入院・療養中の大収穫 『キングダム』(原泰久)
交通事故の結果、入院、手術、退院後も自宅療養と、今までの人生で一番長いお休みになってしまいましたが、開き直って休んでいたので、たいしたことはしていません。
でも、たぶん入院していなかったら、私はこの作品に出会うことはなく終わったでしょう。
『キングダム』(原泰久/集英社ヤングジャンプ・コミックス)に。
手術が済んだ後、ネット環境がないし、新聞も部屋にあるわけではないので、しかたなくベッドでテレビを見ていました。
でも、日頃、昼のテレビは見る機会もないので、売店で「TVガイド」を買ってきて、何かないかな~と見ていました。
そして、6月4日(月)のこと。
夜、7時は、運良く家にいればNHKのニュースを見ている時間ですが、たまたま目についたのが、NHKBSプレミアムで、
「新 アニメ キングダム『無名の少年』」
「新」だから、第1回なら話がよくわかっていいなと思いました。
でも、出ていた原作者も声優さんも知らないし、どんな話なのかなと、「TVガイド」のあちこちのページを見てみたのですが、
…何にも書いてない(泣)
BSではあるけれど、第1回だし、深夜でもないんだから、アニメ紹介ページにくらい出ていそうなものだけれど、ほんと、見事に無視。({TVガイドはそれ以降も無視し続けてます…オイ マジメにやれ)
題だけでは、どういう話なのかまるで見当がつきません。
第1回なんだし、つまらなければやめればいいし、とそれでも見てみる気になったのは、よほど暇だったからとしか思えません。
普段見ているアニメが一本もないのに、です。
そうしたら、
おお~! 舞台は中国、春秋戦国時代ですか!!
『三国志』が大好きな私、このあたりの時代は『小説十八史略』(陳舜臣)
レベルですけど、大好きよ。
主人公が「おバカな絶叫系」(ごめん…信)っていうのは私の好みではありませんし、なんかオープニングからアクションが大げさすぎる気がしますが、少年マンガ(…と思っていた)ならそんなもの?
初登場の時、人物の名前を漢字で出してほしいと、軽く苛立ち。
そうでなくても、漢字の名前って日本で発音すれば同音だらけなんだから、名前がイメージできなくて困る。
で、気に入っていたヒョウ君は、漢字が判明する前にいきなりお亡くなりになるし(泣)
何で、うるさい方が…(ごめん…信)
で、この少年が、秦王と出会い、成長しつつ大将軍への道を歩む話なんだろうなと理解しました。
アニメの方は帰ってからも続けて見ていましたが、なんとなく自分のイメージとずれていて、「これって、原作の方がおもしろいんじゃない?」と思いました。
けっこう巻数がありましたが(現在26巻)、『総集編』が出てることがわかり、様子を知りたいだけなんだからこっちでいいよね、と…(でも、これは単行本未収録作品があるので正解だった♪ ネット書店で売り切れてるし)
Ⅰが来て、しばらくしてⅡが出て、続きのコミックスを5冊くらいずつ買って(自宅にいながらにして買えるネット書店万歳!)、史記などの参考図書を集めて、…ヤングジャンプを配達してくれる本屋さんに頼んで(でも次号は休載で、待機じゃあ)、はい、もう心奪われまくりです。
元気なら夏コミにだって行っちゃいそう(ココココ 行きませんけどねェ 本当ですよォ)
キングダムのどこまで史実なのかは、私にはよくわかりません。
そんなに詳しい資料は持っていないし、史書に出てきても「ナントカの戦いで誰が攻めて何万人死んだ」で片付けられたりしているわけだし、後世の人が、良くも悪くもいろいろつけ加えたり省略したりして史書になっていくわけだし。
それでもたまに、この時代にこんな言い方はなかったとか、このエピソードはありえないとか思うこともあるんですが、結局、そんなことはどうでもいいやと思わせるおもしろさ。
高校生の時、横山三国志を借りて少しだけ読んで(完結してなかった筈)、続きがどうしても知りたくて、図書室で吉川三国志を借りて、分厚い三冊本を、三日、二日、二日で、家に帰ってからひたすら読み耽った幸せな時間に勝るとも劣らない至福の時。
そもそも、吉川三国志だって三国志演義だって史実じゃないもんね。
ああ、入院してて良かった♪
これから、アニメの連続放送を見ます。
【キングダム 集中放送】
NHK BSプレミアム 23:45~25:00
7月23日(月) 第1話、第2話
7月24日(火) 第3~第5話
7月25日(水) 第6~第8話
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