マンガ雑誌「ちゃお」の文具の付録
たまたま小学生の女の子が持っていた筆入れに目がとまりました。
コーンに入ったアイスクリームの形をして、クリーム部の布の上部を巾着のように紐で締めてあります。
「おいしそうな筆箱ねえ」と言ったら、「『ちゃお』のふろく~」とうれしそうに言います。
これはなかなか使いやすそうな形だと思って、ちゃお 2009年 4月号を買ってみました。
少女マンガ雑誌の付録と言えば、往年のりぼんのふろくが有名です。
それまでのスターのブロマイドなどから変わり、りぼんにマンガを描いている作家のイラストをつけた日用雑貨や文具は、当時の付録の材質の制限などがある中でいろいろな工夫を凝らして、大事に使われたりしまわれたりしていました。
現在の『ちゃお』のふろくはというと、材質は、化繊布、ビニール、プラスチック、金属とさまざまです。 今回のふろくは、「めちゃモテ|
アイスクリームポーチ」(筆箱)、「まおちゃんデビルでダブルな 2色ボールペン」、「なーさん印の!香りスイート
ストロベリーチョコケシゴム」、「Ciaoオリジナル ハートフル
アクセ」の4点。
実に3点が文具で、どれも実用タイプなのがすごいですね。
これらはどれも中国製のようです。
470円の雑誌にいろいろ付録をつけるのだから、これは無理からぬこと。
私が目をとめたアイスクリームポーチは、 下部のアイスクリームコーンの部分が塩化ビニールらしく、たたんであったためにばりばりしています。
これはあたためるか、使っていくうちに伸びていくかなという感じ。
上部のクリームの布部分にさくらんぼ柄がついていて、上を巾着型に閉めている留め具もそれに合わせて赤。(ただのビーズでなくきちんとしまるストッパーがついているのがよい)
アイスクリームのてっぺんにチェリーがのっているようなかわいいデザインになっています。
このペンケースは、二つの入れ口があり、上の巾着部分を開いてもいいし、ヨコのファスナー部を開けてもいいのです。
ファスナー部を開けた場合は、カラーペンなどの上部がコーンの上にはみ出して、探しやすく取り出しやすい。
たくさんカラーペンなどを持ち運ぶときは、横ファスナータイプより機能的では?
コクヨのペンケースクリッツのように直立はしませんが、なかなかおもしろい形だと思いました。
その他のものは、 2色ボールペンは、デビルの角の部分を押し下げて色を変えますが、デザイン上これが両側とも黒になっているために、ぱっと見るとどっちの色かがわかりにくい。
一応、ノック部の下に色がつけてあって、黒とピンクの2色ボールペンです。
一度でかちんと芯がとまらないことがあるので、性能はよくありませんが、見立てとしては悪くない。
チョコレート消しゴム自体はピンクの四角いもので香りつき。箱の印刷がその分凝っています。
ハートの金具の強度はわかりませんが、カバンなどに何かをぶら下げるのに使えます。
全体的にピンク系が多く、名前にもマークがたくさん使われているあたり、小学生はこういうのを好むのかもしれません。(「ちゃお」登場人物は高校生だったりしますが、読者は小学校中学年以下が多いようです。)
他の少女まんが雑誌のふろく事情はわかりませんが、ふろくは形を変えながらも、現在も愛されて使われているようです。
どこかに「ちゃお」のふろくの記事が出ていないかなあと探したら、消しゴム博物館ブログで、この消しゴムを取り上げていました。
HP消しゴム博物館によれば、ここは消しゴムコレクターの主婦の方が、コレクションの消しゴムを展示するためにお作りになった博物館のようです。
メーカー品だけでなく、おもしろい消しゴムや変わった消しゴムがいっぱいで、消しゴムへの愛があふれていました。
このブログでは、この「ちゃお」の裏表紙にバンダイから3月21日発売の「オリケシ」が出ていることも紹介しています。(→ オリケシ の記事へ)
私は全然気付かなかった…さすが、コレクターの方は目のつけどころが違いますね。
アイロンビーズのように、消しゴムのスティックを並べて模様をつくり、水をつけてレンジでチンしてオリジナル模様の消しゴムを作れるおもちゃだそうです。
→ バンダイのHP オリケシ へ
ついでに、本誌の中にはタカラトミーの「コミックスララ」の宣伝もありました。
昔もあったけれど、真ん中に半透明の板を立てて、片側の絵をうつしてなぞるタイプの写し絵の道具です。
昔はなんて名前だったかな。
やはり、何かの付録に小さいのがついていたと思います。
コミックスララの紹介は、タカラトミーのHPにはまだ出ていないようです。
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