いた、「ペーパーメイト開発の消せるボールペン」の年表は、さらに修正できることになります。

修正版2 ペーパーメイト開発の消せるボールペン】

1979年 ペーパーメイト 「イレーサーメイト」を発表

1980年 日本で「ケルボ」の愛称で「イレーサーメイト」が販売される。
     (ペーパーメイト製品として、三菱鉛筆?が販売)

1982年までに 1981年までに 「ケルボⅡ」 日本で販売。

1985年頃まで 「ケルボ」「ケルボⅡ」並行で日本の文具店で売られる。

1986年 「ケルボ(イレーサーメイト)」一般文具店から姿を消す。

2000年頃まで? ペーパーメイトの「イレーサーメイト」 輸入品店などで細々と売られ、その間に改良が進む。

2001年までに ペーパーメイトの「イレーサードットマックス」発売される。

また、ケルボだけでなくケルボⅡも「米国製」でペーパーメイトの製品であること、三菱鉛筆が「総発売元」であることもはっきりしました。
また、両者が並行で売られていたことも確かだとわかりました。

(このシリーズは、新しい事実がわかったときに追加記事を書きます。)

【このブログの関連記事】

シリーズの続きは、

→  番外編 ステーショナリー タニィの「ノンボテ」記事 へ

→ 「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら…その12 ブログ「ものぐさ博物館」のケルボ画像 へ

ケルボの記事は、

→ 「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら…その1 きっかけ へ

→ 「ノンボテ」ボールペンを調べてみたら…その8 ケルボの子孫 へ

その他の関連記事は、

→  カテゴリー シリーズ:ノンボテ&ケルボ へ

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