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栗本薫(中島梓)さんの突然の訃報

作家の栗本薫(中島梓)さんが、膵臓がんのため、5月26日に亡くなられたそうです。
56歳という若さでです。
何ということでしょうか!
あまりに急なことで混乱してしまって、どうしていいのかわかりません。

先ごろ、NHK衛星でアニメ化されたばかりの、世界一長い大河小説グイン・サーガ」(参照:ウィキペディア)は、当初の完結予定本編100巻を超えて、現在126巻+外伝21巻と大幅に延びながら、未だ完結していませんでした。
アニメでこの物語を知り、小説を読んでみようと思った新しいファンもきっといたはず。
かくいう私も、クリスタル公アルド・ナリス様の死で読むのを中断していたのを、アニメを見てこの物語の壮大なおもしろさを思い出し、毎週わくわくし、また読んでみようと思っていた矢先のことでした。
なのに、この物語はついに完結しないのですか!
文庫のあとがきのどこかで、最終巻の題は「豹頭王の花嫁」で、終わり方は決まっていると、書いていらっしゃったと思うのに。
…その結末を持ったまま、栗本さんは逝ってしまわれました。
読者もですが、栗本さんこそ一番未練なことでしょう。

56歳はあまりに若い。
若すぎるとしか言いようがありません。
超人的な執筆量で、他にもたくさんの作品や評論を書いたり、音楽や演劇の活動もしていらっしゃった上での、150巻近い「グイン・サーガ」。
栗本さんだからここまで進んだのだと重々わかっていても、もしも、病魔がなかったら、軽々と「グイン・サーガ」を書きあげて、「さて次は」となっていたに違いないのです。
何よりも、小説を書くのが好きでたまらなかった栗本さんですもの。
乳がんの手術をされてからずいぶん年数もたっていたことなのに。
ほんとうに、残念でなりません。

今年はグイン30周年記念ということで、アニメ化や豪華限定版などの企画がいろいろ持ちあがっていました。
アニメを見てもずいぶん丁寧なつくりだと思います。
ひょっとしたら、読者が知らなかっただけで、栗本さんの病状はすでに良くなくて、はなむけの意を込めた企画だったのかもしれません。
ご自身は、アニメDVDのための外伝を書くだけでも大変なことだったのかもしれませんが、より多くの人にグインの世界を知ってもらえるということはうれしいことだっただろうと思います。

「グイン・サーガ」が栗本さんの表舞台の花形なら、雑誌「JUNE」は陰にひっそりと咲いた花かもしれません。
栗本さんは「JUNE」の母でもありました。
それまで、いろいろな作家の作品や感覚にありながら曖昧な概念であったもの、でもある人には強烈な吸引力を持つもの、それをまとめた雑誌「JUNE」で、栗本さんは主たる執筆者であり、投稿小説の「小説道場」の主でもありました。
「コミュニケーション不全症候群」(中島梓さん命名)であった読者に、それがどれだけ救いになったことか。

個人的におつきあいのあった方々のお嘆きはいかばかりかと思います。
私は一読者にすぎませんが、とても、今の気持ちは一口で言い表わせるものではありません。
でも、今の心境は、ご冥福を祈るというよりは、憑依してでも、あの世ででもいいから、物語の最後まで語っていただきたい気分です。

それまでは、この物語は終わらない…

 Neverending Story “GUIN SAGA”

☆ 早川書房HPによれば、栗本さんのお通夜・ご葬儀は近親者による密葬。後日、一般会葬者の参列できるお別れ会を予定しているそうです。

☆ 豪華限定版GUIN SAGAの予約締切は5月31日です。(予約限定本です。7月25日発売予定)

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【このブログの栗本薫さんの関連記事】

→ 今日から『グイン・サーガ』のアニメが始まりますね 

→ 豪華限定版『GUIN SAGA』(グイン・サーガ)7月発売☆

→ June全集の内容 第1巻 栗本薫/中島梓  

→ カテゴリー June系 … 栗本薫さんが深くかかわった雑誌「JUNE」(ジュネ)、「小説June」関係の話題のカテゴリーです。 

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コメント

初めまして。
古い記事にコメント失礼します。
私自身十代の頃、栗本薫に多大な影響を受けていて、
気持ちの整理をつけるために、今自分のブログに
「私にとっての栗本薫」をまとめているところです。
よかったら読みにきていただけると嬉しいです。
http://newmoon555.jugem.jp/?cid=6

投稿: 月ノヒカリ | 2009年8月 9日 (日) 22時57分

月ノヒカリさん こんばんは
コメントをありがとうございます。
ブログを読ませていただきました。
同じく、小説道場やJUNEをお読みになっていた方の文章を読むことができてうれしいです。

訃報の後、それまで読んだことがなかった栗本さんのネット上でのいろいろな評判を探しては読み、を毎日のように続けていますが、その膨大な量に驚いています。
私は、自分の事情でしばらく栗本作品から離れていたのですが、リアルタイムで、作品だけでなくサイトにもつきあっていたら、また違った感情を持っていただろうなと思いました。
それでも、小説道場の頃の栗本さん(中島さんというべきか)に出会えたことはとても幸運だったと思っています。

栗本さんご自身がご自分の作品を「ヤオイ」と言い始めたのはわかっていますが、私の中では、やおいとJUNEは違うものと意識されています。
でも、ご本人がその垣根を外してしまったあたりで、内容も変わってしまったのかなと。
…とりとめがなくてすみません。

投稿: けふこ | 2009年8月10日 (月) 22時30分

再び失礼します。
けふこさん、ブログを読んでいただき、ありがとうございました!

>やおいとJUNEは違うもの
これについては、私も同感です。
今後もブログで、やおいについて、またJUNEについて書いていく予定です。
よかったらまた遊びにきていただけると嬉しいです。
本当にありがとうございました!

投稿: 月ノヒカリ | 2009年8月13日 (木) 14時45分

月ノヒカリさん こんばんは
コメントをありがとうございます。
また読ませていただきますね。

初期のJUNE誌の作品を見ていると、JUNEは、思っても叶えられない、思われても不幸、みたいな痛みを伴う人間関係が多かったように思います。
その中での幸せの形というのが、傍から見たらそれも不幸だろうというような。
きっちり線引きできるわけではないですが。

投稿: けふこ | 2009年8月13日 (木) 20時04分

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