500色の色えんぴつ第3回はNo.14 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その17~
フェリシモ500色の色えんぴつの第3回頒布は、No.14の青系でした。
どちらかといえば渋めの色で、灰色も入っています。
前回までと同じように、単語カードで色見本を作ってみました。
●のついているのが、色鉛筆がすべってしまって色がつきにくかった色です。
色をつけた紙は、コピー用紙(○の部分)と薄い画用紙(単語カード用紙)です。
(No.4オレンジ系と、No.12緑系の描きにくい色の色見本は、記事 描きにくい色の傾向 ~フェリシモ500色色鉛筆のあれこれ その15~ をごらんください。)
【No.14 青系】
326 古九谷の角皿 (KINGFISHER)
327 レディーマクベスの夜 (TRADEWIND)
328 古都の屋根瓦 (CHARCOAL)
329 たちこめる雨雲 (OCTOPUS)
330 夜明けの一瞬 (DAYBREAK)
●331 カッコウワルツ (NEPTUNE)
●332 雨上がりのクモの巣 (MORNING DEW)
333 洗いざらしのダンガリー (BLUE JADE)
334 シャム猫の澄んだ瞳 (SANTA MONICA)
335 薄氷のはる水たまり (JABBRERWOCKY)
336 陽炎に揺れるモスク (BALBOA)
337 水が薫る葉月 (HAWAIIAN SKY)
338 入り江のさざなみ (TURQUOISE BLUE)
339 トワイライトゾーンの雪 (SEABIRD)
340 謎めく無人島 (SEA LOCKER)
341 氷柱のしずく (CURACAO)
342 ルナパークの噴水 (KIRIMANJARO)
343 カフェロワイヤルの炎 (DEEP SEA)
344 空を映す湖 (ROCKPORT)
345 天馬の駆ける空 (GENTIANA)
346 セーヴルの陶器 (LUCINDA)
347 週末のレマン湖 (PACIFIC SEA)
348 冬将軍の到来 (BARBADOS)
349 エトルタの海岸線 (HORATIO)
350 ふるさとの海 (NORWEGIAN SKY)
今回も、色がつきにくかった2色は灰色がかった薄い色で、通常の水色や灰色そのものは特に塗りにくいものはなかったです。
今回のNo.14のセットでは、軸の色の違いはわかるのですが、実際に塗ってみると差がわからない色が多かった気がします。
「333 洗いざらしのダンガリー と 334 シャム猫の澄んだ瞳」とか、「337 水が薫る葉月 と 338 入り江のさざなみ」とかは、塗ったカードを並べてみても延長線上にしか見えませんでした。
塗りようで同じに見える色は他にもいくつもありますが、色鉛筆が濃淡を出せる画材であり、500色という多色では、はっきりと差異を出すのは難しいのかもしれません。
(いずれ、初版の三菱鉛筆製はどうだったのかは調べてみたいです。)
それだけならいいのですが、フェリシモ500色の色えんぴつには、「この色を好む人は」の性格診断のようなものがついていますが、こういう近似色でもだいぶ性格は違うことになっています。
洗いざらしのダンガリー:この色を好む人はひときわ社交好きで、誠実な友達になってくれます。がまん強い上に根気もあるので、何事も立派にやってのけるし、すぐれた人材です。
シャム猫の澄んだ瞳:この色を好む人はロマンティックな感情を持ち、都会的な情熱と田園的な休息の両極を求めています。
水が薫る葉月:この色を好む人は、どんな分野に所属していても、その分野で主役として活躍します。そのうえ、芸術芯と想像力の持ち主です。
入り江のさざなみ:この色を好む人は、神秘的な力を秘めています。高度なファッション感覚を備え、心身ともに若々しい人です。
…性格の違いほど色は違わない気がしますが。
それと、「好きな色を選ぶ」というとき、普通は軸の色で選ぶものだと思いますが、軸と芯の色が必ずしも同じではないこの色鉛筆では、どちらを基準にしたらいいのか難しいところです。
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コメント
はじめまして。
重大なことを見つけました。前回の「華麗なジプシーダンス」という紫系の色が今回「華麗なダンス」とゆう名前に変わってます。他にも変わっているかもしれませんので大変ですが500本分確認した方がよさそうです。
投稿: tea | 2009年8月16日 (日) 17時52分
teaさん はじめまして
コメントをありがとうございます。
私のところにはまだ紫系色鉛筆は来ていないのですが、teaさんのとこにはNo.17が届いたのでしょうか?
たぶん「ジプシー」という言葉が差別的であるということで名称が変わったのだと思いますが、よくお気づきになりましたね。
貴重な情報をありがとうございます。
なお、調べてみましたら、初版の色一覧が出ているサイト、micmacのHomePage[色々な色]では「華麗なジプシーダンス」でしたが、、文春文庫の『わたしの好きな色500』(2007年発行)では、すでに「華麗なダンス」という名前に変わっていました。
他にも細かい差異があるかもしれませんね。
私の持っている500色は英名バージョンなので、日本名の比較はよそのサイトさんを見ないとできないのですが、実は、英名は大幅に変更になっているのがわかっています。
初版の色名が直訳に近い長めのものがかなり見られるのに対し、再版ではシンプルで普遍的な名前が採用されています。
今後、またアップしていきますので、お気づきのことがあったらまた教えてください。
どうもありがとうございました。
投稿: けふこ | 2009年8月16日 (日) 18時18分
あの後、改めて500色分比較すると更なる色名の違いを見つけましたので先ほどのを含めて以下にまとめました。なお、漢字と平仮名、片仮名の違いがあるものもありましたが基本的に同じ名前なので除外してあります。
(旧→新、カッコ内は色味と新のセットナンバー)
・「桐の箪笥」→「総桐の婚礼箪笥」(肌色系・No.09)
・「レッドテールナイト」→「レッドテールキャット」(灰色系・No.13)
・「晴天のアドリア海」→「雪晴天のアドリア海」(青系・No.16)
・「華麗なジプシーダンス」→「華麗なダンス」(紫系・No.17)
ちなみに私は中国製が気になったため今回の色鉛筆は買ってません(前回の日本語版を持ってます)が、公式サイトと既にPCに入力してあった前回の色名データを何気なく見比べているときに気付きました。ただ、思いのほか細かい違いが多いので今更ながら気になってきました(12月末まで申し込みOKのようなので)。英名に違いがあるのはこちらの以前の記事で知っていましたが日本語名も違うものがあるとは知りませんでした。要望ですが、前回の英語版の名前を見てみたいので今回の分と合わせて徐々に記載していっていただけるとありがたいです。
投稿: tea | 2009年8月16日 (日) 23時52分
teaさん こんばんは
再度のコメントをありがとうございました。
早速、記事No.20として、teaさんの発見をアップさせていただきました。
前回の英名は、新しいセットが来るごとにアップしていくつもりでいますが、見やすい表示になるかが気がかりです。
(25色の日本名、初版英名、再版英名で、75色名…って、1回の記事には多そうな気がして)
初版のほうが、通じるかどうかはともかく直訳調でおもしろかったり、明らかに誤訳じゃないかと思われるものがあったりとかで興味深いので、なんとか工夫して書いていきたいと思います(気長に)。
調べるほど次に調べることが出てきてしまうこのごろです
初版日本語版は持っていないので、わからないこともいろいろあります。
これからもよろしくお願いいたします。
投稿: けふこ | 2009年8月17日 (月) 02時53分