鉛筆に鉛は入っていない2 ~フジテレビ「ジェネレーション天国」のコメント~
帰ってそのままついていたテレビを見ていたら、始まったのが「ジェネレーション天国」(フジテレビ 2013年4月22日放送)。
普段見ていませんが、番組全部文房具の特集らしかったので、そのまま見ていました。
しかし、前半で、これは駄目だと思いました。
年配者(バナナ世代)出演者のコメントで、かつて、
「鉛筆をなめた」 … これはいい。
「鉛筆って毒なんでしょ?」 … これもまあしかたがない。
「鉛が少なくて(色が)薄いから」 … これは駄目でしょうが。
古代ギリシャ、ローマならいざ知らず、鉛筆の原料は「黒鉛」であって、「鉛」ではないのです。
世代的に「鉛筆は鉛で毒」と言われて育った出演者に、文句を言いたいのではありません。
なぜそこで、テレビ局が編集しないのかと思います。
生放送ではないのだから、カットもできるし、字幕で注をつけることもできます。
他の話題でなく、文具が主役の扱いの番組で、誤りが放置されたまま放送されてしまうのはとても問題だと思います。
それがまた次の「鉛筆は鉛でできていて毒」という「常識」を生んでしまうのですから。
以前の「Qさま!!」と言い、テレビのチェック機構はどうなっているのでしょう。
(「Qさま!!」が鉛筆の原料を鉛と放送してしまったことは、過去記事「鉛筆に鉛は入っていない ~テレビ朝日「Qさま!!」の杜撰さ~」 をご覧ください。)
それきり、見る気が失せましたが、出てきた文具だけはメモしました。
しかし、若いマンゴー世代のものなど、現在人気で使われているものだけでなく、まだ大勢持っていそうもないハイテク文具などもあり疑問でした。
文具紹介番組なら大いにありですが、「世代別ベスト10」(by朝日新聞テレビ欄)というアオリがついている以上、大勢の支持を集めたものが入っていなければおかしい。
いったい誰に聞いて決めたのやら。
マンゴー世代の文具は、「主張する付箋たち」「ペン型文房具」「夢のハイテク文房具」と、やたらまとめられているのも頼りない気がします。
ロングセラー定番と比べたら、束になってかからないと駄目なのかもしれないけれど。
【バナナ世代】
10位 インクの見えるボールペン
9位 計算尺
8位 ホッチキス
7位 鉛筆ホルダー
6位 鉛筆削り器
5位 アーム筆入れ
4位 砂消しゴム
3位 カッターナイフ
2位 セロハンテープ
1位 マジックインキ
【キウイ世代】
10位 蛍光ペン
9位 筆ペン
8位 アラビックヤマト
7位 グルービーケース
6位 ロケット鉛筆
5位 缶ペン
4位 BOXYボールペン
3位 チームデミ
2位 ねり消し
1位 ルーズリーフ
【マンゴー世代】
10位 フリクションボール
9位 主張する付箋たち
8位 エンボッサーカートリッジ
7位 ハリナックス
6位 クルトガ
5位 ネオクリッツ
4位 カドケシ
3位 ペン型文房具
2位 夢のハイテク文房具
1位 ハイテックCコレト
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