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2009年5月

20万アクセス ありがとうございます

2月23日に15万アクセスを超えたこのブログですが、本日5月30日、20万アクセスを超えることができました。
大勢の方に見ていただけて感謝しております。

【過去4カ月のアクセス解析】(2009.2.1~5.29)

ページ別 (カテゴリー込み)

1 カテゴリー:折り紙の折り方・工作

2 トップページ

3 フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その1

4 フェリシモ500色色鉛筆復刻 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ 番外~

5 桜の切り紙とその応用

6 かわいい伝言メモ その実力

7 カテゴリー:折り紙(紙そのもの)

8 ケシカスくん文具セット ネット通販あります ☆追記 消しゴム単品もあり

9 カテゴリー:ジスマーク関連

10 カテゴリー:文具 書く・消す・描く

ページ別 (カテゴリー抜き)

1 フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その1

2 フェリシモ500色色鉛筆復刻 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ 番外~

3 桜の切り紙とその応用

4 かわいい伝言メモ その実力

5 ケシカスくん文具セット ネット通販あります ☆追記 消しゴム単品もあり

6 月光荘画材店のホルン柄お役立ちバッグ

7 百円ショップにあった七夕のこより

8 「ふじ工芸」内職に応募された方のコメント

9 「富士紙製工芸 内職」は、広告による募集?

10 ぺんてる「パステル」と「パッセル」も中身は同じ?

古い記事が繰り返し検索される傾向のブログなので、過去記事が強いのは相変わらずです。
季節が早春~初夏なので、季節ものとして桜や七夕の記事が読まれています。
(そう、5月なのに七夕関係はたくさん検索されているんです。みなさん、先取りですね)

おりがみは、その季節ごとに合ったものが検索されています。
カテゴリー:折り紙(紙そのもの)から、先日、カテゴリー:折り紙(紙そのもの)単色・同色を独立させたので、今後は少し変わるかと思いますが、根強く人気の分野です。

ネットの網のすきまブログらしく、情報が少なかった「ケシカスくん文具」や「富士紙製工芸」「ふじ工芸」は短期間でたくさんアクセスがありました。
悪徳商法関係では、うちのブログには珍しく大勢の方のコメントをいただけました。
アクセス解析で不思議に思ったところから始まったのですが、切実に感じていた方が多く、畑違いながらこちらも勉強になりました。

また、メディアで報道されるのと同時に検索がかかるものもあって、月光荘関係もテレビ放送で紹介された直後に検索が増えました。
ここにはありませんが、カミカラ(アクションペーパークラフト)も、深夜のテレビ放送の直後にどっと検索されています。
中でも、フェリシモの500色の色えんぴつが復刻されたため、過去情報を求めた方の多さがうかがえます。
過去記事にコメントをいただいて、自分が復刻を知ることができ、ありがたかったです。
ブログは情報発信だけでなく受信にもなるのだと実感しました。

これからも、マイペースで書いていくだけですが、たまたまの検索ででも読んでいただけたらうれしいです。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。     

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栗本薫(中島梓)さんの突然の訃報

作家の栗本薫(中島梓)さんが、膵臓がんのため、5月26日に亡くなられたそうです。
56歳という若さでです。
何ということでしょうか!
あまりに急なことで混乱してしまって、どうしていいのかわかりません。

先ごろ、NHK衛星でアニメ化されたばかりの、世界一長い大河小説グイン・サーガ」(参照:ウィキペディア)は、当初の完結予定本編100巻を超えて、現在126巻+外伝21巻と大幅に延びながら、未だ完結していませんでした。
アニメでこの物語を知り、小説を読んでみようと思った新しいファンもきっといたはず。
かくいう私も、クリスタル公アルド・ナリス様の死で読むのを中断していたのを、アニメを見てこの物語の壮大なおもしろさを思い出し、毎週わくわくし、また読んでみようと思っていた矢先のことでした。
なのに、この物語はついに完結しないのですか!
文庫のあとがきのどこかで、最終巻の題は「豹頭王の花嫁」で、終わり方は決まっていると、書いていらっしゃったと思うのに。
…その結末を持ったまま、栗本さんは逝ってしまわれました。
読者もですが、栗本さんこそ一番未練なことでしょう。

56歳はあまりに若い。
若すぎるとしか言いようがありません。
超人的な執筆量で、他にもたくさんの作品や評論を書いたり、音楽や演劇の活動もしていらっしゃった上での、150巻近い「グイン・サーガ」。
栗本さんだからここまで進んだのだと重々わかっていても、もしも、病魔がなかったら、軽々と「グイン・サーガ」を書きあげて、「さて次は」となっていたに違いないのです。
何よりも、小説を書くのが好きでたまらなかった栗本さんですもの。
乳がんの手術をされてからずいぶん年数もたっていたことなのに。
ほんとうに、残念でなりません。

今年はグイン30周年記念ということで、アニメ化や豪華限定版などの企画がいろいろ持ちあがっていました。
アニメを見てもずいぶん丁寧なつくりだと思います。
ひょっとしたら、読者が知らなかっただけで、栗本さんの病状はすでに良くなくて、はなむけの意を込めた企画だったのかもしれません。
ご自身は、アニメDVDのための外伝を書くだけでも大変なことだったのかもしれませんが、より多くの人にグインの世界を知ってもらえるということはうれしいことだっただろうと思います。

「グイン・サーガ」が栗本さんの表舞台の花形なら、雑誌「JUNE」は陰にひっそりと咲いた花かもしれません。
栗本さんは「JUNE」の母でもありました。
それまで、いろいろな作家の作品や感覚にありながら曖昧な概念であったもの、でもある人には強烈な吸引力を持つもの、それをまとめた雑誌「JUNE」で、栗本さんは主たる執筆者であり、投稿小説の「小説道場」の主でもありました。
「コミュニケーション不全症候群」(中島梓さん命名)であった読者に、それがどれだけ救いになったことか。

個人的におつきあいのあった方々のお嘆きはいかばかりかと思います。
私は一読者にすぎませんが、とても、今の気持ちは一口で言い表わせるものではありません。
でも、今の心境は、ご冥福を祈るというよりは、憑依してでも、あの世ででもいいから、物語の最後まで語っていただきたい気分です。

それまでは、この物語は終わらない…

 Neverending Story “GUIN SAGA”

☆ 早川書房HPによれば、栗本さんのお通夜・ご葬儀は近親者による密葬。後日、一般会葬者の参列できるお別れ会を予定しているそうです。

☆ 豪華限定版GUIN SAGAの予約締切は5月31日です。(予約限定本です。7月25日発売予定)

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【このブログの栗本薫さんの関連記事】

→ 今日から『グイン・サーガ』のアニメが始まりますね 

→ 豪華限定版『GUIN SAGA』(グイン・サーガ)7月発売☆

→ June全集の内容 第1巻 栗本薫/中島梓  

→ カテゴリー June系 … 栗本薫さんが深くかかわった雑誌「JUNE」(ジュネ)、「小説June」関係の話題のカテゴリーです。 

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500色の色えんぴつ発送開始? ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その7~

ブログ E Flat  B倉庫 Blog の記事今月の500色の色えんぴつによれば、フェリシモの500色の色えんぴつの頒布は、5月22日現在始まっている模様です。

フェリシモの「○月分コレクション」の発送は一斉ではなく、3つくらいの時期に分かれているようです。(前月中旬~当月中旬くらい)
私のところにはまだ届いていません。
(昔の500色色鉛筆をまだ全部出していないので探しておかなくては~)

先の記事によると、今回発送になったのは、20回のうちの第3番、色番で051~075だったそうです。(画像のほか、色名も全部掲載してくださっていますので、知りたい方はリンク先へどうぞ。和名と英名両方印刷?)
本の全集なんかでも必ずしも1巻から配本されるわけではないのですけど、半端なところからですね。
ただ、フェリシモコレクションのいつもの様子だと、これも、どの人も同じ色セットから来るかはわかりません。
(実際、試作やら、モニターで絵を描いてもらったりする都合で先に500色セットが必要だったりするわけなので、1種類だけ生産しているわけではなさそう。)

※「私のところには何番から来ました」などの情報募集中です。

↓麗香さんの見つけた、「500色の色えんぴつ」の広告バナー画像をいただきました^^
 ありがとうございます。

Imgad5001_6

これは画像のみなので、フェリシモHPへ行きたい方は下のリンクをどうぞ。

→ フェリシモHP 500色の色えんぴつ へ。変化する画面がきれいです。

※なお、申し込みは、通常・しあわせ割りとも、2009年12月31日までに延期されました。

【追記】

・5月29日、choc☆oさんのところに、No.4(75~100)のセットが届いたそうです。
色はピンク~オレンジ系。(色名も記載あり)
スターターキットは、色名の横に丸があってそれを塗る色見本と、お相撲さんのまわしを塗るぬり絵のようです。
(→ 詳しくは、同ブログの記事 500色の色鉛筆 へ)

→ このブログの500色色鉛筆関係の記事は、カテゴリー シリーズ:フェリシモ500色色鉛筆 へ

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チョークについていた旧ジスマーク

黒板に使うチョークに、ジスマークがついていました。
Photo

「Hagoromo」だから、羽衣文具株式会社のものですね。
初めてチョークを使ったわけではないのに、全然気づいていませんでした。(見れども見えず~)

会社の商品紹介によれば、

■ JIS工場で生産され品質は安定しています。

■ 製品・原料ともにJIS規格の有害物質規定に適合しています

とあり、

「チョークの安全性については、チョークのJIS規格に有害物質規定があり、それに適合する品質管理をしています。」

とあるので、このJISは現役ということなのでしょうか?
(どうもJISがよくわかっていない私です。)

旧のジスマーク表示は平成20年9月30日に終了しているようですので、このマークがついているこれらのチョークは在庫ってことになるのでしょうか?(日本工業標準調査会:旧JISマーク表示制度について 参照)

そのうち、「ジスマークって何?」って世代が出てくるのでしょうね。
せっかくいいデザインのマークだったのにもったいないなあ。

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遅ればせながら…「宅配はネコである」ブログパーツGET♪

このブログには、初期のころからヤマト運輸のバナーが貼ってあります。
クロネコメール便定規のことで、HPに行った際に見つけました。
私はクロネコヤマトの、母猫が子猫をくわえて運ぶマークが大好きで、それを自分のところに置きたいがため、まだブログのしくみの右も左もわからない時期にがんばって貼りました。

で、一昨日、ヤマト運輸の話が電話で出た際、そのバナーをクリックしてみたら、中にクロネコギャラリーというコーナーがあって、そこでCMが見られるのですが、

「宅配は、ネコである。」

??? 

そんなCM知らない~
「吾輩は猫である」のパロディだってことはわかるけど。
でも、宅急便のミニカーに黒猫のしっぽだけついたかわいい画像にひかれて再生してみたら…

ネコ宅急便車が、猫のように塀の上を走ったり、ペットボトルを避けたり、犬に追いかけられて逃げて、川をジャーンプ! で、車輪がバッ! ととれて、にゅっと足が出て、川に落ちないようにがしがしがしと石垣をのぼる。

おもしろいっ! かわいいっ!
はまって、何度も再生してしまいました。
電話の相手にも語りまくる。(←迷惑)
昨年からのCMなのに、自分が1回も見ていないなんてひどい。(←誰が?)

ところが、宅配は、ネコである。スペシャルサイト公開中のところは、クリックしても真っ白な画面で何も出ません
なのに、友人は、そこには音楽がかかっていて、いろいろなクロネコ車がいて、ブログパーツや壁紙なんかもあるっていうんです。
それに、ヤマト運輸HPの他の画面でも、表示されている絵が私とは違うものがあるようです。
嘘~ 私も見たい~ ブログパーツほしいよ~

しかし、どうやっても出ないので、検索をかけて、どんなブログパーツなのか探してみました。
ブログ Health is better than wealth さんの記事宅配は、ネコである。 byヤマト運輸のブログパーツで現物を見つけて遊んでみたら、もうその凶暴ぶりにめろめろ~
ブログが重くなるからと、ブログペットとかの画像系は眼中になかったのに、頭の中は「貼りたい貼りたい貼りたい」。

で、検索を重ね、ブログ ∞最前線通信 さんの記事宅配は、ネコである☆からは、You Tube へのリンクがあって、ロングバージョンのCMも見られました。
こっちは、犬に追いかけられて川をジャンプしたものの、石垣を「がりがりがり」と健闘むなしく川へ落ちてしまい、「ミギャ~!!」
もう、かわいそうでおかしくって、「かわいい」と「かわいそう」は同じ語源だよなあとすごく納得。
クリスマスバージョンも、ヤマトHPには15秒タイプしかありませんが、ロングバージョンだと、昼間は「猫ふんじゃった」の音楽にのって配達しまくり、夜遅くなってもしっぽでトントンと配達先のドアを叩いて雪をかぶってしまう、でも家にやさしく明りがついて、と、じ~ん とこれまた大変お気に入り。(しかし、何カ月前の話だ…^^;)

この動画、そのブログ内ではいろいろ再生できるのですが、YouTubeそのものに飛ぶと、「JavaScriptがオフになっているか、古いバージョンの Macromedia Flash Playerを使用しています 最新のFlash Playerを入手してください」というメッセージが出て、動画が見られません。
どうもこのあたりに原因がありそう。

で、ヤマト運輸に問い合わせると、パソコンにFlash Playerがインストールされていない可能性があるという回答が。
実際、今までYouTubeは見られたので、Flash Playerが入っていないことはないだろうと、Flash Player最新版をダウンロードしてみたけど駄目。
で、あちこちのサイトを見て(多すぎてどこだか忘れました。すみません)、1回Flash Playerをアンインストールしてから入れなおし、さらに、Cookieを削除して、などとやっているうちに見られるようになり、「宅配は、ネコである。スペシャルサイト」も見られるようになりました。
オーナー登録もしちゃったもんね~^^v
当然、ブログペットもGET~

ブログパーツのブログペットタイプは4種類ありますが、一番最初に出たものを採用。
右サイドバーの下のほうにあります。
ただ、「ブログが重いぞ」とか「動かない」とかいう場合はコメントくださいませ。

☆追記:時間帯によるのか、クロネコ車が出て行ったきり帰ってこないことがあります

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線路に咲く薄紫の帰化植物 マツバウンラン

初めてこの花を見つけたのはいつだったでしょう。
5~6年前? まだ、10年はたっていないと思います。
線路の砂利の中に、この花は突然現れました。
時期は今頃、4月の末くらいからです。
Photo

数はどんどん増えて行って、線路の少し高い部分が、花の色でラベンダーのようにぼうっと薄紫にけむっているのはなかなか優しげでいい感じでした。
それまでの植物図鑑では見かけない花だったのと、出現した場所が線路だったことから、これは、どこかからの帰化植物だろうと見当をつけました。
田舎とは言え、新しい植物をまず見かけるのは、道路よりも線路のような気がします。

Photo_2

花の形は、ムラサキサギゴケに似ていますがオレンジ色の点々がなく、背は高いですがほっそりした感じです。
個体によりますが、丈は20cm~50cmくらい。
葉っぱは下の方にあり、花の茎だけがのびています。
帰化植物の中には、背ばかり高くて花がぱっとしないものも多くあるので、こういうのは珍しいです。

照り返しの強い過酷な線路の砂利の中に増えるのですから、どんどん周りに広がっていくのかと思いきや、何年たっても、この花はなかなか線路の外に広がっていきません。
環境が過酷なのには耐えられるけれど、競争相手がいると負けてしまうタイプのようです。

線路のほかでは、新しく土を入れたばかりの場所に生えているのを見たくらいです。
他の草が育たない場所に生えているので、帰化植物であっても悪者には思えません。

思い立って調べてみたら、この花の名前はマツバウンラン(松葉海蘭)。
北アメリカ原産、ゴマノハグサ科の帰化植物でした。
同じく帰化植物のオオイヌノフグリの仲間ですね。

かわいい姿のせいか、マツバウンラン愛好会というサイトまでありました。
ここによれば、日本で初めて見つかったのは1941年の京都だそうですから、最近の帰化植物ではないのですね。
でも、競争に弱いせいか、ここまでやってくるのには、長い時間がかかったようです。

家人も気に入って、掘ってきて庭に植えたのですが、育つかどうか。
むしろ、石の板を敷き詰めてあるすきまなんかに根付くかもしれません。

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シリーズもののカテゴリー 新設しました

記事が増えてきたので、自分でまとめておきたいものをシリーズとして、カテゴリーを新設しました。
(インデックスが自由に並べられないテンプレートなので、「シリーズ:」を頭につけることで固めてみました。これは「文具:」も同じ)

今回の新設カテゴリーは、

シリーズ:ステーショナリー タニィ

シリーズ:ノンボテ&ケルボ

シリーズ:フェリシモ500色色鉛筆

シリーズ:筆箱調査事情

です。
シリーズの最初や重要なところだけ他のカテゴリーにまたがらせて、他のカテゴリーからはなるべく抜くようにしました。
検索窓で記事は探せますので、どちらかというと本人都合のものです。
(「そのいくつ」まで書いたっけ、ええと、とか、追加記事のリンクの貼り忘れなどを防ぐため)

今後ともよろしくお願いいたします。

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イギリス児童文学『マチルダは小さな大天才』の「鉛筆箱」 ~筆箱事情調査シリーズ~

このブログでは、「筆箱が日本で生まれて発達した」という説を、本当にそうなのかなと調査しています。
(→ 詳しくは、記事『文房具の歴史』(野沢松男)の筆箱考察へ)

今回は、『チョコレート工場の秘密』で有名なイギリスの児童文学作家、ロアルド・ダールの『マチルダは小さな大天才』をとりあげます。

ロアルド・ダールは1916年生まれ、この作品は1988年に発行された、比較的新しい作品です。
なので、現在のイギリス事情に近いものと考えてよいかと思います。
作者の子ども時代を反映しているにしても、「中古車販売」が出てくる話ですから、そんなに昔のことではなさそうです。

主人公のマチルダは、1歳半ですらすらしゃべり、3歳になる前に自力で字を覚えてしまって、4歳3か月でディケンズの「大いなる遺産」を読んでいたりする大天才。
ところが、両親は無教養で、中古車の状態をごまかして売るような悪徳商売をしていて、娘の天才に気づくどころかうるさがり、本を買ってくれと言うとテレビがあるじゃないかというくらいで、マチルダが図書館から借りてきた本まで「も少し役に立つことをやったらどうなんだ」とびりびりに破いてしまう有様。
マチルダを学校にあげるのも忘れていたという迂闊ぶりですが、学校生活にはマチルダの才能の大いなる理解者ミス・ハニー先生と、子どもを人間扱いしない暴力校長ザ・トランチブルがいます。
無理解な大人たちを、マチルダは痛快にやっつけていきます。その手段とは?…

この話の中には、筆箱が出てきます
正確には、訳者は「鉛筆箱」と訳していますので、「pencil case」なのでしょうね。
「筆箱」と訳さなかったのは、筆箱とは違うものという意識のためでしょうか。

この話の中の「鉛筆箱」がどんなものか、文章を読んでみましょう。
これは、マチルダの友達のラベンダーが、校長に一泡吹かせようと準備をしている場面です。

(前略) ラベンダーは沼の岸辺に長いこと腹ばいになって、しんぼうづよく待っていたが、ついに、一ぴき、大きなやつを見つけた。学校の帽子を網のかわりにして、さっとすくいとった。

 彼女は、イモリを入れようと思って、自分の鉛筆箱の底にヒルムシロ(水生植物)を敷いておいた。帽子からその鉛筆箱にイモリをうつすのが、ひと苦労だった。イモリは、水銀のように、のたくり身もだえた。しかも、鉛筆箱ときたら、イモリがちょうど入るだけの長さしかなかったのだ。
 ようやく箱の中に入れ、蓋を閉めるだんになると、今度は、そいつの尻尾を蓋にひっかけて切ってしまわないよう、気をつけなければならなかった。

(中略)

 なんとか、鉛筆箱の蓋を閉めおわり、イモリは彼女のものとなった。ふと思いついて、蓋をほんの少しだけあけておく。イモリが呼吸するためだ。
 翌日、ラベンダーは、この秘密兵器を肩かけかばんに入れて、学校にもっていった

(中略)

 教室に行き、(補足:水差しを)教師用テーブルの上に置く。教室には、まだだれもいなかった。いなずまのようなスピードで、自分の肩かけかばんから鉛筆箱を取り出し、蓋をほんのちょっとだけずらす。イモリはじっと横たわっている。そーっと、鉛筆箱を水差しの口までもっていき、蓋を完全にあけ、イモリを落とし込んだ。

(中略)

 ついにやった。これで準備完了。ラベンダーは、鉛筆を、いくぶん湿った鉛筆箱にもどし、鉛筆箱を自分の机の決まった場所に置いた

                   (同書 p.194 ~198 抜粋)

このことから、鉛筆箱は、「イモリがやっと入る長さ」で、「蓋をずらして開け閉めするタイプ」であることがわかります。
当時の挿絵(クェンティン・ブレイクのもの)でも、ふたが箸箱のようにスライドするタイプの筆箱の絵がかかれています。

イギリスに生息するイモリは、クシイモリ(雄:140mm-150mm、メス:160mm以上とある)でしょうか。(リンク先に画像と説明あり)
文章中にも、イモリ一般の説明で「体長約十五センチ」(同書p.194)という説明があり、「クロコダイルの赤ん坊に似ている」という記述があります。

鉛筆の長さの基準が、7インチ(17.78cm ファーバーカステルのローター・ファーバーの提案した基準)なので、鉛筆入れはそれが入る大きさ。
イモリが「大きなやつ」であったにしても「ちょうど入るだけの長さ」しかないので、この鉛筆入れの内のりは鉛筆の長さくらいで、あまり長さにゆとりがないのかもしれません。
でも、下に植物を敷いているので、深さは割とあるのでしょうか?

筆記具が入る溝を彫ってあるタイプの木製筆箱ではイモリが収納できないので、箱にスライド蓋がついた型ではないかと思います。
それも、蓋が斜めに回転するタイプでは、「蓋をほんの少しだけ開けておく」状態でバッグに入れるのは難しく、ここはやはり大型箸箱タイプと考えられます。

さらに、この鉛筆箱は、「肩かけかばんに入れて」持ち歩き、学校では「自分の机の決まった場所に置」くものです。
ラベンダーは、学校からの帰り道にイモリをつかまえることを思い浮かべるので(p.193)、計画的に学校から鉛筆箱を持ち帰ったわけではありません。
そして、家の沼でイモリをつかまえたとき、鉛筆箱はすでに手元にあったわけです。
これは、日頃鉛筆箱を携帯していたからだと言ってよいと思います。
そして、学校に着いたら、鉛筆箱はカバンから出して机の中に入れておいたのでしょう。

形からすると、鉛筆箱の材質は木製か金属製だと思うのですが、どっちにしても、水草を入れてイモリを入れちゃいけないでしょ~^^;
さらに、このイモリ、いたずらのあと、また拾われてラベンダーの鉛筆箱にしまわれています。
鉛筆はどうしたんだい^^;
鉛筆を出してイモリをしまった、という記述がないので、ラベンダーが授業で鉛筆を使っていて空いていたってことでしょうか?
それともヒルムシロが入っていないので、空間に余裕が?(←そんなところまで普通読まない!)

なお、鉛筆を学校で使っていて、それが個人の持ち物であることは、以下の記述でわかります。
学校には、5歳かそれ以前に入学するきまりで、マチルダは遅れて5歳半になってから入学することになります。

子どもたちみんなの名前を呼ぶ、お決まりの仕事がすんだあと、ミス・ハニーは、それぞれの生徒にまあたらしいノートブックをわたした。
みんな、自分の鉛筆はもってきたわね」彼女は言った。
「はい、ミス・ハニー」生徒たちはいっせいに答えた。
「そう。きょうは、あなたたちのひとりひとりにとって、学校生活のいちばん最初の日です。(後略)」

  (同書 p.94)

このことから、次のようなことが言えると思います。

(考察) 1988年ごろ(あるいはそれ以前)のイギリスの学校文具

・学校入学時の筆記用具は鉛筆を使っていて、それは個人で用意するものだった。

・学童用の「鉛筆箱」が存在した。それは、

 ・蓋がスライドして開け閉めできるタイプ。
 ・鉛筆が入るくらいの長さで、あまり長さにゆとりはない?

・「鉛筆箱」は、肩掛けかばん(等?)に入れて持ち歩いた。

・机の中に「鉛筆箱」を置く場所が決まっていた。

もちろんこれは一例であり、すべてのイギリスの学校でこうだったとは言えません。
時代や地域によって変わる可能性はあります。
ただ、このように、鉛筆を持ち歩くための筆箱は学童文具として存在しており、なかったわけではないと言ってよいでしょう。

しかし、これは新しい時代の児童文学であり、それ以前の時代には筆箱はなかったのかもしれません。
また新しい資料が見つかったら、そのあたりの事情も詳しくなっていくと思います。

なお、学校で使う黒板とチョークも重要なアイテムとして登場します。
そのほか、学校生活の最初に出てくる勉強が、国語は「cat」の綴り方だったりするのに、算数は「二倍の掛け算」だったりするので、ずいぶん日本とは違うなあと驚きます。

自分では、今まで、国や年代を考えて物語を読んだ経験がなかっただけに、こうやって読んでいくと、既読の作品でも思わぬ発見がありそうです。

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【その他の筆箱事情調査シリーズ】

→ カテゴリー シリーズ:筆箱事情調査」 

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浅草のおみやげ 招き猫型雷おこし

近所の商店街には猫を飼っているお店が多くて、そこの子どもより猫のほうをよく知っていたりします。
そのうちの1軒には黒猫ちゃんがいて、猫さわりたさに入店して、お店でも意識してそろえてあるらしい猫グッズを買っていたりします。

今日、店の前を通りかかったら、「2~3分いいですか?」と言われたので、何かなあと思ったら、「浅草にいってきたんだけど、気に入るんじゃないかと思って」とおみやげらしき袋をくださる。
え~? いいんですか? と喜んで開けてみてびっくり!
Photo

きゃ~ かわいい!
招き猫の形をした雷おこしじゃないですか。
長さは16cmくらいもある大型です。
そうでなくても崩れやすいおこしなのに、こんな複雑で薄い大きな形にしているなんて。
白いおこしに、食紅なんかでポイントの色をつけ、目には黒豆? をはめてあります。
なるべくかわいいのを選んできた、というお言葉。

かわいくって食べられませんよ~
猫好きにとっては何よりのおみやげでうれしかったです。
これをまた、こわさないように持ってきてくださった心遣いがうれしいなあ。

シールには「江戸駄菓子」とあり、袋に書いてあったお店の名前は「萬年堂」です。
(→ 江戸駄菓子のまんねん堂HPのトップページへ)

2 3

正しくは、このお菓子の名前は「福招き猫おこし」となります。(HPでは、招き猫おこし)
萬年堂のHPのおこし・あられのページにのっていますが、今では(作っているのは)まんねん堂だけだそうです。
職人技の光るおこしです。
(これが売る前に壊れてしまったらどうするんだろうと家人が心配していました。)
型抜きタイプのおこしは、他に、だるま型や犬張り子型があるようです。

アクセスは、同HPのお店はこちらへ。
3店舗あり、浅草のお店は、「まんねん堂伝法院店」。
雷門をくぐってずっと仲見世を直進し、最後の角(伝法院通りと交差する)を左に曲がった右手にあるようです。

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カドケシプチ 限定カラー

消しゴムでカラフルな色がほしくて、コクヨのカドケシプチ 限定カラーを全色注文したのですが、

Photo

どう見てもお菓子^^; のキャンデイ小袋包装。

Photo_2

裏返すとなおさら^^;

「これは食べ物ではありません」って書いてあるけどおいしそう。

※カドケシプチ 限定カラー(限定版)をこうやって送ってくれたお店は、

→ 教材・文具の文喜堂 … 10色セット840円。メール便送料込みのお値段です。

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クローバーの花(白つめ草)の折り方

折り紙でのクローバーの葉は、ハート型を折って、それを3~4枚組み合わせればできます。(私は、『おりがみ通信 VOL.16』の朝日勇さんの「基本のハート」と「しましまハート」を使用。基本のハートはうまく差し込みがついていて、四つ葉のクローバーになります。)

それに加えて、クローバーの花(しろつめくさの花)も折ってみたいと思いました。
手持ちの本の中では、『折り紙フラワー―身近な紙で作るペーパーガーデニング』に、とてもリアルで立体的で素敵なクローバーの花の折り方が出ているのですが、1つの花を折るのに八角形のサイズ違いの紙を4枚作らなくちゃならない
しかも、そのどれもがぼかし入りなので、下準備が大変そう。
たくさん折って飾りたかったので、この段階で放棄。(根性無し)

もっと簡単にそれらしくできないかなと思って考えたのがこれ。
正方形のおりがみ1枚で1つの花を作ります。

【クローバーの花の折り方】

材料: 白のおりがみ(15cm角)、緑の紙か緑の筆記用具(少々) 緑の針金
用具: ボンド(木工用や工作用の速乾タイプ) つまようじ(ボンドを塗る) のり(緑の紙を貼るときに)

基本は「にそうぶね」です。(←これから考えるの、好きですね 笑)
Photo 芯に色をつけたい場合は、最初に紙の真ん中に緑の紙を貼るか、緑で塗るかしておき、その面が外に出るように折ります。(今回はキャンドゥの「和もみ紙」を使用)
白のおりがみを使いますが、裏表がわかりにくいので、画像ではクリーム色を使っています。(クリーム色側が表になります)

まず、にそうぶねを折ります。(使い回し画像なので、色が違います)
Photo_2

次に、船をぺたんとつぶして、角を、つるの基本のように開いて四角く折ります。

Photo_3

次に、折り筋をつけて、つるを折る時と同じように細長く開きます。(「テーブル」の足を作る時のように)…過程5まで

裏返して、正方形の角を、折り筋に合わせて中心に集まるように折り、四方に飛び出しているとがった部分を段折りします。(6で入っている折り筋は無視して、8のようにいったん内側にのばして開き、下の直角三角の部分が少しのぞくくらいに谷折りし、下の三角の部分と先端がそろうくらいに山折り…つまり段折りになります)…過程9まで

角の赤く塗ってある部分にボンドをつけて貼り合わせ立体化します。(紙が厚くなってくるので糊より強力なものがよい)
さらに、裏側の正方形の部分をつぶして「+」になるように貼り合わせて、乾いてから形を整えるとできあがり。(過程13まで)

裏の十字の真ん中に緑の針金などを通して茎をつけます。
園芸用の針金(ビニタイ)の巻きタイプは、好きな長さに切れてやわらかくて便利です。
(私は100円ショップで購入したものを使用)
Photo_4

この折り方だと、折り紙1枚でできて立体的になるのと、茎をさす部分がちょうど作れるところが気に入っています。
単独では少々さびしくても、葉っぱさえついていれば、ちゃんとクローバーの花に見える♪ と思います。
折り紙って基本は「見立て」だもん、と言い訳してみる^^

【参考サイト】

→ マイトプロジェクト 折り紙で四葉のクローバーを作ろう … 折り図は違いますが、朝日勇さんの「基本のハート」と同じものができ、これを4枚組み合わせて四つ葉のクローバーが折れます。
ただ、補助線になる折り筋が全然ないので、完成形を知っている私でも相当手こずりました。(本の方は何も難しくなかった)

→ おりがみくらぶ バレンタインの折り紙 … いろいろなハートの折り方が出ているので、これを3~4枚組み合わせればクローバーの葉が折れます。子どもにわかるように作られているサイトなので、説明も大変わかりやすいです。(折り方の動画「あにめ」もあります)

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D-CLIPS(ディークリップス)はコミュニケーションツール

デザインフィル ミドリカンパニーのD-CLIPS(ディークリップス)は、普通のゼムクリップと同じような銀の針金を曲げただけのクリップです。
カラフルなゼムクリップが珍しくもなくなったこのごろでは、むしろ地味目なつくり。
ところが、この形が秀逸。
ゼムクリップとしての機能を持ちながら、針金が上手に動物の形に曲げてあるので、つい見とれてしまうのです。
Dclips

発売当時、全然近所になくて、伊東屋にいっても欲しい柄が品切れだったりで、手に入れたのはずいぶん遅くなってから。
現在は第1弾(カバ、アヒル、ブタ、ウマ、ウシ、ウサギ、ペンギン、ゾウ)に加えて、第2弾の海の動物シリーズ「アクアリウム」(イルカ、クジラ、ワニ、カメ)も出ています。
このうち気に入ったものを買い、バラで5個ずつとか職場に持っていって引き出しに入れています。(私のお気に入りはペンギンとクジラとイルカです。)

で、集金で封をするときとか、書類をとめて出すときとかに、どれかを使うと、あれっ? と相手が気づいてなごむこと^^
かわいい柄のふせんやお仕事スタンプと並んで、職場なごみ系アイテムとして欠かせないものになりました。

このクリップ、なかなか認知度が高いようで、私の使ったものを見て、「だれだれさんはブタのを使っていた」と反応があったりしましたが、ある日、渡した相手が「これって、鳩サブレーのもあるのよね」と言いだした。
おお! 限定品、豊島屋の鳩サブレークリップまで認知されている!^^

「そうです! 鳩サブレーの鎌倉の本店に行かないと買えないんですって。」
と、大騒ぎしていたのを聞いていた同僚がいて、別の日に、
「この間、鳩サブレーのクリップの話、してましたよね~」
と、うれしそうにクリップの箱を出して、中身を分けてくれました! 感激!
Photo_2 
おおお~ かわいいぞっ!
アヒルよりもっとふっくらとして大型で、まさに鳩サブレーの愛らしさ!
それじゃあ、私のをお礼に、と別のD-CLIPSをざらざら…(子どもみたいだな~^^;)
象タイプが一番うけていました。

Photo_3 D-CLIPSのアヒルクリップ(画像下)と並べてみると、鳩クリップが大きめなのがわかると思います。
そういえば、昔、鳩サブレーを送ったら、子どもが気に入って、「あのアヒルの形をしたお菓子はもうないの?」と言ったそうな。
(鳩なんですけど^^;)
ふっくらしてかわいくて、けっこう食べでのある鳩サブレー、私も大好きです。

鳩サブレークリップをくれた人は、クリップよりケースがほしかったそうで、確かにこのシリーズ、ケースもかわいいのです。
(鳩サブレーは黄色い箱だけど、ケースは白。)
ちょっと大きめのフリスクケースみたいで、小物を携帯するのにも便利ですね。
ピルケースとか、ソーイングセットとかに使えそうです。
まだどれも空になっていないのですが、1個空いたら、とりあえず職場の机の中でミックスD-CLIPS入れになるでしょう。(ひねりなし!×)

【関連リンク】

→ 他故壁氏さんのたこブログ「君に豊島屋の最新情報を紹介しよう」 … 豊島屋本店限定、「鳩クリップス」のことを、ここで初めて知りました。この他の記事にも、鳩けし(入れ子になった消しゴム)とか、レターセットとか傘とか、鳩サブレーグッズの紹介がいろいろ。ああ、どれもかわいい~。

→ アマゾン扱いのD-CLIPS一覧 へ

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アメリカ児童文学『百まいのドレス』の文具 ~筆箱事情調査シリーズ~

このブログでは、野沢松男氏が、『文房具の歴史』(文研社)の中で、

筆箱は日本生まれのようだが…

・ 欧米の学童は筆入れというものを持っていない。
・ 欧米では筆記具とインクは机に付随するものであり、筆記具を携帯するのは巻紙と筆文化の日本の特性

ゆえに、筆箱文化は日本で発達したもの。

という考察をされているのを、本当にそうなのかなと調査をしています。

今回とりあげるのは、『百まいのドレス』(著:エレナー・エスティス 訳:石井桃子)です。

戦後、『百まいのきもの』という題で翻訳されたアメリカの児童文学が、2006年、『百まいのドレス』という名前で再び刊行されました。
この作品がアメリカで発表されたのは、1944年のことです。

この話は、ワンダ・ペトロンスキーというポーランド移民の女の子が、貧しくていつも同じ服しか着ていないのに、「家に百枚のドレスを持ってる」と言ったことから、それはどんなドレスなのだとずっとからかわれ続けることになる話です。
あまり裕福でない女の子マデラインは、それをよくないと思いながらも、やめさせることができない。
どこにでもある差別や、いじめになってしまう状況や心の動きをとらえた作品です。
そして、ある日、突然、ワンダは転校してしまいます。
ワンダの残していったもの、教室の壁という壁を埋め尽くした百枚の絵は、いつもワンダが話していた通りの色形をしたドレスのデザイン画でした…

…まだ話は続くのですが、作品に興味を持ってくださった方にはぜひ読んでいただきたいと思います。
マデラインが悩んで考えて決めたこと、それは現代にも通用する普遍的な大切なことだと思います。

さて、この中に出てくる文具に注目してみましょう。

この話の中にも筆箱は出てきません
しかし、子どもが学校で使っている文具は、ペンではなく鉛筆です。

マデラインは、小さな、赤い鉛筆けずりのなかに、鉛筆をいれ、ゆっくりまわしながら、けずっていました。けずりくずは、ちゃんと紙の上にうけて、しんの粉が、算数の白いところにとばないように、気をつけながら。

(同書P.24 より)

マデラインは、鉛筆のけずりくずを紙につつんで、教室の前の、先生の机のそばにある、くずかごにすてにいきました。

(同書P.37 より)

この子どもたちが何年生なのかは書いてありませんが、意地悪を言ったりそれに答えたりする言葉づかいや、デザイン画のコンクールがあったりすることを考えると、低学年ではないと思います。
学校の中で鉛筆を削っている場面があるのですから、学校で使っていた筆記具は鉛筆が多そう。
となると、インク壺のように、必ずしも机に付随している必要はなさそうです。

ただ、よく挿絵(当時の作家のもの)を見ると、机の端には丸いくぼみがあるので、学校でインクを使う場合もあり、その置き場所も確保されていたようです。
(家で手紙を書く場面では、ペンとインク瓶を使っている挿絵もあります)

また、1944年当時、鉛筆を削る道具はナイフでなく携帯用鉛筆削り器であるのも興味深いところです。
ナイフを使っていなかったというわけではないと思いますが、携帯用鉛筆削り器が普及していたようですね。
マデラインは、「ワンダの家ほどびんぼうではありませんでしたが、でも、やっぱり貧しかったのです。」(同書P.22)で、友人のおさがりの服をもらって母が縫い直した服を着ているのです。
なので、携帯用鉛筆削り器は、普及品だったと思われます。

鉛筆と携帯鉛筆削り器、出てきませんがこれに消しゴムが加われば、小さなものがなくならないようにまとめて収納する筆箱があったほうがよさそうだと思うのですがどうでしょう。

(考察)  1944年頃のアメリカの学校文具

・学校の筆記用具として鉛筆が使われていた。(他の筆記具がどうであったかはこの話では不明。ただし、ペンは使われた可能性大)

・個人で鉛筆を削るための携帯用鉛筆削り器が普及していた。

(ただし、地域差などもあると思われる)

余談ですが、ワンダの描いた絵は「目もさめるような色どり」(同書P.45)とありますので、色数の限られたクレヨンよりは、少ない色でも混ぜて多色の作れる絵の具かなあと勝手に想像しています。
そのほか「(絵をとめてある)びょう」(画鋲)、「赤と白のチョーク」も使われています。

※ このシリーズは資料が見つかったときに書いています。

【筆箱事情調査シリーズ】

→ 明治の舶来木製筆箱の図版 ~『伊東屋営業品目録』より~ その3

→ 『文房具の歴史』(野沢松男)の筆箱考察 ~続・明治の舶来木製筆箱の図版~

→ ドイツの絵本『うさぎ小学校』に見る文具 ~筆箱事情調査シリーズ~

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百円消しゴム「お化ケシ」は楽しい♪

それは小学生の男の子が持っていた消しゴムで、何の気なしに見たら、その名は「お化ケシ」
いいな~、この駄洒落!
お化けの消しゴムで、「お化ケシ」なんて、あまりにも当たり前そうだけど、私は今まで見たことがない。
子どもはお化けが大好き。
そのお化けの絵が描いてあって、「消す」は「消える」おばけと縁がありそうでぴったり。
文字も崩し加減でちょっと恐くて楽しい。
「どこで買ったの?」とその子に聞かなかったのは、一抹の私の理性でした。

しかし、100円ショップセリアに行ったら、この「お化ケシ」がさがっているじゃありませんか。
たぶん大人にしては消しゴムを使う場面の多い私だけど、最近買った消しゴム多すぎ、と思いながら、この誘惑には勝てませんでした。
4種類あったのを2種類にしたのだから、一応がまんしたと思ってください。

Photo_3 消しゴムそのものも2種類のようで、どちらも消しカスがまとまるタイプですが、からかさお化け(お化ケシスリム)はやわらかめ、ミイラ男(お化ケシハード)は濃い鉛筆用のかためです。
色や形に凝ったおもしろ消しゴムはコレクションするのにはいいけど、もったいなくて使えないので、中身が白で、スリーブだけおもしろいようなものが実用的だと思っています。

素材は塩化ビニル樹脂、(株)マーケティングアートのもので、日本製。
けっこう大きめで、これが2個で100円なのはうれしい。

手持ちの消しゴムとくらべてみると、ダイソーの「激落ちくん消しゴム」シリーズと中身は同じ気がします。
Photo_5
「からかさお化ケシ」は「まとまる激落ちママ」と、「ミイラ男お化ケシ」は「激落ち君 はじめての消しゴム」と、大きさとゴムの色が同じなので(激落ちシリーズもMADE IN JAPAN)、同じ消しゴム会社が製造しているのではないかと思います。
細長いタイプは少し透明っぽく、濃い鉛筆用はアイボリーっぽい不透明な消しゴムです。

「このパッケージは捨てずに保管してください」って書いてあるので、資料として保管いたしましょう♪

消しゴムの絵は、パッケージに入っているときは同じ面を見せていますが、表と裏は違います。(画像では違う面を出してみました)
からかさお化けの裏は、「とくぎ あまやどり」だそうな。
お化ケシは、「みんなまとめて消しちゃうぞ~」がキャッチフレーズらしい。
よく消えるといいな。

私は断然、からかさおばけがいいですね。
やはり、日本古来のおばけですし、どことなく愛嬌があって。
これなら細長いからウエストポーチの筆記具入れにも入れやすそうだし(←使うんかい!)。

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【このブログの関連記事】

→ 対の関係 ~おそうじ消しゴムと激落ち君消しゴム~ … 消しゴム「MONO」そっくりのメラミンスポンジと、メラミンスポンジ激落ち君にそっくりの消しゴムを取り上げています。

→ 夏だから… 「お化ケシ」増殖中♪ … さらにお化けの種類が増えていた後日譚です。 

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激安イベント? (株)グットヒルの広告を読む

朝、家人が新聞の折り込み広告を持ってきて、これに行かない? と言いました。
よく、骨董市などで出向く催事用のホールでの3日間限定のセールで、

ブランド品 全商品9.5割引~8.5割引

円高大歓迎!! 輸入商品がさらにお求めやすくなりました!!

というアオリつきで、新聞紙1枚分の大きさの裏表の大きな広告。
目玉商品で、「折り畳み自転車 23,800円が1,900円(税込1,995円)」「adidasサッカーボール 4,800円が100円(税込105円)」「扇風機4,800円が90円(税込95円)」とか書いてあります。
Photo

特にほしいものはなかったので、「交通費の方がかかるんじゃない?」と身も蓋もない返事をしてしまい、悪かったかなあとじっくり広告を読んでみました。

そうしたら、いくつか腑に落ちないところが出てきました。

まず、トップを飾っている商品は確かに安いのですが、全体を見てみると、別にそれほどでもないなという値段です。
アイデア商品コーナーでもこの程度の値段だよなあという感じ。
「ヨガボール 税込1049円」って安いの? メーカー希望価格4800円ってほんと?
「ひえひえリラックス 税込839円」は、首用アイスノンみたいなものですが、メーカー価格「2500円」って何ごと?
アイスノンブランドだってそんなにしないぞ。(首用 アイスノンはアマゾンでは609円)
内税ではなく、税抜き価格を大きく表示してあるのも微妙に気になります。

で、主催の連絡先を見て、不審に思いました。
Photo_2

「開催中のお問い合わせ 090-6296-4217」
…携帯番号?
しかも、
「開催後の問い合わせ先 090-6296-4218」

一応、催事は出先なので本部では要領を得ないからと連絡先が携帯だとしても、開催中と開催後で、なぜ違う携帯にする必要があるの?
開催後なら、本部の会社に電話するのがほんとじゃない?
しかも1番違いって、うまく番号をとれたものですね。

会社名「グットヒル」(何か変。「グッド」じゃなく「グット」です)、電話番号「093-471-7923」、住所「北九州市小倉南区津田新町3-16-16」で検索してみました。

まず、電話番号で、北九州商工会議所のページが検索されました。
これによると、会社の電話番号は090-471-1000で、先の番号はFAX番号です。
FAX兼用の電話の場合もありますが、広告には「TEL」としか書いていないのが不思議です。
購入者からの問い合わせのみ、回線を分けているのかしら。
しかも、取り扱い品目は、「紳士カジュアル用品」で、広告にはそういう品目もありましたけれど目玉ではなく、輸入業者とか、催事とかではないようなのです。
紹介も詳しくはありません。

インターネットタウンページでは、福岡県の「グットヒル」は検索されません。
1992年創業なのに、電話帳に載せない業者って何でしょう?
激安商品を扱うのなら、「過剰在庫を引き取ってほしい」などという問い合わせをされるように電話番号を掲載するものでは?

で、「グットヒル」で検索してみたら、同じような催事のケースがいくつか見つかりました。

☆ ブログ 近所と日本と宇宙 の記事

倒産品販売の新聞折り込みチラシ…うさんくさい…なぜか? 2009.4.12 より抜粋

一年以上も前から、全国各地で同じような折り込みチラシで客寄せをしている、株式会社グットヒル。
株式会社ミルコーポレーションの倒産品処分…

20万点を急遽換金処分と言いながら、1年以上同じことをしていることは、普通ありえない。

同じ名前の会社ですが、「倒産品処分」でずっと催事をしていたらしいですね。
記事にある、「MicroSD 2GB 税抜き290円」は、私の入手したチラシと同じです。

☆ ブログ どうぶつの林 の記事

インチキ広告 2009.4.7 より抜粋

神田にある(株)ミルコーポレーションという会社が倒産して、大量の在庫処分をするという広告が入っていた。
なぜ東京の会社が潰れて福岡の業者が仲介に入り岩手まで来て在庫を売るのか?
1円でも多く換金したいのに、運送費かけて来る理由がない。
グットヒルを調べてみたら、日本全国を巡業して回っていた。

目玉商品は行けば売り切れで売っていない。 

これも同様の広告ですね。
ほんと、こんなに離れている地域から、ホールや体育館いっぱいの商品を運ぶのって、運送費も馬鹿になりません。

☆ エスのブログ の記事

倒産、最悪の結果です 2009.2.15 より抜粋(警告が出ますので、心配な方は開けないでください)

企業が倒産してしまったので、倒産品を処分する為に、展示会場で一般向けに2日限定で販売します。(という趣旨の広告だった)

・東芝SDカード(2G)・・・290円
・アディダスサッカーボール・・・100円
・アディダスシューズ・・・90円 など

行ってみたところ、チラシに書いてあった安いものは全て売れ切れている状態でした。

ふと正気にもどって見渡してみると定価設定が高いだけで、無名のブランドばかりが置いてある展示会場でした。

・倒産した株式会社ミルコーポレーションは、東京神田にて創業

・主催はグットヒル、福岡県(そして会場は鳥取県)

・開催中と開催後の問い合わせ番号が違う

「グッドヒル」だと思っていたら「グットヒル」だった。

似たような商品の広告ですね。
目玉商品は早々になくなってしまうので、他の物を買って帰ることになりがち。
「グッドヒル」という会社は日ごろ新聞でご覧になっていたらしいので、それと紛らわしかったようです。

倉吉ブログ の記事

最悪の結果報告です・・m(_ _)m 2008.10.12 より抜粋

マイクロSDカード(1GB) 90円

アディダスやmoltenのサッカーボール 100円

などののっている広告を見て出かけたが、目当てのものはなく、残っているものはネットよりも微妙に高く、何も買わなかった。

倒産品処分のインパクトのある広告だったが、倒産した「ミルコーポレーション」を検索してみたら、去年の4月も一昨年も倒産していた

何回も倒産しては、グットヒルさんのお世話になるなんて、学習能力のない会社ですね、ミルコーポレーション 苦笑。

これらの記事から、「(株)グットヒル」は、倒産品処分という名目で長年?催事を行っていたようです。
しかし、ここに来て「円高大歓迎」というキャッチフレーズがついたので、これからはこの広告があちこちに出るのではないでしょうか。

高めの値段をつけておいて、売れ残ってから「何%off!」となっても利益がでるようにするのも、日常珍しいことではありません。
でも、今回の広告で、何となくひっかかるのはなぜでしょう。

安いからと特に必要のないものを買ってしまうのではなく、得をしたようで、実際は相場以上の買い物をさせられてしまうような気がします。
後からよそで見つけて、何だ、安くもなかったじゃない、というような。

目玉商品につられて出向き、催事のお祭り気分で買い物をし、後でいらなかったと思ってもすでに業者はいない。
そんなに高額でもなかったから、一々苦情も言わないで済んでしまうというところ?
実際の商品を見ていないので「悪徳」とまで言えませんが。

出ているものが文具や古本だったら、そんな小難しいことは言わずに行っていましたとも。(スティッチやドラゴンボールのアートセットくらいしかなかったもんね。)
ワゴンセールとか、スーパーの出店とか大好きなんですから。

しかし、せっかくの休日なのに、私は何をやっているんでしょ~ 泣
あやしい催事でぱーっと買い物してるほうがストレス解消になりそうですねえ。

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【追記】

12月に、またまたグットヒル主催の倒産イベントの折り込み広告が入りました。
詳しくは、

→ またもや倒産商法 グットヒル へ

2010年7月、グットヒルの求人広告をネットで見つけました(募集は終了)。

→  倒産品処分催事のグットヒルの求人情報ページ(募集終了)

2014年5月、3度目に見た広告です。楽天価格と比較しています。

→ グットヒルの広告 3たび 敗北倒産宣言+エムトレード編

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ケシカスくん文具第2弾 5月末発売決定! 予約もできます

ショウワグリムより2009年1月~発売されたケシカスくん文具(ケシカスくんの自由帳、消しゴム、下敷き、シール、鉛筆)は大人気でしたが、それに続き、5月末にはケシカスくん文具第2弾が発売されることが決まったことを、雑貨屋たんたんのブログで紹介していました。(→記事 ケシカスくんシリーズ第2弾 速報! へ 画像もあります♪)

まだ、メーカーHPにも出ていないその詳細は?

・ ケシカスくんメモ(ケシカスくん4柄80枚入りの、縦長のかまぼこ型のメモ なんだか変わった絵柄が多い気がする^^;) 315円

・ ケシカスくんカンペンケース(ケシカスくん柄イラストつき) 714円

・ ケシカスくん定規セット(定規と消しゴムのセット) 2種類各399円

・ ケシカスくんねりけし(ピンクだけどカレーの匂いだそうで^^; 変!) 158円

前回になかったアイテムが増え、ケシカスくんで文具をそろえることもできるようになりました。(そろうと凶悪ですが^^;)

カンペンケースにほんとうのケシカスくん消しゴムが5柄入っていたらうれしいんですけど~、というか、ケシカスくん消しゴム5柄単品1個100円で出したほうがいいんじゃないかという気がします。(ミニミニサイズ5個セット200円とか)
第1弾では消しゴムが1個105円で買えたのを考えると、ちょっと子どもには割高な商品が多いのが難点です。
やや高額な文具を提案するのは、入学祝いやお別れ会のある3月シーズンのほうがいいのでは?(特に筆箱とかの大物は)
子どもがほしがっているからと探すご家庭ばかりでなく、「こんな下品なもの、いけません!」と却下されることもありそうなキャラクターですし。

ただ、昨今、文具自体の値段がじわりと上がってるようなんですね。
たんたんさんの記事でも、ファンシー消しゴムが105円ぐらいだったものが、この冬くらいから126円という設定のものが増えているとあり、210円のものもあるとか。
子ども文具の相場も高騰中なのかも(…お小遣いをあげる大人にはつらいところです)

雑貨屋たんたんでは、第2弾ケシカスくん文具セットの予約を受け付け中です。
「ねり消し、カンペンケース、定規セット(AB両方)、メモ」の5点で、合計1985円のところ、特別価格1800円、送料(エクスパック)500円で、合計2300円になります。
さらに、エクスパックに入る他のたんたんの商品を一緒に申し込むと、その商品も10%引きになるキャンペーンです。(第1弾のケシカスくん文具セットや消しゴムもありますし、新製品もバラ売り対応しています。)

→ 詳しくは、「特設!たんたん はみだしブログ」のケシカスくんシリーズ第2弾!へ。

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【このブログのケシカスくんの記事】

→ 学校文具のギャグマンガ『ケシカスくん』 … マンガそのものについてです。

→ ケシカスくん文具セット ネット通販あります ☆追記 消しゴム単品もあり … ケシカスくん文具と、ネット通販しているところを紹介しています。

→ ケシカスくん文具セット 詳細 … ケシカスくん文具の実際を見て、パロディになっているところなどを詳しく書いています。

→ 100円ショップにあったケシカスくん文具 … ケシカスくん消しゴムと自由帳を100円ショップで発見しました。お近くの100円ショップにもあるかも?(人気があってすぐ売り切れていましたが)

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