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口と足で描く芸術家協会の製品支持者として

このブログへおいでくださる方の検索ワードで時々気になるのは、「口と足で描く芸術家協会 悪徳」とか、「口と足で描く芸術家協会 送りつけ」とかいうものです。

私は、口と足で描く芸術家協会のかわいいふせんや伝言メモなどが大好きで大プッシュしているのですが、他の記事で悪徳商法を扱っているため、検索ワードを含んでしまうわけです。

私自身は、この協会を悪徳商法、悪徳な団体とは思っていません。
個人的な理由として、

1、最近できた団体ではなく、長く活動してきたことがわかっている

記事昔のファンシーびんせん その7 はんぱものは、私が子ども時代に持っていたレターセットなどについて書いてありますが、その中にこの団体の旧名「世界身体障害者芸術家協会」の製品があります。(年代は1960年代後半~70年代前半くらい)
住所が存在するかもわからないような新興の組織ではありません。
日本での活動は1961年からとなっています。

2、とても誠実な応対をしている

だいぶ前のことになりますが、口と足で描く芸術家協会からメールをいただきました。
内容は、このブログの記事で協会のグッズをとりあげたことへの感謝と、その文章をカタログの中に使わせてもらえないか、というものです。
了解をしましたが、実際に引用に使われた文章は少しでしたし、そのくらいは「お客様の声」として協会側で作文できそうなものでした。
しかし、利用者の声として、本当に言われたものを相手の許可を得て掲載するという姿勢にとても誠実なものを感じました。

3、製品自体に問題がない

寄付を騙って高額で売りつける商法もありますが、ここの製品は妥当な値段ですし、品物に不備があったこともなく、市販製品にない良さがあって、いつも満足しています。

なので、悪徳商法と考える人がいることが不思議でした。

それで、調べてみると、「DMにカレンダーと振込用紙が同封されていて、気に入ったら購入してほしい、という文章があり、これは送り付け商法ではないかと不快になった」、というケースがいくつかのブログで見られました。

私自身は、職場へのカタログと個人でネットショップを見ての注文しか経験がないので(職場用には見本品が同封されていることはありますが、そのための振り込み用紙などはありません)、協会に問い合わせてみたところ、以下のような回答をいただきました。
(要旨です。実際は、とても丁寧で長い文章です。)

・口と足で描く芸術家協会は両腕を持たず病や障がいがある人が、絵画によって自立を目指すのが運動の方向であるため、商業面での開発が絶対に必要。

・過去48年間、全国の団体や個人にカタログを送って支援をいただいてきたが、状況が厳しさを募らせるばかりで、、協力依頼の輪をもっと多くの方々に広げる必要に迫られた。

・2006年冬から、ハローページで無作為に名前を選ばせていただき、見本品と手紙を同封し、自己紹介の上、支援をお願いするようになった。受け取る方にはどのような義務(支払い、返送、保管など)もないことを明記している。見本品同封は広報活動の意味も持っている。

・世界の国々では50余年前からこのような直送をして支援を呼びかけているが、日本ではこのような方式がなかなかご理解いただけず、しばしば辛い返信に接する。日本の人々が別の感じ方、考え方をすることを協会の世界の方々にも理解してもらえるように努力する。

・より抵抗感の少ないご支援ご依頼方法を考え模索していきたい。

とのことでした。

世界の国々では広く行われていることだが日本ではこういう方式が理解されない、というのは私にも思い当たることがありました。

以前、アメリカで海外通販のとりまとめをしてくださっている人がいたのですが、その人は自分の住所のところに毎回異なるしゃれたリターンアドレスシールを貼っていました。
うらやましくて聞いてみたら、アメリカでは、いろいろな寄付を集める団体がこういうシールを作って送ってくるので種類があるのだとか。(リターンアドレスシールは雑貨カタログなどで販売もあり、かなり安価でした。数字とアルファベットだけのためでしょうか)
 海外の寄付金による住所シール他の例は、ブログ日々雑感の記事寄付の季節などに詳しいです。

そんなことを忘れていたある日のこと、ユニセフから自宅へ、私の住所シールが同封された寄付の依頼のDMが来ました。
ユニセフのことを知らなかったわけではありませんが、私は寄付をする気になれませんでした。
共同募金でユニセフに募金をしたことは何度もありましたが、個人で一度も寄付をしたことがなかったので、どこから自分の住所を知ったのか、なぜ自分に送ってきたのか、という不審が先に立ってしまったからです。
(当時は世帯主でもなかったので、電話帳からということもあり得ませんでした。)
今も、ユニセフには、団体を通しての募金のみをしています。
(注:私はユニセフと日本ユニセフの違いがわかっていないレベルです。)

それより前に、「国境なき医師団」からDMがきたときも、この団体について何にも予備知識がなかったので、やはり「どこの関連でDMが来たのか?」という不審が先に立って、寄付をする気にはなれませんでした。
どこからの紹介で、とか、何をした人にお送りしています、という一言もなかったのです。

今は、個人情報への意識が高まり、住所漏れにはもっと神経質になっている人が多いはず。
仮に世界で普遍的な方法でも、日本には向かない方法だと思われます。

販路拡大が課題だとしても、送り付け商法と間違われたのでは意味がありません。
カタログだけの送付、というのを提案してみたのですが、それでも不審に思う人は不審だと思うだろうし…大変難しいです。
作品の絵画展を行っているようですが、まだまだ知名度が低いようなので、もっといろいろな場でできたらいいと思います。
どこかにリアル販売コーナーなどが常設されているといいのですが、コスト面でひきあわないでしょうか。

今年も、冬のグッズがいろいろ出ています。
私はカレンダーやカード類よりも、メモや付箋などにかわいい絵柄のついたものが好きで、今回も福袋を含めていろいろ購入しました。
たぶん、私は、この団体がどうとかよりも、製品自体(価格と内容)に満足しているので、あまり気にならないのだと思います。
なかなか見かけない、ちょっとかわいい、役に立つ文具やグッズをたくさん作って販売している団体です。
関心のある方、コミュニケーションの小道具として、ぜひ一度お使いになってください。

→ 口と足で描く芸術家協会ネットショップ

今回のお気に入りはマスコットスティッカー(型抜きタイプのふせん)「ネコの奏でるミュージック」「どんぐりを拾うリス」です。

【このブログの関連記事】

→ 冬のかわいいふせんあります~口と足で描く芸術家協会の紙製品~
イラスト入り、ダイカットタイプなどのファンシー文具や、気になる福袋の中身などを紹介しています。(今年はこのクリスマス箱タイプがなくて、ちょっと残念)

→ かわいい伝言メモ その実力
ポストイットタイプでイラスト入り、落ちなく伝言が書ける私のお気に入り製品です。

→ お道具箱の中身5 ~付箋その他~

→ 猫もかわいい☆この冬の 口と足で描く芸術家協会製品☆
 2011年冬のグッズを紹介しています。
 

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コメント

おはようございます

購入に至るの基本的な思考は、バックグラウンドを知らない限りは
コストとそれに見合った製品内容ということですよね
それに見合わずも購入というのは、「愛」ということなのでしょうか?(笑)

よく「世界の常識」を基準に説く方がいますが、文化が違うところに
自分達にとって都合がよい常識なるものを押し付けられても
受け入れられないものですよね
あえて言えば、自分が受け入れられない事は ノー!と意思表示することが
世界基準だと思ったりして?(^m ^)
 

投稿: 松本麗香 | 2009年11月29日 (日) 05時11分

麗香さん こんにちは
コメントをありがとうございます。

私はここの製品を、絵柄やデザインが好きだから購入しているので、募金のためしかたなく購入しているわけではありません。
自分の好みがあるので、カタログの中でまんべんなくいろいろな絵柄を選んでいるわけではなく、気に入ったものを選んでいます。
その選択の自由なしで、これを買ってほしい、と送られてきたら、やっぱり協力する気にはなれません。

人に勧める時も、
「これ、かわいいですね~」とか言われたときに、
「他にもこんなのとかこんなのがあって便利でかわいいんです。こうやって注文するんですよ」と、協会の趣旨より、製品をプッシュしてしまうし。
ここのふせんと、D-CLIP、職場のなごみグッズ2強です^^

「世界の常識」も、受け入れられるものばかりではないですね。
ちょっと前までこういう「常識」だったものが変わっているなんてこともよくあるので、「これが普通」というのは、ますます難しくなっている気がします。

投稿: けふこ | 2009年11月29日 (日) 14時42分

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