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一賽六瓢 ~縁起物 判じ物 地口~

職場で、昨年のカレンダーを整理していた同僚から、これは何と読むのだと聞かれました。
「一賽六瓢 願じ奉り申す」みたいな言葉で、絵は、うさぎがさいころにのって舞を舞っていて、まわりにひょうたんの模様が散らしてある図柄です。
この「一賽六瓢」が読めないというわけ。

「『賽』はサイコロとか賽の神の『サイ』で『瓢』はヒョウタンの『ヒョウ』でしょ? 『イッサイロクビョウ』? でもそんなの聞いたことないなあ」
「1月のカレンダーなんだから、なんかめでたい言葉みたいだよね」
「どういう意味なんだろう?」

手持ちの国語辞典をひいてみても、「イッサイ」のところに「一賽」がないので、しかたなくネットでひいてみました。

「あった! 『イッサイムビョウ』って読むんだ。」

「一切無病」という音にかけて、つのサイコロに個のひょうたんをあしらっているのですね。
その手のものは大好きなのに、わからなかったのは残念でした。

実際は、六つの瓢箪をあしらった「六瓢」だけで使われることも多いようで、波津彬子さんの「雨柳堂夢咄」にも、六瓢の掛け軸の絵の中の瓢箪をもいでしまう老人の話(「匏翁」)が出てきます。(忘れていた^^;)

「六瓢束賽」(無病息災)というのもあるようなので、さいころを束ねた絵でもついているのかな?

こういうのは判じ物なので、広辞苑などをひいても出てきません。

同じようなタイプに、蕪の絵に蟻をあしらって「株にありつく」なんてのもあり、これは手ぬぐいを持っています。(歌舞伎座近くの大野屋というお店にあります。てぬぐいは季節ものも含めてたくさん。足袋や印伝などもあります。「株にありつく」は縁起物のページに「斧琴菊」(よきこときく)「かまわぬ」などとともにあります。)

ほかにも、
「春夏冬二升五合」=秋無い・枡枡・半升(商いますます繁盛)
「一斗二升五合」=五升の倍・枡枡・半升(御商売ますます繁盛)
 はみだしオヤジの起業・夢追いセレナーデ 参照

「春夏冬中」=商い中
「馬が九頭」=うまく(行く)
「フクロウ」=不苦労
「タヌキ」=他抜き
「カエル」=(お金や人が)返る・帰る
などは、よく知られたところです。

落語に出てくる地口あんどんには、「鼻高きが上に飛んだカラス」の絵と言葉が、実語教の「山高きがゆえに貴からず」のもじり、なんてものもあって、こうなると作る方読む方両方の引き出しの多さと頭のやわらかさが必要になってきますね。
(この落語は「明烏」です。若旦那は、ちゃんと地口の元の文はわかったのですが、洒落がわからないので、「間違いではないか」というのでした。)

ブログ雪月花 季節を感じての記事消しゴムはんこで、福招きの中に、瓢箪をきれいな6色で押した図案が出ていました。
ぽち袋にしても素敵だと思います。

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コメント

こんばんは

>「斧琴菊」(よきこときく)

・・・といえば、横溝製紙㈱の「犬が三毛の一族」ですね♪ 
誤字ヘ(゚∀゚ヘ)アヒャヒャ
 
 

投稿: 松本麗香 | 2008年12月23日 (火) 23時07分

麗香さん こんばんは
横溝製紙㈱だと、さしずめ、俳句用料紙3点セットとか、遺書用紙とか、水に入れるとあっという間に血糊になる紙とかを製造しているのでしょうか?^^;
(仮面は張り子でなくてゴムだから製紙会社では作れないか)
文具ブログに配慮した変換? どうもです。

縁起物ではないですが、ペンネーム読み換えは、同じく大家の江戸川乱歩(エドガー・アラン・ポー)がありましたね。
正史も乱歩も私は好きですが、最近読んでいないので、だいぶ内容を忘れてしまいました。
(犯人を忘れてしまって楽しめるかも…)

投稿: けふこ | 2008年12月24日 (水) 21時56分

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受信: 2009年1月 6日 (火) 23時49分

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