アニメ・コミック

入院・療養中の大収穫 『キングダム』(原泰久)

交通事故の結果、入院、手術、退院後も自宅療養と、今までの人生で一番長いお休みになってしまいましたが、開き直って休んでいたので、たいしたことはしていません。
でも、たぶん入院していなかったら、私はこの作品に出会うことはなく終わったでしょう。
『キングダム』(原泰久/集英社ヤングジャンプ・コミックス)に。

手術が済んだ後、ネット環境がないし、新聞も部屋にあるわけではないので、しかたなくベッドでテレビを見ていました。
でも、日頃、昼のテレビは見る機会もないので、売店で「TVガイド」を買ってきて、何かないかな~と見ていました。
そして、6月4日(月)のこと。
夜、7時は、運良く家にいればNHKのニュースを見ている時間ですが、たまたま目についたのが、NHKBSプレミアムで、
「新 アニメ キングダム『無名の少年』」
「新」だから、第1回なら話がよくわかっていいなと思いました。
でも、出ていた原作者も声優さんも知らないし、どんな話なのかなと、「TVガイド」のあちこちのページを見てみたのですが、
…何にも書いてない(泣) 
BSではあるけれど、第1回だし、深夜でもないんだから、アニメ紹介ページにくらい出ていそうなものだけれど、ほんと、見事に無視({TVガイドはそれ以降も無視し続けてます…オイ マジメにやれ)
題だけでは、どういう話なのかまるで見当がつきません。

第1回なんだし、つまらなければやめればいいし、とそれでも見てみる気になったのは、よほど暇だったからとしか思えません。
普段見ているアニメが一本もないのに、です。

そうしたら、
おお~! 舞台は中国、春秋戦国時代ですか!!
『三国志』が大好きな私、このあたりの時代は『小説十八史略』(陳舜臣) レベルですけど、大好きよ。
主人公が「おバカな絶叫系」(ごめん…信)っていうのは私の好みではありませんし、なんかオープニングからアクションが大げさすぎる気がしますが、少年マンガ(…と思っていた)ならそんなもの?
初登場の時、人物の名前を漢字で出してほしいと、軽く苛立ち。
そうでなくても、漢字の名前って日本で発音すれば同音だらけなんだから、名前がイメージできなくて困る。
で、気に入っていたヒョウ君は、漢字が判明する前にいきなりお亡くなりになるし(泣)
何で、うるさい方が…(ごめん…信)
で、この少年が、秦王と出会い、成長しつつ大将軍への道を歩む話なんだろうなと理解しました。

アニメの方は帰ってからも続けて見ていましたが、なんとなく自分のイメージとずれていて、「これって、原作の方がおもしろいんじゃない?」と思いました。
けっこう巻数がありましたが(現在26巻)、『総集編』が出てることがわかり、様子を知りたいだけなんだからこっちでいいよね、と…(でも、これは単行本未収録作品があるので正解だった♪ ネット書店で売り切れてるし)
Ⅰが来て、しばらくしてⅡが出て、続きのコミックスを5冊くらいずつ買って(自宅にいながらにして買えるネット書店万歳!)、史記などの参考図書を集めて、…ヤングジャンプを配達してくれる本屋さんに頼んで(でも次号は休載で、待機じゃあ)、はい、もう心奪われまくりです。
元気なら夏コミにだって行っちゃいそう(ココココ 行きませんけどねェ 本当ですよォ)

キングダムのどこまで史実なのかは、私にはよくわかりません。
そんなに詳しい資料は持っていないし、史書に出てきても「ナントカの戦いで誰が攻めて何万人死んだ」で片付けられたりしているわけだし、後世の人が、良くも悪くもいろいろつけ加えたり省略したりして史書になっていくわけだし。
それでもたまに、この時代にこんな言い方はなかったとか、このエピソードはありえないとか思うこともあるんですが、結局、そんなことはどうでもいいやと思わせるおもしろさ。
高校生の時、横山三国志を借りて少しだけ読んで(完結してなかった筈)、続きがどうしても知りたくて、図書室で吉川三国志を借りて、分厚い三冊本を、三日、二日、二日で、家に帰ってからひたすら読み耽った幸せな時間に勝るとも劣らない至福の時。
そもそも、吉川三国志だって三国志演義だって史実じゃないもんね。
ああ、入院してて良かった♪

これから、アニメの連続放送を見ます。

【キングダム 集中放送】
NHK BSプレミアム 23:45~25:00
7月23日(月) 第1話、第2話
7月24日(火) 第3~第5話
7月25日(水) 第6~第8話

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ケシカスくん 「文具王」を名のる

コミックスの『ケシカスくん 8』を読みました。
買ってから気づきましたが、まだ7巻を買っていなかった^^;

コロコロに連載中に読んでいないので正確にはわかりませんが、発売されたケシカスくんのグッズ類とタイアップしたのかな? という話もありました。

発売された、カレーのにおいつき練り消しの「ネリ警視」、名探偵明消小五郎が活躍する回なんかきっとそうだろうなと思いました。
これを真似して遊んだ子どももきっといると思います。
(ねりけしがカレーのにおいになった理由もちょろっと書いてありました。ほんとかな?)
↓の画像は、楽天のシブヤ文具店のものです。

しかし、一番の問題発言は、

続きを読む "ケシカスくん 「文具王」を名のる"

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おもちゃ売り場と文具売り場を行き来して… ~『王様の仕立て屋24』~

その世界のことを理解していないのに、なぜかおもしろくて読んでいるマンガがいくつかあります。
(たとえば、運転もできないのに『頭文字D』を読んでいるとか)
そのうちの一つ、『王様の仕立て屋 ~サルト・フィニート~』(大河原遁/集英社 ジャンプコミックスデラックス)は、紳士服仕立てものがテーマで、まったく自分とは無縁。
読んでもたぶん蘊蓄やら用語やらは頭に入っていないだろうに、主人公の凄腕特急仕立て屋 織部悠 の、手先は素晴らしく器用なのに、生き方が思い切り不器用なところにたぶんはまって、ついに24巻まできてしまいました。
物語の基本は、仕立て服による装いの変化で、周りに与える印象や人生までもが変わるというもの。
これに、親子やブランド同士の確執や、美形の女性陣やら居候の少年やらが絡み、毎回楽しみな内容になっています。

24巻は、珍しく文房具売り場の出てくる話です。
第143話「灼熱の血潮」(←しかし、この題でこの内容を想像するのは相当難しいかと…私がわからないだけで裏の意味があるのかな? オペラや映画の名前が使われていたりするので)

イタリアの高級文具店「ピナイデル」に40年勤め、定年退職後、デパートの文具売り場で高級志向の文房具を扱う一画をまかされているコロンナ氏は、忙しいフロアを手伝ってくれと言われて、時々おもちゃ売り場にも出向かなくてはならない。
やっと手に入れた自分の至福の空間を守るためならと、慣れないおもちゃ売り場にも立つコロンナ氏だが、高給文具売り場の雰囲気の知性的なスーツ姿は子どもにもなつかれず、若いお母さんたちはコロンナ氏に目も合わせない。
趣味人相手に人生のほとんどを費やしてきた彼には、この境遇はストレスもたまる。
かといって、おもちゃ売り場に合った格好をすれば、急に呼ばれて文具売り場に行くときに支障がある。
(さらに、おもちゃ売り場にいるときには、メーカーの販促用のバッジやマスコットを服につけなくてはならない)
この二つの売り場両方に馴染んで、新しい客層である若いお母さん方にも好かれる服装とは? というのが、今回のお題。

今回は、女性ばかりのブランド「ジラソーレ」が服の原案を考え、織部が助言する形で問題を解決します。
どちらの売り場にも馴染む服装、さらにそこに施された秘策とは? ……

注意: ピナイデルの蘊蓄は一コマだけです♪

ようやくコミックス化されましたが、この話の内容を連載中に教えてくれたのは、松本麗香さんです。(「スーパージャンプ」7号 2009.3.25 掲載)
ありがとうございました。
(→ 麗香さんのブログ Leica a la carte へ) 

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『ガラスの仮面』コミックスメモが付録に

マンガの名場面の吹き出し部分が白抜きになっていて、台詞のかわりにメモを書いて遊べるコミックスメモ(サカモト)は前から気にはなっているのですが、実物を見てもこれがほしいという決め手がありませんでした。
理由は明白、自分がちゃんと読んでいない少年マンガばかりで作品への思い入れがないし、その場面に本来入っていた台詞の見当がつかないからです。
これが、少年マンガでも『ブラックジャック』とか、少女マンガで『ベルサイユのばら』とか、『エースをねらえ』とかだったら楽しめるのに~。
もっと最近のマンガでも読んでいますが、台詞を暗記してる部分があるのとなるとそのあたりになってしまいます。

そしたら、今回、『別冊 花とゆめ 10月号』のふろくに、「ガラスの仮面」キャラクターなりきりMEMO というふろくがつきました。
サイズは、サカモトのコミックスメモのほぼ倍の大きさで、縦12.9cm×横9cm。
花とゆめコミックスの装丁と同じような表紙になっています。
名場面の数は6種類と、少なめなのは残念。(マヤと真澄の2ショット2種、マヤ1種、亜弓1種、月影先生2種)
それぞれ8枚ずつ入っているので、使っても同じ絵柄を残すことはできます。
白抜きの部分を見て、正確な台詞を思い出すのは難しいものですね。
もっと使える場面があるような気もしますが…後は書く人のセンスでしょう^^

雑誌の付録なので、実物を見たい方はお早めに。

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栗本薫さん グイン・サーガ関係の出版 続々

「栗本薫さん、お別れの会」でも飾ってあった豪華限定版2冊組『GUIN SAGA』が発売になっているようです。
(まだ私のところには届いていません。)
5月31日締め切りの予約制でしたが、オンライン書店ビーケーワンでは在庫があって、予約をしなかった人でも買うことができます
(→ 豪華限定版『GUIN SAGA』グイン・サーガ誕生30周年記念出版 のページへ)
(過去記事は、 → 豪華限定版 GUIN SAGA(グイン・サーガ)7月発売☆ へ)

【追記】 7月28日現在、アマゾンにも入荷しました。予約していない人でも買えます。

このほかに、

「S-Fマガジン 2009年 09月号」栗本薫追悼

表紙の黙祷するグインは、加藤直之さんならでは。

・栗本薫さんの作品「氷惑星の戦士」「遥かな草原に……」「語り終えざる物語〈ヒロイック・ファンタジー論序説〉」
・交代していったイラストレーターの方々のイラストギャラリーとコメント
・追悼エッセイ(新井素子、鏡明、笠井潔、川又千秋、久美沙織、図子彗、高千穂遥、田中勝義、難波弘之、ひかわ玲子、三浦建太郎、若林厚史)
・栗本薫作家論(小谷真理、風野春樹、柏崎玲央奈、笹川吉晴、巽孝之)
・グイン・サーガ 全ストーリイ
・栗本薫 略歴と作品
・栗本薫/中島梓全仕事一覧

と、大変充実した内容になっています。
「栗本薫/中島梓全仕事一覧」は、「栗本薫さん、お別れの会」で配布された冊子と同じデータがのっています

『グイン・サーガの鉄人』

グイン・サーガのクイズ、同じ場面で初級、中級、上級、それぞれ90問のクイズ+難問スペシャル10問で構成されています。
ストーリーを復習するのにもいいかもしれません。

私事ですが、しばらくアクセスしていなかったところに行ったら、パスワードを控えていなくてログインできずに難儀しました。
「秘密の質問の答え」が、「好きな架空の人物」
う~ん…なんでまたこんなものにしてしまったんだろう?^^;
おそるおそる「アルド・ナリス」と打ってみたら…無事、入れました。
それ以降、もっと好きな「架空の人物」が現れていなくて幸いでした。

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今日から『グイン・サーガ』のアニメが始まりますね

栗本薫さんの、世界で一番長い小説『グイン・サーガ』がアニメ化され、本日4月5日(日)23:29~23:54で、NHKBS2で放映されます。
BIGLOBEでのネット配信は4月12日の日曜24:00から。(詳しくは、GUIN SAGA-グイン・サーガ 公式サイト へ)

『グイン・サーガ』という意味がわからずとっつきが悪かった本なのですが、昔、小説JUNEの「小説道場」の中で、投稿小説を評論する道場主だった栗本さんが「『グイン・サーガ』は栗本流三国志」というような説明をされたのにひかれ、第1巻『豹頭の仮面』を読みました。
けっこうグロでどろどろした不気味系の展開なのですが(それは、この森の生物が気持ち悪いタイプだから)、1巻ラストシーンの引きで「続きが読みたい!」と思ってしまったらもう、次々読むしかないでしょう。

ついでに、「グイン」とは主人公の名前で、頭が豹の堂々たる偉丈夫の戦士。
「仮面」という題ですが、タイガーマスクと違って、ヒョウのマスクが脱げるわけではありません。(かぶりものなのかそうでないのか本人にもわからない状態)
グインは、記憶を失った状態でルードの森の中にいきなり現れます。
これに、古い王朝パロの王女と王子である双子の姉弟のリンダとレムス、沿海州の陽気な傭兵イシュトヴァーン、パロに奇襲をかけた新興王国モンゴールの王女ながら戦士のアムネリスがからみ、不気味な生物が跋扈するルードの森でのさまざまな危険と戦っていくところから始まります。
巻数が進むとさらにいろいろな国が登場し、人と人がかかわり、魔道あり、権謀術数や陰謀あり、ロマンスあり、古代の謎あり、亡国から建国から、市井の人や一兵士までが印象深く描かれた大河小説です。

私が一番お気に入りだったのは、パロのクリスタル公アルド・ナリス様。
なので、ナリス様が死んでしまうとわかってからグイン・サーガを読むのがストップしているのですが、巻数は栗本さんのご病気にもかかわらず順調に重なり、現在、ハヤカワ文庫から正伝125巻、外伝21巻を重ね、まだ終わりそうにないという…(^^;)
当初、100巻の予定だったそうですが、どこまで行くのか。

栗本さんご自身で書かれたグインサーガ同人誌『FULL HOUSE』が読みたくて初めてコミックマーケットに行ってしまったり、栗本さんが脚本・演出・作曲までされたミュージカル「マグノリアの海賊」「グイン・サーガ 炎の群像」なんかも観に行ったりしました。(後に、ビデオ上映会なんかもあったと思います。)
「炎の群像」のCDは私好みで、ずいぶん聞きこんでいるので、そらで歌える歌がたくさんあります。

個人的にはいろんな人種の入り混じった実写版映画を観てみたいと思っているのですが、今回のアニメ化も、どういう構成になるのか楽しみです。
声のイメージ、合うかな?^^

雑誌『アニメーションノート no.13』 (2009) (13) (SEIBUNDO Mook)では、表紙と巻頭で、アニメ グイン・サーガが特集されています。

【グイン・サーガ関係リンク】

グイン・サーガ(Wikipedia) … 物語の概要、背景なども上手にまとまっていると思います。今までの発行物や演劇化や漫画化などもわかります。
そういえば、ここに出てくる、通し番号の入った特別製本の「限定版」1巻を持っているのですが、2巻の発売はいつなのかわからなくて買えなかったなあ…くすん。

GUIN SAGA グイン・サーガ … 今回のアニメの公式サイトです。キャラクターデザイン、キャストなどの情報がそろっています。

グイン・サーガ スタッフブログ … 今回のアニメに関する日々の細かい情報はここで。

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学校文具のギャグマンガ『ケシカスくん』

今日、いつもと違う書店に寄ってみたら、いろいろおもしろい本が見つかって大収穫だったのですが、その中でふっと目について手にしたものがこれ。
『ケシカスくん』(村瀬範行 小学館コロコロコミック)

「ケシカス」だから、消しゴムのカスよね? と低い棚から本を抜いてみたら、消しゴムのけっこう凶暴そうな絵柄。後ろのコピーには「(前略)修正液が永遠のライバルであり、えんぴつを子分にしている、文具界最強キャラが消しに消して(後略)」とか書いてある。
間違いなく文房具のマンガだ^^と、これも購入してきました。
もう5巻まで出ていたけど、コロコロは全然チェックしていなかったのでまったく気づいていませんでした。

で、1巻にどんな話があるかというと、

・文具界最強というならこのボールペンを消してみよ、とか修正液に言われて詰まるケシカス君、しかし、悠然と消そうとする修正液からは薄い液しか出ず「使う前に振るのを忘れた。」とあわててジャンプする修正液は、ケシカス君に大笑いされる。

・さしずめ「文具の墓場」落とし物箱で、ひもののびきった赤白帽やかかとの踏まれた上履きと脱出をはかるケシカスくん。

・文具業界で、お子様は大きいものが好きだからと、天井まである「デカケシ君 1個15万円」を開発するケシ社長。(←レーダーとか サンリオの上を行くぞ。もっとも、こっちは「ドデカスくん」で校舎を破壊し弁償して潰れちゃうけど)

などなど。
さりげなく消しゴムがスリーブのふちで折れてしまうこととか、月日がたって劣化することなんかもネタになっている。
黒板消しや水のりやクマ型ホッチキスなども登場し、思いっきり文具マンガでした。
意外にシャープペンシルの地位が低く、鉛筆を「時代遅れ」と笑っているエリートシャープペンの芯が次々に折れて役に立たなかったりとか。

消しゴムって、文具の中でも特に子どもに遊ばれる率が高く、刻まれたり、練るために意味もなく消されたり、シャープペンシルの芯や画鋲を刺されたりとか、大変受難な文具なのですが、そういう意味でも主人公にぴったりだったのかも♪

コミックスの中にはケシカス君(たぶん消しゴム)つき限定バージョンなんかもあるようなので、続きも楽しく読んでいきたいと思います。
小学館漫画賞も受賞しているとか。このごろマンガ界に疎くなって全然チェックできていませんでした。

別件で哀しいのは、一緒に買ってきた『Cafe Dream 珈琲どりーむ 1(画:ひらまつおさむ 作:花形怜 芳文社コミックス)で、モカをカフェに飲みにきていたお客さんが会社が倒産して田舎に帰ることになるんだけど、その会社の名前が「川嶋文具商会」なの。
ああ~ こんなところに文具界の生存競争が…(- -;)
田舎からお礼の手紙を書く元社長は、横長の横書き便箋というあまり見ないものを使っていました。ひょっとしたら、縦書きの便箋を横に使っているのかもしれません。
筆記具は何だかわからないのが残念。(←だから、文具マンガじゃないって)

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【追記】

このケシカスくんの文具が、ショウワグリムから発売されました!(2009年2月)

→ ケシカスくん文具セットあります ☆追記 消しゴム単品もあり へ

→ ケシカスくん文具セット 詳細 へ

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朝日ソノラマがなくなるんですってね

朝日ソノラマが9月になくなると人に聞いてびっくりしました。
それじゃあ、私の大好きな『雨柳堂夢咄』(波津彬子 ネムキに連載)はどうなるの~?
(「現在連載中の私の読んでるマンガ」のことを書こうと思っていたものだからなおさら)

調べにいったら、ITメディアニュースに「朝日ソノラマ 9月に営業停止 『時代の流れに抗しきれず』」という記事があって、

「百鬼夜行抄」「雨柳堂夢咄」「チキタ★GUGU」などのコミックや、「吸血鬼ハンターD」などノベルズ新刊は、朝日新聞社から出る。

とあり、ちょっと安心しました。
わざわざ作品名が出ているあたり、こういう作品についての問い合わせが多いのかもしれませんね。

「朝日ソノラマ」のソノと、「ソノシート」のソノが同じ意味だとは今回初めて知りました。
ソノシート、って、セロテープ同様、商標だったんですねえ。
(フォノシート とか シートレコード が一般名だそうな。誰もそんなこと言わない。)
今の子どもは全く知らないでしょうが、学習雑誌の付録などにもソノシートはよくついていました。
赤や青のぺらぺらしたレコードで、音がちゃんと出たんですから画期的よね。
(え? 使った世代ですよ --;)
マンガなどの主題歌のほか、童謡やお話のものもあったし、「石けんで手を洗おう」みたいなキャンペーンとか販促用のものもあったと思います。

覚えている朝日ソノラマの本で、一番ほしかったのは、『宇宙戦艦ヤマト』ハードカバー3冊本
当時、男女かかわらず大勢がヤマトにはまった時代、アニメの絵をふんだんに使ったこの本はとてもほしかった。
でも、3冊セットは、私にはとても高価だったのよね。
音楽も大好きだったのに、LPも買えなかった。(今は交響組曲のCDを持っています)
アニメより音楽より、経済的な娯楽として活字を選んでいたあの頃です。

楽しかったのは、『あの子は委員長』みたいな学園もの。
後から文庫になりましたが、私が持っているのはヤマトサイズのハードカバー。
今、こういう学園ものは受けないのでしょうか?

ソノラマ文庫からは、アニメ関係のノベライズも出ていたようで、
アニメになった『さすらいの太陽』の小説バージョンの文庫を持っています。
(原作のマンガは、コミックパークよりオンデマンド復刊されています。)

ソノラマ文庫の中でも気になる、キマイラシリーズ(夢枕獏)
確かこれ、完結してなかったと思うんですけど…?
なかなか次の巻が出ないので、チェックを怠ってしまったんですが、どうなるのだろう。
(初めの方の文庫は絶版になってますが、全部が新装版になってるわけではないような。
 こういう中途半端なのは困るんですけど。)

マンガ少年、Duoの作品、サンコミックス…と好きなものを挙げていくと、どうしても現在進行形というより、過去のものが多くなってしまいます。

その中で、「雨柳堂夢咄」は、現在進行形で気に入っている作品です。
骨董屋を舞台に、いろいろな骨董と、それに寄せる人への思いが、あるときはシリアスに、あるときは美しく、あるときは恐く、いろいろな形で表されています。
狂言まわしの蓮の、常人離れしていながら人間味のある不思議なキャラクター設定が素晴らしい。
波津さんのうるわしい絵はもちろん大好きです(*^^*)
読み切り連載なので、どこから読んでも楽しめます。
ネムキは読んでいないし、この雑誌自体が隔月刊なので、なかなか次のコミックスが出ない。
まだかな~ と思っていたところにこれですから、とても驚きました。

いろいろな意欲作を出していた会社なので、これをきっかけに見直すことになるかも。
哀しいきっかけですけど。

→朝日ソノラマHPへ

→Wikipedia 朝日ソノラマ の項へ

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June全集の内容 第12巻 耽美イラスト美術館

June全集ⅩⅡ 耽美イラスト美術館  第12回配本
  1995年12月25日発行

○枚というのは、収録イラストの点数。
(有) 
の作家さんは、月報にご本人のコメントがついています。(長くて200文字程度ですが)。
収録イラストは、表紙や口絵などのもので、すべてカラー。
他の巻が700ページ程度なのに、この巻は200ページあまりと薄いですが、
コストはかかっていると思います。
サイズは小さいですが、当然、雑誌よりも紙質がよく、とてもきれいな保存版です。

青池保子 5枚 (有)

あすか佳代子 1枚  ※当時、連絡がつかないという編集部のコメントあり

いのまたむつみ 9枚 (有 イラストつき)

初田しうこ 21枚 (有)

上杉可奈子 1枚 (有)

内田一奈 1枚 (有)

岡野玲子 2枚 

小田時哉 2枚 (有)

恩田尚之 2枚 (有)

垣野内成美 1枚

笠井あゆみ 12枚(「ロマンJUNE」 の表紙が多い) (有)

加藤冬紀 1枚 (有)

神村幸子 1枚

如月七生 1枚

岸裕子 2枚 (有)

木原敏江 2枚 (有)

きよみずまこと 1枚 (有)

黒川あずさ 2枚 (有)

小菅久美  9枚 (有)

小林智美 2枚 (有) (表紙だったイラストはヤマトタケルだと思います)

ささやななえ 2枚

白井恵理子 2枚 (有)

鈴木雅久 1枚 (有)

仙人(林下刹那) 1枚 (有)

高口里純 2枚 (有)

高橋まりこ 1枚 (有)

竹田やよい 2枚 (有)

竹宮惠子 52枚(June本誌〈通称大June〉の表紙は竹宮さんのイラストでした)

橘しいな 1枚 (有)

たらさわみち 1枚 (有)

ちばひさと 7枚 (有)

茶屋町勝呂 1枚 (有)

東城和実 1枚 (有)

徳田みどり 1枚 (有)

鳥図明児 2枚 (有)

西炯子 2枚(1枚は、フジミ第1作「寒冷前線コンダクター」の口絵)

橋本正枝 1枚 (有 イラストつき)

波津彬子 1枚 (有)

・ハルノ宵子 5枚

藤田まり子 1枚 (有)

舞方ミラ 1枚 (有)

魔木子 1枚 (有)

まつざきあけみ 5枚

松苗あけみ 3枚 (電話?コメント)

道原かつみ 1枚 (有)

南川恵 1枚 (有)

望月玲子 1枚

桃栗みかん 3枚 (有)

森川久美 1枚 (有)

山村路 3枚 (有)

吉田秋生 1枚

渡辺多恵子 1枚

巻末には、どの号にのった作品かの一覧がついています。(一部、作品の題のついているものあり)

あれ? そういえば、南川恵さんの「魔法使いの弟子」のコミックがXIに収録されてない。
BELNEさんの「飾り窓」とか、白井恵理子さんの三国志4コママンガもないですね。
当時、単行本になっていたせいかもしれないけれど、こうやって豪華本で残っていないのは残念な気がします。

これで一応、『June全集』全12巻 の収録作品紹介を終わります。(な、長かった…)
オークションなどに出てこないと、中身の解説をしているところがあまりないみたいなので、
特に知りたいことがある方は、コメント欄で質問してみてください。
(あまり大変でなければお答えします。)

補足とか、カセットやビデオなんかの話は、気が向いたらしていこうと思います。

→「JUNE全集」各巻の内容は、カテゴリーの June系

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June全集の内容 第11巻 幻の漫画傑作選集

June全集ⅩⅠ 幻の漫画傑作選集  第6回配本  1995年6月25日発行

波津彬子 「Day Break City Blues」

女城あさま(松苗明美) 「魔法人形」

西炯子  「LAST REQUEST AT LONG LAST」 「LONG LAST」
       「欲望という名の自転車」 「ここへおいで」 「会いたい」
       「子供の頃こういうことがあった」 「太陽の下の17歳」 
       「天使にならなきゃ」

新井理恵 「小さな愛のものがたり」 「燃えよ剣」 「おどる亀ヤクシ」
        「バニシング・ポイント」

折原みと 「愛の生徒会」 「倒錯の保健室」 「マッチ売りの少年」

島田悠美 「眼」 「今夜は君の夢を見て」 「交際宣言」

橋本正枝 「舞え水仙花」(尾鮭あさみ 原作) 「さかあがり」
        「おとまりっこ」 「まこくんのひつじ」 「パン喰い幽霊の怪」
        「父兄参観日」 「とさか大王」 「児雷也 [秘技鎌鼬の巻]」
        「児雷也 [拷問の巻]」 「児雷也 [蝦蟇失踪の巻]」

ふくやまけいこ 「児雷也外伝」

・企画・構成 桐生薫(原のりこ)
 「二十面相 VS. 小林少年・明智探偵」
  (ひさうちみちお 竹宮惠子 吉田秋生 桐生薫 渡辺多恵子 
   吉田光彦 たらさわみち)

渡辺多恵子 「ジャドー宣言」(辻井元子 合作) 
         「もうひとつのアナザー・カントリー」
         「コリン・ファースを探し求めて」

村田順子 「化戀の村」 「あだしなる野辺の子供」 「天使の罪」 
       「坊さま竜宮へまいる」 「初午の日」 「西国巡礼のすすめ」
       「牛若丸 薬師丸」 「モモタロくん」 

藤貴紀子 「魔天堂へようこそ」

・ケン吉(紫門ふみ) 「2001年宇宙の旅」

岡崎京子 [美形のスケッチブック] 「ひ・み・つ」

・一丸 「負けるもんか!」

杉本亜未 「乙也」

おおやちき 「むぅびぃ画報」

高野文子 カット

こうやって並べてみると、作風もいろいろで、豪華な顔ぶれですね。
高野文子さんや西炯子さんは、Juneデビューだったりするのです。
折原みとさんは、もともと同人マンガ家さんで、
この全集が出た頃には少女小説家として名を馳せていました。

→「JUNE全集」各巻の内容は、カテゴリーの June系

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