500色色鉛筆 更なる割引は勧誘が条件 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その4~
フェリシモ500色色鉛筆(当時名:フェリシモカラーミュージアム)がこのたび再販されることになり、通常価格1セット25本1800円のところが、4月30日(買いものをしている会員は5月分)までの先行予約価格1500円で、すでに2万セットだかの予約が入って好調な売れ行きのようです。
私も予約をしておきました。
しかし、今日、ポストに届いたフェリシモからのお知らせは、驚くべきものでした。
(まだHPには情報がないようです。申し込んだ人の家にはリーフレットが来ているのでは?)
「ともにしあわせになるしあわせ割りキャンペーン」は、おふたりさま(※)で500色の色鉛筆をお申し込みいただくと、おふたりさま(※)ともに、通常価格1セット¥1,800円のところ、月1セット¥1,000円にて全20回お届けするキャンペーンです。しかも、20回のお届けの期間中の送料も無料に!
ぜひ、おともだちやお知り合いの方にもおすすめいただき、毎月¥1,000円で夢あふれるフェリシモライフをいっしょに20ヵ月お楽しみください。
※おふたりともリーダーさま(会員さま)として登録され、お届けも別々になります。
ということは、通常価格1800円+送料250円=2050円(色鉛筆単独の場合)が、1000円になるということ?
それでもフェリシモには利益が出るのだから、1セットの原価は500円くらいなんじゃないかなと逆に思ってしまいます。
競合品のない値づけなんて、ほんと思いのままなのよね。
で、ここにはフェリシモの顧客拡大を顧客自身にやってもらおうという意図があります。
フェリシモの体質ですが、昔の「はいせんす絵本」の時代から、職場で「リーダーさま」が同僚などの注文を取りまとめて入金や注文をし、そのかわり「リーダープレゼント」などをもらうというパターンができています。
で、時々「○千円以上アップのリーダー様に○○プレゼント」などがあり、それにひかれて自分が余計に注文したり、他の人に勧めたりと金額アップに努力するようになるんですね。
500色色鉛筆ちび(ミニサイズ)も、そういうノベルティの一つでした。
現在は、書店にフェリシモのカタログがあり、個人からの注文が増えていると思いますけれど、マスコミでも取り上げられ会社の知名度アップの今、一気に顧客拡大を狙ってきたと思います。
それ自体、会社の戦略的には正しいのだろうし、「お友達紹介でキャッシュバック」なんてキャンペーンは多くの通販会社でやっているのだけれど、これだけは何か釈然としないものが残ります。
総額2万円のものを、まだ実物を手に取る前から人に勧めるなんて。
自分だって、レビューを読んでから買いたいくらいなのに。
しかも、Q&Aがついている中に、こんなのがありました。
「日本製ですか? メーカー名を教えてください」
A. 中国で生産しています。この会社は主にヨーロッパに向けの鉛筆を(原文のまま)生産する会社で、3000余りある中国でのえんぴつ工場の中でもトップクラスの生産量です。
え~っと、メーカー名は? と言いたくなる回答ですね。
日本の鉛筆会社の生産量も知らないのに、中国のなんてわかるわけがないでしょ。
しかも、「トップクラスの生産量」であって、「トップクラスの品質」ではないところがミソです。
相変わらずですねえ、フェリシモ。
ものが来てから、「こんな(悪い)ものをなぜ勧めたの?」と人間関係が悪くなったらどうするんでしょう。
しかも、解約に応じないとかになったら、悪○商法の仲間入りしかねない。
(ただ、フェリシモは後払いなので、ものが来なくてお金だけ取られることはないからその点は安心かと。)
で、相手の家にフェリシモ500色色鉛筆だけが届くわけではありません。
当然、一緒に大量に商品カタログやチラシが届くわけで、前にも書きましたが、そういう誘惑に打ち勝つのは大変なんです。
決まったものしか買わなくても、毎月毎月、払込用紙で振り込まなくてはいけないし。(月々商品が来る千趣会やイマージュはクレジットカードが使えます。)
そういうリスクや手間を考えると、フェリシモ戦略を承知の自分の道楽で頼むのはともかく、人に簡単に勧めるわけにはいかないですね。
なお、これから予約の人だけでなく、もう予約してしまった人も相手を見つければ可能。
会員番号を持っている友人でもまだ申し込んでいなければOKだそうです。
申し込みは9月30日までって…あれ? 6月1日申し込みまでの予約商品じゃなかった?
6月過ぎてから勧誘されて申し込んでも良いわけですか~?
(それなら、使用した人の感想を聞いてからにできるけど。)
ああ、矛盾に満ちていてわからないぞ。(→ ※【追記】 参照)
とにかく、相手が申し込んだ月から双方が1000円になるのだそうです。(さかのぼっての返金はなし)
今回のパンフに色鉛筆の画像が出ていますが、色名、色番、FELISSIMOのロゴが薄い金色で入っています。(画像がはっきりしなくてすみません。元の印刷も「鉛筆お名入れ」のサービス版みたいな印象でした。)
販売が告知されてからいつまでもこの画像が出なくて、今回は色の名前が入っていないのでは? なんて声もあっただけに、ようやく出たかという感じ。
でも、昔バージョンのほうが断然いいと私は思います。
箔押しがもっとくっきりきらきらしているんですもの。
私はこの企画自体が常識を超えていて好きだったから、そこにお金を払うようなものですが(昔の三菱製のものと塗り比べもしてみたいし)、ちゃんとみんなの満足のいく商品が来るでしょうか。
良く見るとこんな一文も。
お届けについて
何らかの事情で、お届け期間の途中で一旦お届けできなくなった場合、最終回を延長して20回お届けします。
…ほんとうに、ほんとうに大丈夫なのか、フェリシモ~~~!
【500色色鉛筆関連リンク】
フェアリーガーデン出張所:カラフルカラー … 以前もご紹介した みんみんさん のブログ。「カラフルカラー」は、500色色鉛筆のための新設カテゴリーです。私は「しあわせ割り」その他についてのご意見に共感するところが多いです。
【このブログの500色色鉛筆の関連記事】
→ フェリシモ500色色鉛筆復刻 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ 番外~
→ 500色色鉛筆 1995年のセール(英名版他) ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その2~
→ 英名500色色鉛筆の仕様 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その3~
→ カテゴリー シリーズ:フェリシモ500色色鉛筆 へ
※【追記】 2009年5月現在、500色の色えんぴつの申し込みは、通常・しあわせ割り とも、2009年12月31日までに延期されました。
当初とずいぶん話が違う気がする…
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コメント
こんにちは
手元に商品がないのに、知り合い知り合いに勧めるのは
なかなかにリスキーですよね(^^;)
今回の色鉛筆は生産する会社も替わってしまった訳ですし、
品質もまだ判らないのにもかかわらず、お勧めの「良い品」として
クチコミ戦略を早々に狙っているあたり、疑問符がでますね(^^;)
投稿: 松本麗香 | 2009年3月22日 (日) 18時12分
麗香さん こんばんは
これが、実際に頒布が始まってから、「この楽しさをお友達に紹介しませんか?」だったらあんまり抵抗がないんですけど、まだ現物を見た人も限られている状態ですからどうかなと思ってしまうのです。
500色すべて以前と同じように復刻できたのかも気になるし。
(ひと月25色ずつ塗り分けてここにアップする予定ですが、さてどうなることか)
職場で藤栄堂の50cmロールケーキを共同購入していますが、これなんかもすでに買った人が「こうこうでおいしい」とか保証してくれているので、それなら注文するときに声をかけてね、となるわけで。
商品の紹介や勧誘で人間関係を悪くしないためには、自分が使用して自信を持って紹介できることが大事だと思います。
投稿: けふこ | 2009年3月22日 (日) 18時35分
こんにちわ
あと、この色鉛筆は使用後に一本だけ使い終わってしまっても、バラで買う事は出来ないんですよね(>_<)
25本売りは視野に入れてるそうですが、面倒なので注文しませんでした(T_T)
投稿: らくたろう | 2009年3月25日 (水) 14時09分
らくたろうさん こんばんは
またのおいで、とてもうれしいです。
フェリシモは、通常のカタログ商品でも「選んで買えない」というのが通常なので、500色を在庫して細かな注文に応じるような体質ではないと思います。
らくたろうさんのようにせっかく関心を持った人がやめてしまうこともあるわけですよね。
補充を考える人は、色鉛筆本来の「描く」目的を考えている人だと思うのですけれど、それよりもインテリア雑貨のような商品なのだと思います。
自分が英名タイプを半額で買った経験から…時期がくれば今回もセール価格になったりするかもと思うのですが
投稿: けふこ | 2009年3月25日 (水) 22時18分
いまさらながらのコメントですが…
これを見逃していました。
>色名、色番、FELISSIMOのロゴが薄い金色で入っています。
う~~ん、大丈夫なんだろうか~。
できるんだろうか~。あの値段で~。
むにゃむにゃ。
投稿: Kero556 | 2009年5月28日 (木) 11時54分
Kero556さん こんばんは
コメントをありがとうございます。
検索で以前の記事を見る方もいるので、古い記事にもコメントや訂正・補足は大歓迎です。
この間、北星鉛筆の「40色色鉛筆」を注文したんですが、軸の塗装なしタイプで2000円でした。(1本50円)
無印良品の「60色色鉛筆」が同じく塗装なしで2100円。(1本35円)
このあたりは、塗装してしまうと、海外製品に値段で負けるので価格を抑えるための無塗装なのかなと。
フェリシモ500色色鉛筆は中国製なので、「しあわせ割り」の1本40円でも、塗装してもなんとかなる値段なのかなと思いますが…Kero556さんが気にされているのだから、無謀な価格設定なのかしら?^^
画像ではごく薄い印刷なので、初代のような光るタイプの文字ではないと思います。
金色ではなくて黄土色だったり? ^^;
今回の色鉛筆の値段は、通常のコストではなく、「読まれる率の高い安定した広告宣伝費」を加味したものだと思われます。
だから「大丈夫なんだろうか~~」な値段なのでは?
この注文、吉と出るかそれとも…?
投稿: けふこ | 2009年5月29日 (金) 00時39分