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2009年1月

『文房具の歴史』(野沢松男)の筆箱考察 ~続・明治の舶来木製筆箱の図版~

このブログの先の記事 明治の舶来木製筆箱の図版 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その3 と同じ図版が、書籍『文房具の歴史』(野沢松男 文研社)のP.262~263に掲載されています。

筆者は、筆入れについて「どうやら誕生は日本のようだが…」と推測しています。
理由として、

「奇妙なことに欧米の学童は筆入れというものを持っていない。」
「最近のアメリカでは香港製の筆入れが一部で出回っているというが、日本のように学童・学生の必需品としての存在になってはいない。」
「ヨーロッパの文具店には、鉛筆、カラーペン、ボールペンなどが、数本セットになって筆入れのようなケースに入って売られているが、箱だけを商品として扱っている例は、まず見かけない。」

などをあげ、机がなくては書きものができなかった欧米では、筆記具とインクは机に付随するものであり、筆記具を携帯するというのは、巻紙と筆文化だった日本の特性。
ゆえに、その文化も日本で発達したものだっただろうというのです。

Photo_3 日本の学校教育も、石筆と石盤からはじまり、広く鉛筆が使われるようになったのは、国産品が潤沢に出回るようになった大正からだろうという推測です。
筆と墨なら筆箱は使えないわけで、鉛筆が普通に使われるようになり、それを持ち歩くために筆箱が必要になり発達したというのですね。

ただ、この伊東屋の舶来製筆箱の資料が残っているために、筆者も欧米に筆箱がなかったとは言い切れないようです。
(この本には「子供への贈り物として人気があったという。」と書いてありますが、カタログには先の文章しかないので(贈り物としてもってこいだと伊東屋がプッシュしている)、別に伊東屋から取材したのかもしれません。何しろ高価ですから、大勢が買えたとは思えず…

私は欧米一般の事情はわかりませんが、ポーランドには筆箱があると思います。
それは、以前ここに書きましたポーランドの児童文学『ぼくはネンディ』(マリア・コブナツカ:作 内田莉莎子:訳 山脇百合子:絵)の中に、主人公である粘土の人形ネンディの家として、はっきり筆箱が出てくるからです。
(→『ぼくはネンディ』の内容については、記事愛したのは文具のせい?~『ぼくはネンディ』~をご覧ください。)

改めて読んでみたら、これも木製筆箱でした!

 ぼくは、ねんどでつくられたちっちゃなにんぎょうです。
 だから、ネンディって名まえなんです。
Jpg  ぼくはすてきなうちにすんでいます。しきりのある木のへやです。ぼくのとなりのへやにすんでるのは、おでぶで色の白いけしゴム。「ネズミ」って名前です。けしゴムのすぐそばには、ぴかぴかでとんがったペン先が四本。はんたいがわにすんでいるのが、ペンじくとえんぴつとナイフ。
 ぼくは、はじめ、ぼくらのうちが、なんて名前か知りませんでした。でも、もう知ってますよ。ふでばこっていうんです。 (同書 p12)

 けさ、ぼくらはみんなで、トーシャがふでばこをカバンに入れてくれるのを、まっていました。それなのに、トーシャはぜんぜんきません。つくえの上でまちつづけました。 (同書 p63)

中身が「ペン先 ペン軸 鉛筆(すずのキャップつき) 消しゴム ナイフ」であるなら、これは一般的な筆箱と思えますし、主人公のトーシャはこの筆箱を家でも学校でも使っていますので、持ち歩きもしているわけです。(インク壺も登場しますが、筆箱には入っていません。)
それが、このお話の中でとりたてて変なこととして書かれていないわけですから、これがポーランドの子供の日常であると考えられます。

Photo_2 解説では、この話の初出は1931年だそうで、「ネンディをねんどでつくった女の子トーシャを中心に、小学校一年生の学校や家庭での生活が、じつにいきいきとえがかれて」いると書いてあります。
1931年(昭和6年)には、少なくともこういう筆箱がポーランドには普通にあったと思われますし、作者が作品に自分の子供時代を反映しているなら、作者は1894年(明治27年)生まれですから、明治末あたりまでさかのぼることもできるかもしれません。
(ただし、前書きでは、7つの女の子の話をきっかけにこの話が生まれたと書いてあります。)

さらに、先の記事の追記にリンクしたブログドイツおもしろ生活の う~のすけさんは、木製筆箱をドイツの蚤の市でけっこう見かけるとおっしゃってますので、欧米諸国の中でも、筆箱文化があった国となかった国があるのではないかと私は思っています。

学校と家の両方に文具を置く経済的余裕があったかなかったか、あるいはものを必要以上に持たないのが美徳であったかどうか、愛着のあるものを常に使い続ける気持ちが強かったかどうか、学校の机がどのくらい収納ができたか … その地域のいろいろな事情で、筆箱は必要なかったり、必需品だったり、一定の形を保ったり、多様に発達したりするものかもしれないですね。

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【この後も筆箱事情を調査し続けています】

→ カテゴリー シリーズ:筆箱事情調査 へ

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祝☆復刊 『みにくいおひめさま』

絶版書籍を再び読みたいというリクエストを集めて、リクエストが多ければ版元と復刊交渉をしてくれる「復刊ドットコム」から、児童書の『みにくいおひめさま』(フィルス・マッギンリー☆作 間崎ルリ子☆訳 中川宗弥☆ 画 学習研究社)の復刊のお知らせメールが来ていました。
100人以上の復刊リクエストがあったそうです。
(再版は瑞雲社より)

この本は、子どもの時に読んだ現物をいまだに持っています。
初版は昭和43年。当時の本らしく紙ケースに入っています。

以下は、復刊ドットコムからの本のあらすじです。

本書は、ある王国のひとり娘エスメラルダの物語です。

わがまま放題に育てられた彼女の周りには、いつもお金や物があふれていました。そう、彼女は「世界一しあわせな女の子」だったのです。たったひとつを除いては…。何でも手に入れることのできた彼女が唯一手にできなかったもの、それは「美しさ」。国中の誰もが嘆くほど容貌が美しくなかった彼女を見かねた王様は、美しい姉妹を育てた普通の家に彼女を預けることにします…。

彼女がいかにして「真の美しさ」を手に入れていくのか、そして本当の「しあわせ」とは何なのか。その答えはあなた自身の目で確かめてください。世代を越えて読み継いでいきたいこの傑作童話を、ぜひこの機会にお読みになってはいかがでしょうか!

Photo その国での良い器量の条件は「りょうはしのあがった口と、下をむいたはなと、いきいきとかがやく目」。
でも、王女エスメラルダは、鼻が上を向き、口はへの字にまがり、目は、きれいな青い目だったけれど輝きがなかったのです。
その王女が内面の変化とともにだんだん美しくなっていく過程に説得力があって、でも、お説教くささがなくおもしろい。
たぶん、題名「みにくいおひめさま」というのにもすごくインパクトがあって、忘れずにいた人が多かったのではないでしょうか。

この話の中で、一番印象に残っていたのは、お菓子の「マフィン」です。
マフィンは王女の好物で、それを食べたいなと思った彼女が初めてお菓子作りに挑戦するのです。
当時、自分のまわりには「マフィン」なんてものは存在せず、でも、他の童話では見たこともなく、詳しい挿絵もないので、文章から想像するしかありませんでした。

 こんな雨の日など、ランプにひがともされて、おぼんの上にマフィンがのってでてくるのだったということなどを、おもいだしていたのです。べつに、かなしいわけではありませんでしたが、なにか、せつないようなかんじでした。
 そして、きゅうにまた、あのあたたかくて、ぱりぱりしてて、バターのたっぷりはいったマフィンを、たべてみたくてたまらなくなりました。

(中略)

 どうやらざいりょうがまざり、オーブンにおさまりました。
 みんなが目をさまして、エスメラルダをさがしにやってきたとき、ちょうどこのかわいい王女は、とくいまんめんで、ふちがかりかりしたきつね色のマフィンを、どっさりオーブンからとりだしているところでした。
(同書 P69~72より)

…ああ、すごくおいしそう。
「ぱりぱり」とか「かりかり」とかあるから、クッキーみたいにうすい感じなのかしら。
子どもの私の想像では、オーブンの天板に、ホットケーキの種のようなものを流し込んで、今ならタルトの皮の部分のようなかりっとした感じのできあがりで、これを切り分けて食べるのかなあと思いました。

そして、マフィンの謎がとけたのは、その約10年後。

大学生になったときに、ケーキ屋さんで「マフィン」と書いてあるお菓子を見つけたのですが、何と「カップケーキ」じゃありませんか!
嘘~! これのどこが、きつね色をしてかりかりなのよ~ 
しかし、その後見たマフィンはどれもカップケーキでした。

でも、私にとってのマフィンは、今もこの本から得たイメージのままで、憧れのおいしいお菓子です。

→ 詳しくは、復刊ドットコム 『みにくいおひめさま』の紹介&購入ページ

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明治の舶来木製筆箱の図版 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その3

Kero556さんのブログの一つ、コーリン鉛筆カタログ化計画 ANNEXの記事倉敷意匠計画室さんのペンケースで紹介されていた木製筆箱「ならのペンケース」は、2段になっていて、上のふたをずらすと、ストッパーの部分がはずれ、一段目がくるんと回転して下の段のものが取り出せる素敵な仕掛けになっています。
(ペンケースの商品画像は、ショップ Minette の商品紹介ページへ)

これと良く似た形の筆箱が、先にあげました明治43年(1910年)の『伊東屋営業品目録』の中に紹介されています。(→『伊東屋営業品目録』について詳しくは、記事「伊東屋の営業精神 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その1」をごらんください。)

Photo

図の上の筆箱がそうで、上の蓋がストッパーの役目をしているところも、上の段に筆記用具用の溝を切ってあるところも、下の段が平らになっているのも似ていて、きっと同じ起源の筆箱なのだろうと思います。
下図の筆箱は一段のみで、その分安価です。
説明がないので、書いてある絵がエナメルのような彩色なのか、彫刻なのか、あるいは単色の彩色なのかはわかりません。
けれど、写真でなく精密に描かれた図版はとても素敵でうっとりしました。

この筆箱は子ども向けのもののようです。
以下、カタログの紹介文です。(旧漢字は新漢字に改め句読点を補い、現代語訳をつけました。)

Jpg 教育石盤ト筆入

教育石盤ハ玩具部ヨリ発売シツゝ、筆入ハ当文房具部ノ特別輸入品ニシテ共ニ児童贈答用品トシテモツテコイトイフモノ。
【教育用の石版は(伊東屋の)玩具部から発売しているもので、筆入れは当店の文房具部の特別輸入品であって、ともに児童用の贈答品としてもってこいな品物です。】

何故に適当デアルカトイヘバ、一ハ智育トナリ、一ハ実用として永久使用セラルゝヲ以テナリ。
【なぜ贈り物として適当であるかというと、一つ(石盤)は智を育てるものであり、一つ(筆箱)は永久に使われるものだからです。】

故ニ、斯ル場合ハ、何ヲオイテモ其ノ何レカ、或ハ二種トモ御用命肝要ナリ。
【なので、このような(贈り物の)場合は、何を置いてもそのどちらか、あるいは両方ともご注文くださるのが大事です。】

そんなこと言われましても^^;

さて、この筆箱は現在ならどの程度の値段なのでしょうか。
当時と今では物の価値が変わっている場合もありますが、例として鉛筆をあげて比べてみましょう。

この伊東屋のカタログには高級品の鉛筆しか出ていないので、別の資料を使いました。
『続・値段の 明治大正昭和 風俗史』(週刊朝日 編 朝日新聞社)は、いろいろな品物の値段の変遷を集めてある本ですが、その中の「鉛筆」の値段を見てみます。

Photo_2 一番近い時代は明治40年で、このときの鉛筆の値段は2厘です。(同書 P65掲載 資料提供:日本鉛筆工業協同組合、三菱鉛筆)

鉛筆の種類は、学童・一般事務用の普及品の標準小売価格だそうですから、今なら三菱の9800番かトンボの8900番、1本40円程度≒2厘と考えてみると、1銭は200円くらいになります。

となると、くだんの品々の値段は、

・教育石盤(38銭) … 7600円 

・二段式筆箱(35銭) … 7000円 

・1段筆箱(23銭) … 4600円 

…これが、「趣味の文房具」じゃなくて、「学童用文房具」なんですよ~
しかも「何ヲオイテモ其ノ何レカ、或ハ二種トモ御用命肝要って言いきってるあたり…凄い。凄すぎる。
実際は、15銭~50銭のものがあるので、舶来筆箱の値段は3000円~1万円っ!
もちろん、当時の舶来ものは今とは比べ物にならない貴重品で高価なのでしょうが、これからこのカタログの商品の値段を見るたびに、ギャ~! と叫んでしまいそうです 笑

※値段の換算については、資料によって変わると思いますので、あくまで参考ということで。
もっといい換算方法をご存じの方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

【追記】

この形の筆箱(ドイツ製)の画像が出ているブログを見つけたので紹介します。

ブログふいんすの記事 筆箱(Pencil case)

ドイツの老舗文具メーカー「RYLA(リラ)」の製品だそうです。(現カタログにはないらしい)
溝の切り方は「舶来製筆箱」と多少違いますが、蓋をずらすと上の段が回転する仕組みは同じ。
12年前にドイツに行かれたご友人からのお土産だそうです。
100年くらい使えるんじゃないかと書かれているくらい丈夫そう^^(だったら高価でも元はとれるのかも)

ブログドイツおもしろ生活の記事 古い筆箱 ☆スライドするんです☆

蚤の市で買われた、同じく回転式で、蓋にcmとインチの目盛りがついているタイプの筆箱の画像が掲載されています。
ドイツではインチは使わないので、イギリス向きに作られたの製品かも、という推測をされています。
そちらの蚤の市ではよく見かけるけれど、「アールヌーボー調の絵が描いてあったりすると一気に値段も上がる」そうで…
ということは、伊東屋の図版のタイプは「絵が描いてある」ものではないかしら。

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【続きの記事】

 「『文房具の歴史』(野沢松男)の筆箱考察 ~続・明治の舶来木製筆箱の図版~」 へ

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伊東屋の一足早い「猫の日」 ~猫文具いろいろ~

先日、伊東屋に寄った折、見てきたのは地下だけだったのですが、ファンシーもののコーナーに猫グッズがいろいろありました。
自分が猫好きというのもありますが、2月14日のバレンタインものより先に、2月22日の猫の日コーナーも簡単に作れそうな品揃え。
01

まず、ダイカット(型抜き)タイプの猫ふせん(ポストイット)。
台紙に貼ってある4種類のお菓子になっている猫は、サンエックスの猫キャラクター「にゃんにゃんにゃんこ」のにゃんこカフェの発想と同じようですが、もう少し猫がリアル。
猫の形がかわいいです。
Choochoo line sticky(tea set) 韓国製 輸入元 ㈱ジェンナー 1470円
このほかに、白雪姫や赤頭巾などの童話コスプレ猫シリーズと、もう1種類ありました。
他にもあったと思います。
(このシリーズは、韓国のデザイン文具・雑貨ショップ Sopumaul でたくさん販売されています。)

右側の個包装タイプ2種は、「ダイカットスティックメモ 貼ってはがせるメモ80枚入り」
前から見かけた気がしますが、上のが「チャトラ」、下のが「ネコ」(…)です。(他にもありました)
Greeting Life Inc. 税込525円
(HPに、会社で飼っている猫の写真入りブログここんとこのニャーも併設)

右上の猫の立体は、「フィギュアマグネット みけねこ」(中国製)税込788円。メーカー不明。
これは、中心に強力なネオジム磁石がついていて、メモなどをはさんで立てることができます。(これも以前から見かけていますが、猫ものが並んでいたので、つい)
04 02

こんなふうにすれば、「壁抜け男」ならぬ「壁抜け猫」を作るのも簡単♪

05

でも、ばらばらにして置いておくと、かなり猟奇 ^^;
磁石が強力なので、すぐにくっつきますけれど。(他に、あめしょ、ちゃとら、くろねこがあります。犬は くろいぬ ちゃいぬ があるようです。)

地下2階にはこのほかも、エコバッグなどの布製品の猫柄のものも目につきました。

地下1階スタンプコーナーには、「不思議の国のアリス」のスタンプセットが。
06 缶に、紙のシールが貼ってある容器で、中には大小5個のアリスのスタンプが入っています。
(ジョン・テニエルの挿絵をスタンプにしたものです。)

当然、猫好きとしては、チェシャ猫は外せません^^
それと、懐中時計の白ウサギもほしかったので、2セット買うことになりました。
02_2

買ったのは、3集と4集です。(1~4集があり)
チェシャ猫は3集に入っています。

他に、新しい音楽柄鉛筆や、何度も品切れだった、ミドリのD-クリップスのペンギン柄もようやく入荷していて、手に入ってうれしかったです。

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節分用お菓子?「かぶりつきコロン」

「節分の夜に、その年の恵方(吉方位)を向いて、目を閉じて黙って太巻きを丸かじりする」という「恵方巻」は、関西を起源とする習慣のようで、私にはぴんとこない行事です。
でも、コンビニなどの商業的な戦略によって、良し悪しは別にして、この時期、全国で太巻きが売られるようになってきました。(→ウィキペディア 恵方巻の項へ)

そろそろ受験用お菓子が出ているかなと立ち寄ったコンビニでは、受験用コーナーは見当たらず、福豆や鬼のお面や太巻き予約チラシなどと一緒に置いてあったのが「かぶりつきコロン クリーム」
Photo

ものは、グリコの「クリームコロン」で、たぶん太さは通常のものと同じだと思いますが、約27cmもある長いままのものです^^。
1袋に1本入り。
おみやげものの地域限定ジャンボお菓子はよくありますが、クリームコロンの長いのは初めて見ました。(去年から節分の時期に出ていたようですが)
他に、「かぶりつきコロン イチゴ」「かぶりつきコロン ナッツ」「かぶりつきジャイアントポッキー」があるそうです。
(→詳しくは 江崎グリコ HPの記事へ)

ここまで変形してしまうと御利益はなさそうですが、おもしろいおやつとしていただけばよいかと。
1個ずつでなく豪快にばりばりっといただくのもまた楽しいです^^

(余談)
かぶりつき用ではありませんが、藤栄堂というお菓子屋さんは、長いままの50cmのロールケーキで有名です。
どのロールケーキも50cm☆の専門店。
少人数の家ではちょっと処理に困るくらいのボリュームですが、切って1つずつ包んでそのまま冷凍しておくこともできます。
(甘さは控え目なので、家族ですぐに食べ終わってしまうという感想もあり)
ベーシックな1420円の生ロール18をはじめ、あずきロールや抹茶ロールなどの和風もの、季節により、いちごロール、くだものいっぱいロール、マロンロール、みかんロールなどの限定商品もあります。

→ 藤栄堂楽天店 現在、「頑張れ!セット」発売中(2月2日~3月1日お届け指定)。

→ 藤栄堂HPへ 静岡県内なら、10本まとまれば送料無料になります。

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学校教材の文具を扱うネット教材屋さん ~生活科バッグ 学校引き出しなど~

時節柄、ここへ見える方の検索ワードに入学用品関係が増えてきました。

以前、ステーショナリータニィ関係で出てきた「生活科バッグ」もその一つです。(別名「かんさつバッグ」「たんけんバッグ」などともいう)
多くは、A4~B4サイズのクリップボード(ばねタイプとマグネットタイプがある)の裏側に、布やビニールでポケットがついていて、資料や筆記用具を入れられるようになっています(ポケットの大きさはいろいろあり)。
さらに、ボードにはひもがついていて(つけかえられるようになっているものもあり)、見学などの時は肩にかけていって、首にかけたままメモなどができます。
なかなか機能的にできていて、子どもっぽいデザインをのぞけば、大人でも便利なメモボードです。
名前は「生活科」(小学校1,2年のみの教科)であっても、それ以上の学年の見学や観察の時にもずっと使える商品です。

入学用品として買う場合なら、学校で注文や指定があると思うので問題ないと思いますが、何かの事情で中途購入しようと思っても売っている場所がなく、一般文具店では取り扱えない商品であることが多いようです。
(教材会社のHPでも、学校関係でないと注文できないところがほとんどのようです)

その学校でなら注文できると思いますが、このごろでは、ネットで学校教材を個人向けに売ってくれるお店が出てきて、生活科バッグもそういうところでなら買うことができます。

タクトネット
生活科バッグ4種類(各750円)のほか、机の中に入れる「学校引き出し」(770円)「お道具箱」(360円~880円)を扱っています。
絵の具セット、習字セット、裁縫セット、理科・図工などの教材も豊富です。
(リンク先は生活科バッグのページ。サイドバーからいろいろな商品に簡単に行けます)

学校教材ドットコム
たんけんバッグS型を扱う(800円)。(なぜか生活科の項目になく探しにくい)。
「安全・その他」のところに、お道具箱(780円、890円)や学校引き出し(A4サイズ1060円 B5サイズ990円)がいろいろ出ています。
(個人向けの店で、学校関係への販売はしていません。)

保育・小学校用品店 マナビダス
楽天店。生活科バッグA4縦型(CM3 MA3) A4横型(RM SB)を扱う。
画像リンクはCM3のもの。

株式会社 美工社

楽天店。マグネットクリップでとめるタイプの生活科バッグ(A4縦型)を扱う。

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フェリシモ500色色鉛筆復刻 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ 番外~

2007年5月のここの記事フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その1でとりあげた、500色の色鉛筆(1992年発売)が、このたび復刻販売されることになったことを、もこもこさんのコメントで知りました。(もこもこさん、ありがとうございました。)
(※実は、この記事は「その1」があって未だに「その2」を書いていないのです^^; 私の持っているのは英名バージョンなので、そのことを書こうと思って早2年近く…)

1本ごとに「朝食のスクランブルエッグ」とか「高野山の肝だめし」とかのように、長くてファンシーな色の名前がついていて、1箱ごとに色についての情報カードがついているのは前回と同じようです。
(実際の頒布は2009年6月からです。)

500色色鉛筆の仕様の変更は、わかっている限りで以下の通りです。

・1992年のものは、軸に金で「FELISSIMO」のロゴと金の線が入っていましたが、今回のものにはロゴは入っていませんロゴと色名色番が入り、金の線は入っていません。(3月21日に届いたリーフレットで判明。)
・今回は「中国製」とのみあり、前回前面に押し出されていた「三菱鉛筆」の名前がありません。
・前回は、25本ずつ透明プラスチックケースに入っていましたが、今回は紙箱です。
・前回は、フェリシモ通販での買い物のノベルティとして頒布されたのち、欠けているセットが販売されたり、500色一括で販売されたりしました(いずれも期間限定で分割なし)が、今回は月々25本ずつ20カ月の予約コレクションです(一括はなし)。
・前回の値段はセットで5万円でしたが、今回は、通常価格1800円×20か月=36000円、(4月30日までの先行予約なら1500円×20か月=30000円)※送料別  となります。
・前回は「ちび」というミニチュアサイズの色鉛筆がありましたが、今回は普通サイズのみです。
・前回は世界で発売されたので色名が英名のものがありましたが、今回は英名バージョンはないようです。

一番大きな変更はメーカーでしょうか?(メーカー不明)
三菱鉛筆が製造していない場合、色や品質が同じようになっているのかは不明です。
個人的には、もしメーカー変更海外生産になるのだったら、タイ製がよかったなあ。
(当然、作るのはあのコーリン・タイランド♪ これなら品質も安心)
でも、再販されることはないと思っていたので、現物を見たいと思っていた方には朗報だと思います。
なくなっても補充ができないので、画材としてより、並べたりした配色を楽しむグッズとして楽しいものだと思っています。

フェリシモコレクションでは、送料無料にするには3000円以上のお買いものが必要なので、今回は、他に1500円分(先行予約時期を過ぎたら1200円分)の買い物を20か月続けさせることに会社の戦略的な意味があるのかも。
商品と一緒にカタログやチラシが送られてくるので、ついついいろんなものを買ってしまうんですよね。
私が「送料250円」を払うだけで、他の買い物を全くしないでいられるかどうか、全然自信がありません(^ ^;)
ああ、やっとフェリシモから足抜けしたのに…

明日、25日まで、品川駅構内のエキュート品川2階ギャラリーで、実物の展示も行われているそうです。

先行予約(1セット1500円)で購入したい人は、フェリシモコレクションを現在買っている人は「3月分、4月分、5月分」、買っていない人はネットで「4月30日」必着の申し込みです。
通常価格(1セット1800円)の申込期限は今のところ書いてありませんが、ずっと買えるかどうかはわかりません。新規&再開の場合は6月1日です。(現在買い物をしている人は6月分お申し込みまで) ※はいばら榊さんからの補足です。ありがとうございました。
申し込みに期限付き、しかも、6月からの発送なので、誰かの使用レポートを聞いてからでは申し込みが間に合わないという、なかなか……な販売方法です。

はいばら榊さんのブログ「アナログロボ絵師の筆箱」では、伝説の500色色鉛筆の再販という詳しい記事を書いていらっしゃいます。
この方も、前回のフェリシモミュージアム(500色色鉛筆の別名)を購入されていますが、「2500円×20か月」の購入をされているようです。
私が知らなかっただけで(一時、コレクションをやめていたせいかも)、一括購入の時期の後、月々で分割購入できた時期があったのかもしれません。

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→ フェリシモプレスリリース ecute 品川2階「エキュートギャラリー」での展示 へ

→ フェリシモ500色の色鉛筆 説明と予約のページへ 前回の色鉛筆についても少し取り上げています。

【このブログの関連記事】

→ フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その1 へ

→ 500色色鉛筆 1995年のセール(英名版他) ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その2~ へ

→ 英名500色色鉛筆の仕様 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その3~ へ

→ 500色色鉛筆 更なる割引は勧誘が条件 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その4~ へ … 自分以外にもう一人と一緒に申し込むと、一人分千円送料無料になるというお知らせがきました。これってどうなの?

→ カテゴリー シリーズ:フェリシモ500色色鉛筆 へ  

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観劇前に美味しい珈琲 ~有楽町アネックス 珈琲茶館「集」~

東京宝塚劇場観劇の日、予定より早い電車に乗れて、有楽町の駅に着いたのは10時前。
11時開演なので、劇場もまだ開いていないだろうし、デパートなどが開くのにもまだ間があります。

どこかでお茶でも飲もうということになって、あてもなく劇場の方へ歩いて行くと、開店したところなのか、店の人が外に出て何かを出してひっこんだところが目につきました。

02 「珈琲茶館 集」(何て読むのかな?)とあって、コーヒーやケーキのお店らしく、モーニングサービスで、お飲み物を頼めば、トーストと卵がついてくるらしい。
時間も、ちょうど開店したところでした。
「集」という文字が見えるティラミス?のようなケーキなど、いろいろな小さなケーキの見本にもわくわくします。

ここにしようよ、と話がまとまり、階段を下って地下の店内へ。

ゆったりした席で、落ち着いた雰囲気の店内にほっとします。

01

メニューにかわいいケーキがたくさんあり、どれもおいしそうで、モーニングはやめて、どのケーキにしようか迷う迷う。
コーヒーはブレンドタイプが単品で700円、ケーキと一緒のセットだと500円です。

ケーキは深く考えましたが、コーヒーは深く考えずに、「プレミアムリッチブレンド」をお願いしたら、これがびっくりするほど好みでおいしかった!
説明では、「トアルコトラジャ」とアラビカ種豆のみのブレンドで、程よい酸味と甘みが特徴だそうです。
クリームもピッチャーで出てきましたが、何もいれずにそのままいただきたい良い香りと味でした。
豆を買っていって家でいれたのですが、一番差を感じたのは温度でした。
サイフォンで淹れたお店のコーヒーは、冷めないまま、たぶん十分温められたカップに入って出されたのでしょう、熱さが刺激となって、味や香りがぱあっと広がった感じがしました。
やっぱりこれはお店で淹れてもらって飲みたい。
他に「集 マイルドビターブレンド珈琲」、旬摘み珈琲、ストレートコーヒー、ポットティーなどもあります。

時間が遅ければアフタヌーンティーもあり、また日比谷方面に来る折には立ち寄りたいと思いました。

帰りにお店の名前の読み方をうかがいましたら「コーヒーさかん しゅう」だそうです。

03 珈琲茶館 集 有楽町アネックス店

東京都千代田区有楽町1-6-6 小谷ビルB1F
TEL: 03-3580-8989

 10:00~23:00  年中無休

→ 他の「珈琲茶館 集」は、「珈琲茶館 集」のHP

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宝塚歌劇オリジナル文具

友人に誘われて、久々に宝塚歌劇を見に行きました。
日比谷の東京宝塚劇場の月組公演で、演目は『夢の浮橋』『Apasionado!!(アパショナード)』
(そういえば、初めて宝塚を観たのは、「新源氏物語」でした。)
今回は、源氏物語の中の話としては地味めな宇治十帖を、絢爛たる舞台にしていて、目の保養でした♪
原作とは直接関係のない、傀儡(くぐつ)の舞踏シーンが、大勢での縄や布を多用した複雑な動きになっていて、しかもそれが回り舞台とセットになっているので目が離せなくておもしろかったです。
アパショナードの方は、私の好きな「アルハンブラ宮殿の思い出」がおもしろい編曲のダンスバージョンになっていてうれしかったです。
「はい! はい!」の掛け声つきの元気なロケットも、角度がいろいろかわる電飾の大階段も、トップスターのしょった大量の羽も、これでなくてはのパワーを与えてくれて、また行きたくなりました。

宝塚歌劇の売店は、もともとポスターやCDや書籍などの宝塚関係グッズを売っていたのですが、かなり御無沙汰しているうちに、○組関係のグッズ類がどっとできていました。
月、雪、花、星、宙、のそれぞれのイメージのデザインのグッズ類は、単独で見たら宝塚関係だとは思えないものです。
各種ファイル、ファイルボックス、エコバッグ、ランチバッグなどもありましたが、私が購入したのは一筆箋と封筒のセット。
01
どれもパステルカラーで、月組がクリーム色、雪組が薄い黄緑、花組がピンク、星組が薄い青、宙組が薄紫、すべての組の柄の入ったミックスが白で、ミックス以外は薄いグラデーションになっています。
お値段は、一筆箋18枚、封筒6枚のセットで680円、とちょっと高めです。
でも、土星柄なんかなかなか見かけないし、他の柄も微妙な色使いがきれいで好みでした。
宝塚のロゴもとても小さいので、見る人が見ればわかる、シークレットアイテムでしょうか。
スティックメモ(ふせん・ポストイット)もあります。

トップスター個人のオリジナルグッズもいろいろあり、ちゃんと大きなコーナーができtりました。
これも、文具のほかに傘なんかもあります。
今回のトップスターに敬意を表して、瀬奈じゅんさんのBOX入りミニレターセットを購入。
02
封筒もびんせんも千羽鶴おりがみくらいの小さなサイズです。
箱にもロゴが金で押してあるので、ファンは便箋を使った後も箱に何かを入れておけます。
甘々なのはちょっと…という人にも向いている色柄で、トップスターものはそういう雰囲気のものが多かったです。
男役さんのイメージだからでしょうか。
740円。

クリアーホルダーは、公演写真をそのまま印刷したものの他、各組のトップスターを漫画イラスト風にしたものなどたくさんの種類がありました。

そして、こんなところにもキティちゃんが☆
歌舞伎座にもオリジナルキティちゃんがいますけれど、宝塚にもあったんですね。
03

メモ帳、便箋はともかく、キティちゃんが宝塚コスプレした絵葉書まで売っているのだからすごい。
グッズには、人形の写真ものと、イラストものの両方があります。
いいなと思ったのは、チケットホルダー。(中央の黒いもの)
演劇のチケットをはさんで入れておくものですが、通常の封筒より折れないし、わかりやすくて便利です。(はさむところは両側にありました)
チケットホルダーを見たのはこれが初めてですが、最近できたものなのでしょうか。
私が知らなかっただけで、各劇場にもオリジナルものがあるのかもしれませんね。
それぞれの組の柄のものもあるので、宝塚でいろいろな組の観劇をする人はチケットを間違えないように入れておく?
キティものは、文具以外にも、タオルやポーチやあぶらとり紙などの小物類もありました。
今やキティちゃんは、日本一のコスプレーヤーかもしれない☆

通常、劇場の売店は当日のチケットを持っていないと入れませんが、東京宝塚劇場の売店は、チケットがなくても買い物のため売店に入ることが可能です。
(観劇をする場合は、劇場側に抜ける時にチケットの提示が必要になります。)

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→ 宝塚歌劇オリジナルグッズの詳細やネット販売は、キャトルレーヴ・オンライン 参照

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伊東屋の営業精神 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その2

今回は、前記事伊東屋の営業精神 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その1の後編です。

同じく、出典は1910年(明治43年)の『伊東屋営業品目録』で、前回の続きからです。
太字は原文、【  】内は現代語にしてみました。
・旧漢字は新漢字に改めました
・補った表記はカタカナにしてあります(例:奉存候 →存ジ奉リ候)(不 → ~ズ)
・句読点を補いました

伊東屋は時代の要求に従ひ、常に改良文房具の考案作成に苦心仕り居り、又、絶へず欧米諸国に於ける流行の粋を撰び、賞翫と実用とに適せるものを逸早く直輸入取揃へ居り申シ候。
【伊東屋は時代の要求に従い、常に改良された文房具の考案や作成にに苦心いたしており、また、たえず欧米諸国における流行の最高水準のものをえらび皆様に愛でられ実用に適したものをいちはやく直輸入し取り揃えております。】

及び、洋式帳簿は、紙質の善良、装丁の堅牢を期し、又、カードの立案及び容器の設計は、御満足に御用便致ス可ク候。
【及び、洋式帳簿は、紙質の良く、装丁の丈夫なものを期し、又、カードの立案およびカード容器の設計は、皆様がご満足にお使いになれるようにいたします。】

又、一般の活版石版印刷等を取扱ひ居リ候。
【又、一般の活版や石版の印刷等を取り扱っております。】

猶、地方顧客各位の為め、特に地方係を設け之有リ、各位の厚き御愛顧に依り、日に増し繁盛に相趣き候段、有リ難キ仕合セト奉リ候。
【なお、地方の顧客のため、特に地方係を設けてあり、皆様の厚いご愛顧により、日ごとに注文が増し繁盛にむかっておりますことは、ありがたき幸せと思っております。】

今後に於ける当伊東屋の営業振りは、慥に小売販売の範を示すべきものと自信仕り、励精以て御厚情に酬ひたてまつるべく候間、倍旧の御引立のほど願ヒ上ゲ奉リ候。 敬白
【今後における当店伊東屋の営業ぶりは、たしかに小売販売の模範を示すべきものと自信を持っており、業務に励み努力することによってみなさまのご厚情にお応えしておりますので、従来にも増して一層お引き立てくださいますようお願い申し上げます。敬白】

伊東屋

まだまだ洋式文具そのものが不足していた時代、伊東屋はその開拓者として、自ら時代に合ったオリジナル文具を考案し、あるいは、こういうものを作ってほしいという要望にこたえて製作をしていたのですね。
Photo_2 カード情報整理が既に行われようとしていたのも驚きです。
舶来ものも、美しく鑑賞に値するだけではなく、実用的な機能も持ったものを選ぶ。
そして、地方に住み、伊東屋に来店できない人のための通販に力を入れています。
(このあと、この時代の郵便制度を取り上げるつもりなのですが、明治43年には、今、私たちが利用している郵便関係のシステムは、すでにほとんど整備されているのです。驚くべき速さです。)

もちろん、伊東屋が扱っているものは、高価な洋式文房具です。
一般庶民が、伊東屋のカタログを手に文具を注文できたわけではなく、利用できたのは一部の名士や富裕層であったことでしょう。
それでも、この文面からは、お客を選別する気持ちが感じられないのです。

「新式文房具は、必ずあなたの仕事を能率を上げて利益を与えるものなのです。」
「一刻も早く、この新しいシステムを取り入れて、その効果を確かめていただきたい。」
「新しい時代を生きるあなたには、この新式文房具こそがふさわしい。」
それを選ぶお客の精神が革新的であるかないか、それだけを問うているように思えます。

伊東屋は自らを「小売販売の範を示すべきもの」と自信を持って言い切っています。
この時代の他の目録類を見たことがないのでわかりませんが、時代の勢いもあるとは言え、ほれぼれするような巻頭言だと思います。

※ この本については、これから気の向いた時に取り上げていきます。

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【関連記事】

→ 「明治の舶来木製筆箱の図版 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その3」 へ

→ 「 『文房具の歴史』(野沢松男)の筆箱考察 ~続・明治の舶来木製筆箱の図版~」 へ

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伊東屋の営業精神 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その1

文具店の老舗、銀座伊東屋の創業は、1904年(明治37年)です。(出典:ザ ステーショナリー―銀座・伊東屋100年物語 P.68)
1947年(明治40年)には、『伊東屋営業品目録』というカタログをすでに発行しています。

その改訂版、1910年(明治43年)の『伊東屋営業品目録』を入手しました。
01 02
カタログは「非売品」とあるので有料ではなかったようです。
最後の切り取られたページは注文用紙でしょうか。
このカタログを見て注文をされた方のものらしく、表紙裏には何をいくつ注文するという書き込みがあります。
表紙の文字と絵はモスグリーンのインク、営業精神などは青インク、商品説明は黒インクと、印刷業も営んでいた伊東屋の印刷見本にもなっているのでしょうか。
つやつやの紙に印刷された店舗の写真ページもあります。

この目録からは、当時の伊東屋のことだけでなく、その時代の空気を感じさせるものがたくさんあり、資料としても大変おもしろいものです。
精密に描かれたいろいろな文具の図版は素晴らしく、よく文房具の本にも紹介されています。

今回取り上げるのは、序文の「伊東屋営業精神」です。
候文で書かれた文章は現代語訳にはない力強さがあります。
太字は原文、【  】内は現代語にしてみました。
・旧漢字は新漢字に改めました
・補った表記はカタカナにしてあります(例:奉存候 →存ジ奉リ候)(不 → ~ズ)
・句読点を補いました

伊東屋営業精神

謹啓

益々御清栄、大慶ニ存ジ奉リ候。
【(皆様の)ますますの御清栄を 大変めでたいことと思っております。】

事務の整頓は、新式なる帳簿組織と進歩せる文房具の活用によって、始めて敏活なるを得べし。
【事務を整頓することは、新式の帳簿組織と進歩した文房具を活用することによって、初めてすばやく行えるようになるのです。】

文明の書斎と事務室には、文明の文房具を要すること、敢えて申し上ぐるまでも之無き義と存じ奉り候。
文明の時代の書斎と事務室には、文明の文房具を必要とすることは、あえて申し上げるまでもありません。】

然しながら、習慣の力は、往々この新式用具の使途を鈍らしめ、改善に躊躇致さす場合も之有リ候は、遺憾に堪ヘズ候。
【しかしながら、今までの習慣で、往々にしてこの新式用具を使うことが遅れ、改善することに躊躇する場合もあることは、とても残念に思います。】

将来、事務倍々多端を極め、各種の新経営を促す時代に於いては、到底旧来の大福帳的巻紙的のものにては、如何に敏活なる事務家とても能く完全を期すること不可能の義と存ジ奉リ候。
【将来、事務がこの上なくどんどん増えていき、いろいろな新しい経営の仕方を促す時代においては、到底、今までの大福帳や巻紙のような文房具を使っていたのでは、どんなに優秀な事務家でも完全な仕事ができると期待はできないと思います。】

されば、一刻も早く茲に意を注がれ、漸次改善の途につかれ候はば、始めて旧来の迂なりしを悟り、改善後の如何に利益の多大なるかを讃せらるる事と相成ルト申ス可ク候。
【なので、一刻も早くこの点にお心がけになり、少しずつ改善されていけば、初めて、旧来の方法がどんなに非能率的であったかを悟り、改善後の利益がいかに多大であるかと称賛されることになると申し上げることができます。】

改善の一日早きは、一日多くの利便を得る儀に他ならず候。
【改善を一日早くすることは、一日多くの利便を得ることに他なりません。】

(後半に続く)

この文章から感じられるのは、少し前のOA革命、コンピュータシステムの導入の時のような勢いです。
文明開化の時代、これから飛躍的に増えていく事務を、いかに能率的に処理していくか。そのためには、新式の文具により事務を改善していくことがどうしても必要なのだという熱い語り。
文房具がまず事務用品として重大な意味を持っているのがわかります。

次回は序文の後半です。

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《この部分に言及しているサイト》

店主敬白~銀座伊東屋 … 同じく明治43年の目録の文章をとりあげています。

伊東屋 文具物語 … 明治40年、43年の目録の文章をとりあげています。

【このシリーズの続きは】

→ 「伊東屋の営業精神 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その2
   巻頭言の後半を扱っています。

→ 「明治の舶来木製筆箱の図版 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その3
   この目録にのっていた木製筆箱と現代の筆箱の相似点を書いています。

→ 「『文房具の歴史』(野沢松男)の筆箱考察 ~続・明治の舶来木製筆箱の図版~
   筆箱が日本起源のものかという野沢氏の考察に、児童文学の内容をあげ、外国にも筆箱があったのではという異論を書いてみました。

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うれしい「梅入黒べっ甲飴」の流通

百円ショップ キャンドゥのお菓子コーナーに、「梅入黒べっ甲飴」の袋がさがっているのを見つけました。
Photo

この飴は、個包装になっていて、一粒の大きさは直径2.5cmほどの大きめの半球の形。
べっこう飴が通常その名の通り黄色~茶色であるのに比べると、かなり黒に近い色です。
これは黒砂糖を使用しているからのようですね。
そして、その芯には、種の入ったままの干し梅が1個丸ごと入っています。
やさしい甘味の芯に酸味があり、山歩きなどで疲れたときや、たくさん汗をかいてバテているようなとき、風邪の折などにも大活躍です。

この飴を初めて知ったのは、2006年の秋、京都の むらを東三堂(とうさんどう) という私のお気に入りのお菓子屋さんでした。
(むらを東三堂のエピソードはたくさんあるので、また改めてどこかで書きたいと思います。あまり見かけない、でも、改まりすぎない「普段に食べたいお菓子」がたくさん売っています。)
むらをのお菓子は基本的にバラ売りや店でのパック詰め(透明袋に入れてシーリング)なので、当時はどこの製品というのはわかりませんでした。
当時、まだ新しかった商品で、お店で大変人気だということで、たくさん買って人に分けてあげるのを楽しみにしている人もいるというお話でした。
試食させてもらって、私も大変気に入って買い求め、職場のおみやげに配りました。

他のむらをのお菓子と同様、(地域の流通経路の違いもあるとは思いますが)この飴も自分の近くで見かけることがなかったのですが、百円ショップ経由となれば全国で買えるようになったわけですね。
この後、ダイソーでも同じものを見つけました。
外袋にピンクの花びら模様がついているのが違いましたが、中身は同じ個包装の飴です。

職場でも、たまたまこの飴を100円ショップで買った人がいて、「おいしいのよ」と人にすすめていたので、私の独断だけの評価でもないと思います^^

値段は1袋6個入りで105円ですが、中身を考えると適正価格だと思いますし、手軽に買えるようになったのはうれしいことです。
(ネット通販では、卸価格やお買い得パックで買えるところもあります)

100円ショップの見慣れないお菓子の中には、メジャーブランドでない実力派もけっこう混じっているのではないかなと思いました。

「梅入黒べっ甲飴」 原産国:台湾  加工者:タクマ食品

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サクラピグマックスツインの単品(バラ)は百円ショップにあり

昨年3月のこと(←記事が下書きのまま埋もれていたのでこんなことに^^;)、風邪で声が出なくなって病院に行った帰り、見慣れない100円ショップの看板が目につきました。
そういえば、同僚が、新しい百円ショップができて、あなたの好みかも、と言っていたっけ。
遠くはないけれど通勤ルートではないので、ここはやはり寄らなくてはなるまい、と、病人にもかかわらず寄ってしまうのはもう性みたいなものです。

百円ショップに来る商品はいくつか系列があるようで、そのショップのオリジナル製品とは限りません。
今回の百円ショップ「オレンジ」は、「レモン」と似た商品展開をしていましたが、いくつか新しいタイプのデスクまわり収納用品などもありました。

そして、100円ショップオリジナルではないメーカー品の文具コーナーがけっこう広いのにびっくり。
そこを見ていたら、なんと、サクラピグマックスツインのバラ売りがぶらさがっているじゃありませんか!
私にはかなり使いやすいマーカーですが、流通では少数派で、置いてある文具店も少なく、ばら売りもめったにない商品です。
それが、黒、赤、青だけとはいえ、単品で売っているなんてうれしい^^
(だいたい、セットでもそういう色がまず使えなくなるわけですから)
もちろん購入しました。

マッキーの詰め替えタイプとそのレフィルも売っていました。
当時、市内の文具店ではまだこのタイプのマッキーは置いていなかったのに、確か8色全部、太いのも細いのも置いてあるので、相当場所をとっていました。100円ショップおそるべし。
しかし、これは消えいろピット詰め替え用の時と同様にレフィルがかさばるのと、本来マッキー派ではない私は見送り。(私のマーカーの基本は マジックインキ、ポスカ、ピグマックスツインです)

その後、同じく百円ショップの「セリア」でピグマックスツインのバラを見つけましたが、今度は、黒、赤、青のほかに単品の白がありました。
ポスカは8色セットでも白が入っていますが、ピグマックスツインは12色セットでも白が入っておらず、存在だけは知っている幻の色だったのですが、100円ショップでお目にかかるとは思いませんでした。
他の色と同様、ポスカほどの隠ぺい力ではありませんが、黒いビニールの上にも書けますし、ふたを取ってすぐに使えるのが良いところです。
嫌なにおいもないし、いろいろなものに書けるので、子どもが工作に使うのにも向いているマーカーだと思います。

それがなかなか文具店に置いてもらえないのは、マーカーではサクラクレパスは後発でなかなか既成ルートに入り込めないのかもしれません。
良い性能のマーカーなのに残念な気がします。

【おまけ】

サクラピグマックス細字12色も、昨年夏に発売されています。(12色1200円)
これも使いやすいのですが、あまり売っていないかもしれません。
Photo

【このブログのサクラピグマックスツインの記事】

→ サクラ ピグマックスツイン の意外な強さ その1

→ サクラ ピグマックスツイン の意外な強さ その2

【消えいろピット つめ替え用 を私が支持しない理由は】

→ もっと小さくならないかな… 消え色PiT つめ替えタイプ

→ 詰め替え失敗のリスク大~消えいろピットつめ替えタイプ~

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BEAMS文具 定番化か?

セブンイレブンの文具コーナーに、これが吊るしてありました。
Photo_5

2008年春のBEAMS文具、オレンジカラーのトンボ PFitです。
(BEAMS文具は、セブンイレブンとBEAMSとのコラボレーション文具です。)
この店では、まだ以前のビームス文具が残っていたりするのですが(^^;)←春のものも残っている。大丈夫か?

改めて専用の袋に入っているあたり、いくつかは定番として売るのでしょうか?
値段としては普通の文具よりかなり高いので、一時の話題商品としてならともかく、定番化するのには無理があると思うのですが。
通常商品と同じ価格帯でセブンイレブンオリジナル商品として出てくるなら道はあるかも。
人気の高かったマイマッキーケースのように、通常商品がないもののほうがいいのではないかしら。

このほかに、春のフローティングペンとマッキー、Bicの三角ボールペンが同じように袋入りで売られていました。
ジスマークもどきのBEAMSマークは、ばっちり袋に印刷されています。(それが購入理由か?)

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【このブログのBEAMS文具関係記事】

定番とジスマークのナイス☆パロディ~BEAMS セブン-イレブン コラボレーション文具

BEAMS セブン-イレブン コラボレーション文具の買い物

BEAMS文具 まちがいさがし

学習帳のジスマーク(←本物) ~BEAMS文具 まちがいさがし2~

ツバメノート&レポート用紙三態 ~BEAMS文具 まちがいさがし3~

秋のBEAMS文具 登場するも…

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対の関係 ~おそうじ消しゴムと激落ち君消しゴム~

久々のダイソーで、いいものないかなと物色していたら、これがありました。

Photo_3 メラミンスポンジ(水をつけてこするとよく汚れが落ち、スポンジ自体がだんたん小さくなるタイプ。メラミンフォーム・ウレタンフォームとも)の代名詞ともなる「激落ちくん」の柄そのまんまの消しゴム、「激落ち消しゴム」です。
実際の激落ちくんもいろいろな種類がありますが(→メーカー レック株式会社HPの「激落ちファミリー」のページへ)、そのファミリーの顔がそのまま消しゴムになっているのがダイソーのものです。

私が買ったのは、ミントの香りの「ぱっちり激落ちくん」と、長くてまとまるタイプの「激落ちキング」ですが、他に、「激落ちくん」「激落ちパパ」「激落ちママ」「激落ちベイビー」「濃い鉛筆用激落ちくん」「占いくん」があるそうです。(商品画像は、ダイソーHPユニーク消しゴム特集へ)
素材は塩化ビニルタイプです。
こういうパロディに弱い私のツボにはまる商品でした。
これは、「激落ち君はよく汚れが落ちる」というイメージを、「よく消える消しゴム」というイメージに重ねています。

これと対をなすのが、アズマ工業の「おそうじ消しゴム」ですね。(→アズマ工業HPのおそうじ消しゴムのページへ)
これは、トンボのMONO消しゴムそっくりのパッケージに入ったメラミンスポンジで、売る時のパッケージの仕方なども似ていて楽しい。(参考価格は150円~580円)
これは「MONO消しゴムはよく消える」というイメージを、「よく汚れの落ちるスポンジ」というイメージに重ねています。

奇しくも、両方の業界に「よく消える」という定評のある商品があり、どちらも「使うと小さくなってなくなる四角い白いもの」であるあたり、この二つのイメージを重ねたのは成功していると思います。
あれ? っと思い、くすっと笑えるものですしね。

どちらも使ってみたい楽しいものですが、この時期、受験生に「激落ち消しゴム」は少しまずいかもしれない(^^;)ありがちな話ですまぬ

→ おそうじ消しゴムとMONOとの大きさ比較画像は、ブログAKATUKI DESIGNの記事年の瀬におそうじ消しゴム~メラミンスポンジへ。
MONOスポンジがジャンボ消しゴムに見えて楽しい♪

【この記事の関連記事】

→ 百円消しゴム「お化ケシ」は楽しい♪ … 「まとまる激落ちママ」、「激落ち君はじめての消しゴム」の画像があります。「お化ケシ」と「激落ち君」の両シリーズの中身は同じようです。「激落ち君はじめての消しゴム」は良く消えるので、愛用品となりました。

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ダイソーの和紙おりがみと水引

近所に100円ショップのダイソーがなくなって久しいのですが、よそへ出かけた折に見つけるとうれしくなって立ち寄ってしまいます。

100均のお店もたくさんありますが、ダイソーは素材ものが豊富でうれしいです。
工作素材は他のショップより力が入っていると思います。
カラー段ボールのフルーツカラーや、カラーのスチロールボードなんか、夏休みの工作コーナー以外はどこに売っているんだかわからないのに、そういうものが日常に購入できるのはいいですね。
同じものが常に購入できる100円ショップも大事ですけど、ダイソーの賑やかな商品展開はとても楽しかったです。

お正月の飾り作りに使った水引はここで購入しました。
(→記事「折り紙で作る新年の飾り」へ)
Photo

「日本の伝統 水引」
本格的な水引細工ではなく、遊びで飾りを作ってみたいときなど、惜し気もなく使えます。90cmが20本入って105円。

折り紙では、「創作すき紙」というのが気に入りました。
Photo_2
金銀のもみ紙、草や葉を梳きこんだ紙、金や銀で印刷した紙など、折り紙や紙細工のポイントに使えるような個性的な紙がそろっています。
15cm角、12種各1枚入りで105円。(買い占めてしまった…)
同じ種類が1袋1枚しか入ってないので、たくさん使うときのことを考えたのですが、これはどれも使えそうな気がします。
同じく100円ショップのキャンドゥの「和もみ紙」は、びしっと折るのは難しいのですが、作品の質感がよいのでこれも多めに買っています。(色がもっとあるといいんだけど。でもサイズ展開がいろいろあるのは素晴らしい)

高価な友禅和紙にはそれだけの力はあるのですが、練習しながらのレベルではもったいなくて使いこなせないので、そういうものはポイントに使うことにして、安くて雰囲気のいいものを探している私です。

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いつまでもあると思うな ~文具店編~

暮れに用事があって離れた市へ出かけました。
以前は、通院などで出向いたついでに買い物をしていたのですが、このところ通院もなくなり、忙しくて、出かけても用事だけ済ませて帰ることが続きました。

今回は時間に余裕があったので、久々にお気に入りの文具店に寄って行こうと思いました。
ところが、シャッターが下りています。
定休日ではないはずだし、年末休みにしては少し早すぎる気がしました。

年が明けてからまたそちらに用があって通りかかったのですが、相変わらず店は閉まったままです。
解せないのは、シャッターが閉まっていても、通常の商店なら、正月のお飾りや「謹賀新年」の紙があるものなのに、それさえないのです。

不審に思って帰ってからネットで調べてみたら、そのお店は、なんと昨年の1月に閉店していました。
正確には、まだ文具店ではあるのですが、注文を受けて配達するような形態に変わって、場所も移転したそうです。

ということは、あのこだわりの品揃え、商品説明はもうなくなってしまったんですね(T T)

*  *  *  *  *  *

私が初めてこのお店に行ったのは、2003年の7月だったようです。
当時、参加していた掲示板に、次のような書き込みをしていました。
(少々生意気だったり意味不明だったりしますが、若気の至りで? お許しを)
水色の文字は補足です。

小さな文具店♪    投稿日:2003年7月28日

(病院の帰りの)お昼のあと、通り道に小さな文具店があったので入ってみました。
そこは、たぶん用のある人が来るようなところ。(事務用品などが多そうな印象ということです)
でも、手前にあったお天気シールがかわいかったので、
取ろうと思ったらリングにはまっている(^^;) (取り外せなかったということ)
そんなだもんで、一番上は日焼けしてるし(おいおい)、
でも、1周見せてくださいね~と店内を回遊したら、
ご店主がついてくる。
私としては好き勝手に見せてほしいのだけど、
まさか来るなとも言えないものねえ。

で、お気に入りのゼムクリップ(白、水色、薄紫、ピンク、のPLUS製品)や、同色のダブルクリップ、
マグネット画鋲で、透明なビー玉みたいなアクリル玉のものなどを取ったら、
ご店主は、これは不要不急の客だと気づいたらしい(^^;)

でもって、新製品の解説などを熱心にしてくれてね、
東海のウォータークリアペン
これは、プラスチックなどに書けるのはさながら油性マジック、
ホワイトボードなんかにも書けるけど、普通にこすっても消えない。
でも、水で濡らすとたちまち溶けて、しかもふいた布にインクがほとんどつかない。
実演しつつ、乾いても色が出ませんでした~と実験結果まで教えてくれる。

パイロットのボールペン、ILLUSION
これは、黒い字が書けるんだけど、
キャップの頭のラバーでこすると、カラーの字に変身!
(軸の色に変わる。紫の軸なら 黒→紫)
ラバーでなくても、熱を加えれば色が変わるのだ~
あぶり出しみたいに使えそうですねえ(^-^)

新製品が出ても、説明するのはせいぜい1週間、
あとはお客さんが知ってて買いに来るという感じだそう。
入荷して二日くらいで、指名買いの人が来ることもあるそうな。
そうなると商品名のほうがわからなくて、
機能を聞いて、あれか、とわかったりするそうです。

熱心さにほだされて、
いろいろお買い上げしてきました。

店主、暇だったんでしょうけど(おい)、
文具好きで、いろいろ考えて仕入れして、
誰かに愛を語りたかったんでしょうねえ。
うるさく思って悪かったです。

会計終わって、ディスプレイとして置いてあった、
松ぼっくりに小さい布の玉をいっぱいはめこんだ飾りを見つけました。
よく、ビーズなどはりつけてクリスマスツリーの飾りを作りますが、
小さな布に一つ一つ綿を詰めて、下を結んで玉にしてあるの。
細かくてきれい~と賞賛したら、
…くださいました(^^;) 奥様が。
奥様の手作りだそうです。

サービス券もいっぱいもらっちゃったので、
また行こう~
1週間後にとりあえず(検査結果を聞きに行くから)

投稿日:2003年7月28日

来週そのまちに行くので。
裏を返さなくては~(^-^)(…吉原かい)
次回は、
何かおもしろいもの入ってる?のノリ? いいのか?

しかし、わらぶきではなく普通の商店街の小さな文具店ですよ。
ファンシー系や、駄菓子屋ひきずってるような古いとこなら、
たぶんとっくに入っていますが、
いかにも事務用品ですって表向きなんで、
何度も通っている道なんですが、
一度もおうかがいしたことがなかった。
しかし、外見で店を判断してはいけませんねえ。

その後、掲示板のメンバーの中に、廃番になってしまったフォトアルバムを探している人がいて、その問い合わせをこのお店にしてみました。
(以下、一部、当時の江戸ノリでお送りいたします。)

手配終了      投稿日:2003年8月4日

○○○のだんな(←アルバムを探している人)
いの字(そのお店のこと)に、人相書きと手配書を置いてきましたぜ♪
(アルバムの画像と商品仕様の説明のこと)
その場でお仲間に聞いてくれやしてね、
返事は2~3日待ってくれってことでしたがねえ、
いや、大店のコの字(メーカー)とは大違いだねえ。
出てくるかはわかんねえが、
面倒がりもしねえで、
どこかの店にあればそれが売れればそこの儲けだ、ってんで、
たいそう良くしてくれてねえ。
あきんどってのは、ああじゃなくちゃいけねえや(^^)

あるじは、この商売も品物も好きでねえ、
お江戸の見本市にまで新しいものを見に行くそうだよ。
で、こっちに言った台詞が、
「それからこっちにおもしろいものが」
なんだよ。泣かせるねえ。
ちっと遠いのが難儀だが、
また寄らしてもらいたいねえ。

投稿日:2003年8月4日

(店主の行き先の見本市がISOTか、問屋の単独見本市かと聞かれたので)
お江戸のどことまでは聞かなかったんでわからねえ。
でも、こちとらをつかめぇて、
「お江戸に行きなさるんで?」
と聞いてきやがってねえ(^^)
おおよ、浅草橋界隈よ、なんてんで、
話がぽんぽんぽーんと通じるんで、楽しかったねえ。

カエルの小さな印セットがあったんだが、
どう見ても9本組なのに8本しかありやがらねえ。
こりゃ面妖な、と思ったら、
1本だけどうしてもほしいっていう客人がいてな、
もう在庫だからいいやってんで1本だけ売ったんだと。
おもしろい店だよ。
残り? そりゃこちとらが買ってきたのよo(^^)o

おもしろかったのは、メリケンの マグライトというもんで、
まあ、ペンライトのような小型懐中電灯だが、
明るさの調整がなめらかで明るくてねえ。
夜道にも使えそうだねえ♪

投稿日:2003年8月4日

いえねえ、
手配書を見せて説明するそばから、
店主の奥さんがどこへやら電話をして、
どんどん状況説明をしていったのよねえ。
お店やメーカーによっては、
「廃番です」で済まされちゃうことも多々あると言ってました。
でもね、
どこかにあるならほしいんです、というのが、
これだけストレートに伝わるとは私も思わなかったの。
ご夫婦で文具が好きでやってるお店なんだろうなあ。
きっと、以前にも、
探してくれというお客がいたにちがいない。
きっと仲人でもするような気持ちで探してくれてるんだろうなあ。

でも、驚いたのは、
どうも関東とかの地区ごとにネットワークのようなものがあるらしいことです。
問屋レベルで、各店舗ではないと思うのですが、
それが在庫を聞くと、
作動して在庫の有無を調べられるようです。
自分の町でもそれができるか、
今度何かでやってみよう♪
文具業界でも、在庫管理をネットワークでやっているのかも。
でも、ネットワークが完備していても、
使う手間を惜しむか惜しまないかは人ですからねえ。

「おもしろいものが」は、
言ったあと、あ! と、失言~という顔をご店主がしてました。
(^▽^) ハッハッハ
おもしろいもの、好きですよん♪ 

結局、この時は、そのアルバムの在庫は見つからなくて、それでもかわりにこういうタイプはどうかというかわりの商品紹介をきちんとしてくださいました。

以前、このブログで、サクラピグマックスツインを取り上げたとき、「私の知ってる文具店の中で、これをバラで置いていたのは、たった一軒。それどころか、セット売りさえ置いてないことがしばしば」と書きましたが、そのたった一軒がこのお店でした。
現在は、100円ショップのオレンジやセリアでバラのピグマックスツイン(赤・青・黒・白)を扱っていますが、当時は本当に見当たらなく、それだけでも、ご店主が思い入れを持って商品を選んでいることがうかがえたのです。
新商品の開拓にも熱心だし、実際に使ってみての説明には説得力がありました。

このブログで、昨年、文具店のステーショナリー タニィについてずっと取り上げてきたのですが、たぶんそれはこのときの経験、「文具が大好きで思い入れのあるご店主」「深い商品知識と説明」「お客の立場に立った親身な対応」を再び感じることができたからだと思います。
それは、文具店に限らず、消費者である私がお店に求める理想の姿なのだと思います。

その理想を満たす、文具の好きな、身近な文具店がまた一つ姿を消してしまいました。
残念でなりません。
ふらりと立ち寄った私に良くしてくださった温かいお店のことを私は忘れることはないでしょう。
御無沙汰してしまったために、1年も気がつかなくて本当に申し訳ありませんでした。

その文具店は、沼津市の いなば文具店 といいます。

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※閉店のことは、「沼津タウン みんなの声」の投稿で知りました。

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うぶやのオリジナル クローバー柄印伝(印傳屋製品)

山梨県の富士五湖の一つ、河口湖畔の旅館うぶやは、窓から見える湖の向こうに大きな富士山が美しく、運が良ければ湖面に映る逆さ富士も見られる風光明媚な宿。
多種のジャグジーを含む温泉とおいしい料理を楽しむことができます。

そこに職場の慰安で泊まった帰り、お土産を買いに宿の中の売店にいきました。
信玄餅やほうとうなどの山梨の食の定番とともに、小物の定番は甲州印伝の小物類です。
印伝は、鹿の革にうるしで模様をつけた工芸品で、使い込むほどに手になじみ、美しいだけでなく丈夫で長持ちする実用性も備えています。
私が2000年に買ってがんがん使っている財布が、今も全然問題無しなことからも、その耐久性には信頼を置いています。
以前、このブログでは、現代柄の「音符柄の印伝」を紹介しています。
(→記事発掘☆ 甲州印伝音符柄グッズへ)

そういう訳で、何かいいものないかな~と小物を見ていたら、見慣れない柄が。
珍しい! クローバーの柄の印伝じゃありませんか。
四つ葉の葉っぱだけでなく、しろつめくさの花もちゃんとついている素敵な連続模様。
クローバー柄に目のない私は、もうこれを買うしかありません。

Photo 画像の財布は紺地に白漆のクローバー柄ですが、黒地に白漆、黒地に赤漆などもあったように思います。
印傳屋の製品ですが、この柄は、うぶやオリジナルらしいですね。(店内にそういう説明があった)
製作所にならあるかもしれませんが、その他のお店では買えないのではないかと思います。

クローバー柄のペンケースがあったらほしかったのですが、なかったので、一番使う型の財布とカードの入る小さな財布? を購入しました。
クローバー柄の大きなバッグもあったのですが、手提げタイプだったので見送り。
いつかはほしい印伝のショルダーバッグですが、小物タイプとバッグでは柄の雰囲気が異なり、これというのがなかなか見つからないのです。
小物みたいなかわいい柄でバッグ作ってくれないかしら。(需要少?)

お土産には、きつね柄のカード入れを買ってきました。
この模様もおもしろくて大好きです。
きつね柄も見慣れないと思ったら、2008年の新柄の一つのようです。(きつね柄は、池田屋 柄のいわれ で見られます。他の色もあります。)
それと、同じく新柄の 梅糸巻き格子柄の携帯ストラップを買ってきてただいま使用中です。
小紋でこんなに多様なデザインができるのが素晴らしいです。

うぶやオリジナル印伝の一部は、うぶやネットショップで2008年の暮れには扱っていたのですが、今見ると3月21日までネットショップはお休みのようで残念。
再開の折には、クローバー印伝グッズを増やしてくれることを切望します。
(何しろ、うぶやは私が個人で泊まるのにはちょいと高級すぎるので。)

※ 3月21日以降はネットショップは再開しています。クローバー柄は、大きな手提げバッグと印鑑ケースのみ扱っています。

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魚の骨がのどに刺さったら…

暮れの30日に、水炊きに入っていた銀ダラの骨が、家人の喉に刺さりました。

簡単にとれないようだったので、「耳鼻咽喉科に行ったら?」と勧めました。
以前、團伊久磨さんのエッセイ『パイプのけむり』のどれかに、團さんご自身の経験談があって、いろいろな方法を試してもとれずに耳鼻咽喉科に行くのですが、お医者さんの言葉として、魚の骨が喉に刺さった時は、ご飯を丸のみなどするとかえって悪化することがあるので、病院で取ってもらうほうがよいと書いてあったからです。

それでも、自然にとれるだろうと思っていたのか病院に行くのは遅くなり、年が明けて2日のこと。
幸い、地元の耳鼻科は年中無休体制だったのですが、CTまでかけて、これは手術をしないと取れないかも、しかも、ほうっておくと膿がたまって脳や心臓にまで影響が出ることもあり、そうなるともう助けられないと脅かされて、はるばる遠い大学病院へご紹介 とあいなりました。

大学病院は大変親切な応対でしたが、これまた「全身麻酔をかけなきゃ駄目かも」で
CTの写真には、白い点がだんだん移動して、これが斜めに刺さっている骨だそうな。
幸い、お医者さんが二人いらして、いろいろ検査や治療を試みて骨は抜け、全身麻酔はしなくて済みました。(でも一晩入院しました)
でも、刺さった骨は4cm近くと長かったんです。
こんなものがするっと刺さってしまうのだからおそろしいですよね。
で、たぶん飛び出していた部分が欠けてしまって、なお、引っ張り出すのに苦労したのでしょう。

やはり、魚の骨がすぐに取れない時は、無理に固形物を飲み込まずに病院へ行った方がいいと思いました。
こんなことで病院なんて大げさだと人に笑われそうですが、こんなことで入院・手術なんてことになったらもう、笑っていいんだかどうだかもわからないですよ。

お正月早々から、時間外受付にも病棟にもたくさんの新患さんがいて、お医者さんをはじめ病院の方々はお正月気分どころではなかったでしょう。
無事、骨を取っていただけて感謝しています。ありがとうございました。

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ぽち袋活躍の季節

喪中でもお年玉は休まないものらしくて、暮れに母がぽち袋をたくさん作っていました。
こんなに親戚はいないので、たぶん、後々使えるようについでに作ったのだと思います。

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和紙でぽち袋を作り、ありあわせの水引や造花や千代紙をつけてあります。
同じことが嫌いな性格らしく、気分でいろいろ変えてあります。
外の透明袋は、HEIKOクリスタルパック8-12(ほぼ5×3カードのサイズ)です。(シモジマやパッケージプラザ、東急ハンズなどにあります)

以前、フェルケール博物館にぽち袋展を見に行った折、小さな袋にこんなにもたくさんの意匠があるものかと驚いたのですが、そのコレクションの一端が見られる本がそこで売っていたので購入しました。

13cm角の正方形に近くて、厚さが3cm以上もあるハードカバーのこの本は、カラー図版がとても豊富で、古くは江戸ものからの木版刷りの凝ったぽち袋がたくさん。
本来、お年玉袋ではなく、花柳界や芸能界での心付けを入れるものだったので、その図柄もいろいろです。

「滑稽道外遊(ちゃりあそび)」は人を笑わせるためのお座敷の遊びで、「(笠を)足でかぶってお目にかける」だの、右手を体の前を通してさらに首の後ろに回して「こうやって(右)みみがつかめますか」だの、二人が鼻に輪になった紐をかけてひっぱりあう「鼻くらべ」だの、絵を見ただけでおもしろい。
小唄端唄の文字と版画が調和したもの、日本昔話、歌舞伎の一場面を一つの絵から想起させるような省略、浮世絵(北斎のお化け「百物語」柄まである)、ふたを開けてひっぱると絵柄が変わる仕掛けもの、遊郭の時間経過がシルエットや足だけで表現されたものなど、実に多様です。
展示されたコレクションはこれよりもっと多かったのだから、おそるべし。

あ、大好きな辻村寿三郎さんの長い耳のうさぎのぽち袋ものっていました。
これは実物を持っていますが、木版刷りの本格的なもので、お札を縦長に折って入れる長いぽち袋です。

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URLの入れられるセミオーダースタンプ

2007年3月から始めた「けふこの本棚と文具の引き出し」ブログですが、時々ぐったり疲れて更新が滞っております。
休暇でだいぶ元気になりましたので、今年ものんびり書いていきたいと思います。

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画像は、文具・印鑑・昭和レトロなどのお店 いわぶんさんで作っていただいたショップスタンプ【イラスト入り】です。(1470円)
このように、印面にURLも入れられますので、年賀状や名刺で一部の人にだけブログやHPをお知らせしたい時など、元の印刷に追加して使えますね。
通常のお店なら、「よろず相談おまかせください」みたいなキャッチコピーも入れられます。

もちろん、他に、住所印タイプやお名前スタンプセットなどもあります。
このブログの内容から鉛筆のイラストにしましたけど、猫やつくしや音符の絵のはんこもほしい。
お名前スタンプには、ダックスフントの枠に名前が入るようになっているのとか、星座のワンポイントイラストつきとか、各種サイズのひらがな名前印セットとかいろいろそろっています。

いわぶんさんでは、今は、受験生のための合格グッズ合格だっこちゃん鉛筆なんていう不思議なものや、デッドストックの駄玩具、おもしろ文具なども扱っています。

→ いわぶん(楽天店)

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折り紙で作る新年の飾り

職場で暮れに新年の飾り付けをしてきました。
おおいに参考にしたのは、『おりがみ通信 VOL.16』(パッチワーク通信社)です。
季刊の雑誌で、16号は昨年のものですが、クリスマス、笠地蔵(かさこじぞう)、お正月飾り、バレンタインのハートバリエーション、と使えるおりがみが満載です。
(好みですが、今年の19号よりもおもしろい気がします。そのうち総集編として書籍化されると思うのですが。過去には『おりがみ全集プラス』というのが発行されています。今年の19号は招き猫がかわいい)
朝日勇さんの折り紙は、すごく複雑なタイプではなく、伝統折り紙のような見立てが生きた作品だと思います。

Photo_3 Photo_4           

これの良いのは、飾り紐、梅、熊笹、扇、鶴(各種)、亀、扇、南天などの各パーツの折り方が出ているので、手持ちの紙や自分の好みでそれらを組み合わせていろいろなバリエーションが作れるところ。
(水引の飾りは出ていますが結び方は出ていません。画像は、ダイソーの水引を三つ編みにして作りました。売っていた水引は、赤・金・白・銀ミックスがありました。)

赤・金の鶴は、豪華金箔調おりがみ(高いけれどとても便利)、扇の友禅千代紙もダイソーのものです。
飾り紐は赤い折り紙の表と裏なので、赤の単色折り紙(洋紙)を使いました。
梅は、和紙の折り紙を使いましたが、裏が白の洋紙の折り紙でもきれいだと思います。(これは7.5cmのおりがみ2パーツからできています。)

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