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「けふこの本棚」の梅原猛氏

本年1月12日、哲学者の梅原猛氏が亡くなられました。

梅原氏の本を初めて読んだのは中学2年生の時、『隠された十字架』です。
確か、雑誌の「中学2年コース」の中の歴史ミステリーや謎の中で、「法隆寺は、聖徳太子の怨霊が封じ込められた寺」という説が紹介されていて、その元となっているのがこの本だと知り、どうしても読んでみたかったのです。

厚くて、値段もけっこう高くて(まだハードカバーしかなかった)、親に頼んで買ってもらった覚えがあります。
中学生にはまだまだ難しい内容でしたが、新説の持つ熱気に圧倒されて、何度も読み返しました。
日本では、恨みを持って亡くなった人を神として祀ることが多々あることを、この本を通して知りました。
そこから、梅原氏の新作が出るたびに、本棚に1冊ずつ本が増え(当然まだ全部ハードカバー)、万葉集の歌人たちや、藤原氏の周辺の人々、仏教や美術など、いろいろなジャンルに関心を持ちました。
大学生になって家を離れた時、自分の本棚の本は一部しか持っていかなかったのですが、梅原さんの本だけは置いていきたくなくて、全部持っていきました。本棚1段分近くあったような覚えがあります。
その後、三代目市川猿之助さん(現、二代目猿翁さん)のために書かれたスーパー歌舞伎「ヤマトタケル」が観たくて、(実際に「ヤマトタケル」を観たのは再演で、最初に観たスーパー歌舞伎は「オグリ」)、そこから、スーパー歌舞伎、猿之助歌舞伎をたくさん観にいくようになりました。
梅原さんが猿之助さんを高く評価していたことが原因だと思います。
その後、いろいろな劇場に通うようになりましたが、やはり歌舞伎は大好きです。

梅原さんの説がすべて正しいわけではないと思いますが、梅原さんは多くのジャンルに目を向けさせ、いわゆる常識とは違う多様な考え方ができることを示してくれた、私の本棚に大きな影響を与えた方だと思います。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。

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