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灰緑の色鉛筆は色がつきにくいのか? ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その18~

(この記事は、記事描きにくい色の傾向 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれその15~の続きです。)

フェリシモ500色の色えんぴつの緑系No.12で、色鉛筆が滑ってしまってうまく塗れない色は、灰色が混じった薄い色に多いような気がしました。
色鉛筆一般がそういう傾向なのか、それともこのメーカーだからかがわからなかったので、他のメーカーの似たような色と比べてみることにしました。

Photo_4 ただ、灰色がかった色は、通常の24色くらいの色鉛筆には入っていないことが多いのです。
中間色の多い油性の色鉛筆は、トンボの「色辞典」くらいしか持っていないので、単色で何本か追加購入してくらべてみることにしました。
(水性の色鉛筆は、顔料等の性質が違うだろうと思ったので、比較対象にしていません。)

色の性質の詳しいことはわからないので、素人目に「軸の色が目で見て灰色がかっている」と思う程度の色です。
画像の下方から、A~(例:軸の白いものが「色辞典」)になります。

【トンボ鉛筆】 色辞典:単色の値段は1本100円。

A 色辞典 D-5 オリーブイエロー(OLIVE YELLOW) 
B 色辞典 D-6 鶯色(ELM GREEN)
C 色辞典 D-7 千歳緑(FOREST GREEN)
D 色辞典 D-16 苔色(MOSS GREEN)
E 色辞典 D-17 仙人掌(CACTUS GREEN)

【三菱鉛筆】 ユニカラー:単色の値段は1本126円, 880:1本63円 

F ユニカラー 544 (OLIVE GREEN)
G ユニカラー 547 (SEACREST)
H ユニカラー 548 (GREY OLIVE)
I 880-32 せいじいろ
J 880-18  はいみどり

【FABER CASTELL】 ポリクロモス:単色の値段は1本300円程度(きゃ~!)
注:ドイツ語のウムラウトは表示していません。すみません。

K ポリクロモス 9201-172(GRUNERDE,EARTH GREEN)
L   ポリクロモス 9201-174(CHROMOXYDGRUN STUMPE,CHROMIUM GREEN OPAQUE)
M  ポリクロモス 9201-165(WACHOLDERGRUN,JUNIPER GREEN)

【コーリン色鉛筆】 770番:単色の値段は1本105円

N 770番 OLIVE GREEN

【北星鉛筆】 W-26:40本40色色鉛筆 セットで2000円(単色なし)

O W-26 Olive Green 27

Photo_5

これらの色を、フェリシモ500色の色えんぴつと同様、単語カード化しました。
円の部分は、フェリシモの色紹介をコピーしたものと同じコピー用紙にテンプレートで円をかいたものを貼りつけて、紙の条件を同じにしてあります。
色名などは、テプラで打ってあります。

Photo_6 実際に塗ってみると、滑って色がのらないという色鉛筆はありませんでした。
高価なポリクロモスに限らず、1本63円の三菱880番や、1本50円相当の北星鉛筆でもです。(北星鉛筆は、軸の塗装やケースの印刷がない分安価なのだと推測。)
他社のもの(特に、軟らかいタイプのものを使ってみたいです)や百円均一商品のものも見つけたらまた塗ってみるつもりですが、「灰緑系だから色がつかない」ということはないようです。

実際に塗ってみると、軸から受けた感じよりも灰色がかっていないとか、かなり濃いなと思うものもあったのですが、薄い色を表現したければ薄く塗れば済むことなので、ごく薄い色は通常の色鉛筆ではあまり必要ないのかもしれません。

復刻版フェリシモ500色の色えんぴつでは、芯の色で淡色を出そうとするこだわりはあっても、それが紙にのりやすくするこだわりには少々欠けているようです。
これも、初代三菱製との直接比較をしてみたいです。
…しかし、読むほどに、初代の英名と復刻版の英名は全然違うことがわかり、軸の色も違うため同じ色を探すのがとても大変で、作業は難航しています。

【このブログのフェリシモ500色の色えんぴつ関係の記事】

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コメント

けふこさん、お久しぶりで~す!!(◎´∀`)ノ

500色色鉛筆の比較、すごいですね~!
これからもけふこさんの記事を楽しみにさせて頂きます!
また三菱の240色伝統色についての記事も大変
興味深かったです。240色、ずいぶん迷ったのですが
結局予約注文してしまいました…(/ω\)
まだ手に入るかどうか分かりませんが、ホントに
腑に落ちない事だらけの色鉛筆なんですよねぇ。
ユニカラー100色は入っていないとの事だったので一体
普通のユニカラーを何色を追加で買えばコンプリート出来るのか
自分なりに調べてみたところ、何と同じ名前でも違う色なのが
何本かあるのです!三菱さんに電話で問い合わせて分かった
事実なんですが…( ゚д゚)何ていうのかユニカラーとこの240色
セットは全く違った商品のような扱いなんでしょうか?(u_u。)

話は変わりまして…2年くらい前に無印で売られていたという
100色マーカーペンという物を先日知ってしまったのですが
もう売ってないみたいなのです!゚゚(´O`)°゚中国製で1200円位だったそうで無印にはけっこう行くのにどうして出会えなかったのかとっても残念です。


投稿: オクトパコ | 2009年8月11日 (火) 12時37分

オクトパコさん こんばんは
コメントをありがとうございます。
あのユニカラー限定版を予約されるとはすごい☆
240色に入れてもらえない現行製品の色の立場は、とか、どうして名前を変えなくちゃいけないのとか、いろいろ考えてしまう商品ですね。
でも、特別色はとっても気になるので、使用レポートはどうぞよろしくお願いします。
(画像付き掲示板もありますし♪)

無印100色カラーペンはまた多色ですね。
ネットオークションなんかに出るといいのですが。
無印では、60色紙管ケース入りの色鉛筆が前から気になってます。
雰囲気が北星鉛筆のものとそっくりなので、北星鉛筆が作っているんじゃないかと思うのですが、北星さんは自社製品では40色しか出していないの。
…しかし、そんなに色鉛筆ばっかり集めてどうするのだ、とちょっとがまんしています。

投稿: けふこ | 2009年8月11日 (火) 22時19分

けふこさん、
またまたコンニチハ♪(○゜ε゜○)ノ~~
静岡の地震、かなり凄かったようですね。
大丈夫でしたか?
ユニカラー限定版ですが、私が注文したのは
NOMADO1230さんというネットショップでhttp://nomado1230.net/お値段も43990円と
割引されていたのが決断の決め手でした。
去年こちらでカランダッシュのネオカラーII126色を
17,390円で購入でき、大変満足だったからなんです。
ちなみに定価は26,355円でした。
けふこさんの画像付き掲示板!で是非、無事ゲットの際には
アップさせて頂きますね~!!
無印の色鉛筆なんですが、以前コンビニで小さい筒入りの
36色を買って持っているので早速製造メーカーをチェック
してみましたが筒の底に製造年月日らしきものが印刷
されているのみで会社名は分かりませんでした…(≧ヘ≦)
そうそう、先日何か素敵なマーカーはないかしらと探していた
ところ、ゼブラのマイルドライナー全15色に出会ったんです!
蛍光色らしからぬラインナップですが、個人的にめっちゃ
気に入っております。けふこさんは蛍光ペン、クッキリ派ですか?


投稿: オクトパコ | 2009年8月12日 (水) 10時41分

オクトパコさん こんばんは
コメントをありがとうございます。
地震は、特に被害もなくて無事でした。
ありがとうございます。

先日、オークションに240色色鉛筆がかなり安く出ていて(ショップで注文をとる形だったと思いますが)、さすがに発売前の商品だと不安でした。
オクトパコさんのように、利用したことのあるショップが安心だと思います。

無印の製品は、製造元を書いていないのですが、他の文具でも、「これは○○社のOEMですね」とかいう記事をよく見かけます。
キャラクター商品も、元になっているものは専門のメーカーが作っているわけで、元のメーカーはどこかな? と思う時があります。

ラインマーカーは、はっきりくっきり派なので(普段使っているのは、黄、ピンク、オレンジ)、マイルドライナーは近所に入荷しているんですが、手を出していません。
買うとしたら、ラインマーカーではなく、ほかの使い道になると思います。

投稿: けふこ | 2009年8月12日 (水) 22時36分

こんばんは。
いつもながら緻密な調査に感心脱帽です。
私ごときが推測するのも芯を作ってる方に申し訳ないのですが…。
どうなんだろう、顔料のせいかなぁ。
顔料とワックスの相性もあるのかなぁ。
う~ん(-゛-)
いずれにせよ、薄い色はやっぱり難しいのであります。

私個人がいろんな色鉛筆の比較をするときには、全社全種類全色あつめるのはとても大変なので(本当はそうしたいところなのですが)、朱色と薄紫色と決めてます。前者は普通に濃い色。後者は薄い色として試します。

投稿: Kero556 | 2009年8月15日 (土) 22時33分

Kero556さん こんばんは
コメントをありがとうございます。
う~ん、なるべく条件をそろえるように努力はしているんですが、個人がすることなので「緻密」とはいかないです。
やはり、いろいろな方の使用レポートがほしいです。

実は、今日、ようやく初代500色色鉛筆が全部出てきて、復刻版と照合作業をして、初代の緑と青の50色分カード化できたところです。(まだ1割にすぎない…ははは)
で、…歴然と差が出てしまったんです。(次からの記事に書きますが)
復刻版はなぜこんなに色がつかないのかなとか(材料の相性悪すぎ?)、軸色が全然違うのがあるなとか。
そもそも、17年前の製品が、どの程度劣化するのかもわかっていないし、実際に工場で色を調節する仕組みもわかっていないし、色鉛筆の原料もわかっていないし…どうぞ、いろいろ教えてください!(切実)

色鉛筆の比較方法、参考になります。
今回、緑を集めてしまったから、そのまま行ってしまおうかしら。
500色色鉛筆は緑系が充実していて、100本くらいは「みどり」の仲間に入るんじゃないかなと思います。

投稿: けふこ | 2009年8月16日 (日) 02時54分

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