文具

鉛筆に鉛は入っていない2 ~フジテレビ「ジェネレーション天国」のコメント~

帰ってそのままついていたテレビを見ていたら、始まったのが「ジェネレーション天国」(フジテレビ 2013年4月22日放送)。
普段見ていませんが、番組全部文房具の特集らしかったので、そのまま見ていました。

しかし、前半で、これは駄目だと思いました。

年配者(バナナ世代)出演者のコメントで、かつて、

「鉛筆をなめた」 … これはいい。

「鉛筆って毒なんでしょ?」 … これもまあしかたがない。

「鉛が少なくて(色が)薄いから」 … これは駄目でしょうが。

古代ギリシャ、ローマならいざ知らず、鉛筆の原料は「黒鉛」であって、「鉛」ではないのです。

世代的に「鉛筆は鉛で毒」と言われて育った出演者に、文句を言いたいのではありません。
なぜそこで、テレビ局が編集しないのかと思います。
生放送ではないのだから、カットもできるし、字幕で注をつけることもできます。
他の話題でなく、文具が主役の扱いの番組で、誤りが放置されたまま放送されてしまうのはとても問題だと思います。
それがまた次の「鉛筆は鉛でできていて毒」という「常識」を生んでしまうのですから。

以前の「Qさま!!」と言い、テレビのチェック機構はどうなっているのでしょう。
(「Qさま!!」が鉛筆の原料を鉛と放送してしまったことは、過去記事鉛筆に鉛は入っていない ~テレビ朝日「Qさま!!」の杜撰さ~ をご覧ください。)

それきり、見る気が失せましたが、出てきた文具だけはメモしました。
しかし、若いマンゴー世代のものなど、現在人気で使われているものだけでなく、まだ大勢持っていそうもないハイテク文具などもあり疑問でした。
文具紹介番組なら大いにありですが、「世代別ベスト10」(by朝日新聞テレビ欄)というアオリがついている以上、大勢の支持を集めたものが入っていなければおかしい。
いったい誰に聞いて決めたのやら。
マンゴー世代の文具は、「主張する付箋たち」「ペン型文房具」「夢のハイテク文房具」と、やたらまとめられているのも頼りない気がします。
ロングセラー定番と比べたら、束になってかからないと駄目なのかもしれないけれど。

【バナナ世代】
10位 インクの見えるボールペン
9位  計算尺
8位  ホッチキス
7位  鉛筆ホルダー
6位  鉛筆削り器
5位  アーム筆入れ
4位  砂消しゴム
3位  カッターナイフ
2位  セロハンテープ
1位  マジックインキ

【キウイ世代】
10位 蛍光ペン
9位  筆ペン
8位  アラビックヤマト
7位  グルービーケース
6位  ロケット鉛筆  
5位  缶ペン
4位  BOXYボールペン
3位  チームデミ
2位  ねり消し
1位  ルーズリーフ

【マンゴー世代】
10位 フリクションボール
9位  主張する付箋たち
8位  エンボッサーカートリッジ
7位  ハリナックス
6位  クルトガ
5位  ネオクリッツ
4位  カドケシ
3位  ペン型文房具
2位  夢のハイテク文房具
1位  ハイテックCコレト
  

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投票立会人をした

住んでいる地区の事情で、今回の衆議院議員選挙の投票立会人をすることになりました。
よそではどうか知りませんが、ここでは男女2名×2(半日交代)で、私は前半の部。
集合は6時40分です。
寒いと困るので、ひざ掛け等持ってきてよいということでしたが、今年にしては珍しく暖かい穏やかな日でした。
そんなに混雑する地区ではないので、交代で休憩はとることができ、何とかなりました。

〔立会人の仕事〕

・投票箱の中が空であることの確認(投票に最初に来た人3人と選管と一緒に行いました)
・投票の間違いや用紙の持ち帰りがないか見る。
・引き継ぎ書を作る。

〔今回の問題点〕

・今まで1人1枚のハガキで来ていた投票入場券が、世帯ごとの送付になったため、
 ●切り離す時に入場券の一部を誤って切り取ってしまった。
 ●世帯の別の家族の入場券を誤って持ってきてしまった。
 ●同一住所の2世帯だったりして、手元に入場券が来ていない。
 ●入場券がカードサイズなので、投票箱に間違って入るおそれがある。
 ●ナンバリングする欄が小さいので、選管が気を使う。
 
などがありました。
郵送の経費節減はいいと思ったのですが、それだけでは済まないようです。
 

〔知らなかったこと〕

・自分の投票所に来ている有権者の住所の範囲
・投票入場券がなくても、身分を証明できるものがあれば、入場券を再交付して投票できる。
・「投票済証明書」をもらっていく人がいる。(会社に提出したりするらしい。所によっては、選挙啓蒙で、買い物で提示すると割引されたりするところもあるらしいですね。)
・最高裁国民審査の投票用紙はもらわないことができる。(受付側では番号がずれる)
・間違って投票入場券を途中で投票箱に入れてしまっても、残りの選挙ができる。

〔選挙管理委員が使っていた文具〕

・卓上ベル … 開始時刻を告げる際に用いる。おそらく、終了時にもう一度鳴らす。
・電動シャープナー … 鉛筆を30分に1回くらい削っていました。乾電池式のものを持ち運んでいました。見たところは、ソムソムズのもののようでした。
・投票用の鉛筆 … 三菱の深緑の9800のHBがほとんどで、一部、トンボの木物語のような白木のもの(それとも三菱の9800のエコロジータイプ?)が混じっていました。

〔雑感〕

・今回、右から入る投票所で、最初の投票用紙を書くところが4つありました。
 見ていると、
 ・右から2番目を使う人が一番多い。
 ・ご夫婦だと、右から2つを並んで使うことが多い。
 ・左端は避けられる。たとえば、右端と右側から3番目がふさがっていたら、その間に入る人が多く、他の3個がふさがっている時にやっと左端を使う。
という傾向がありました。
部屋の広さや動線で変わってくるものだと思いますが、おもしろいなあと思いました。

・投票用紙の一つが、「あさぎいろ」の上質紙でした。私的には「水色」か「青」の部類ですが、選管の人が「グリーン」「緑」「ブルー」と同じ人でも呼び方が揺れていたこと。もともと中間色なのでしかたないのですが、「グリーン」が一番多かったです。

始めは、30分くらいたったかしらと時計を見たらまだ12~3分しかたっていなくてがっくりしたのですが(開始の20分前に集合だったせいもあるとは思いますが…)、知らなかったことがいろいろわかって良かったです。

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入院お役立ちグッズ&文具

膝のけがで入院することになったのは、言われた翌々日。
けがをしているので買い物にも行けないし、準備をしている時間もあまりありませんでした。

病院から言われた持ち物は以下のもの

診察券 印鑑 入院同意書 
日用品(下着類 スリッパ 洗面用具 シャンプー 石鹸 ティッシュペーパー イヤホン)
食事用品(箸 スプーン プラスチックコップ 調味料)
バスタオル(手術するなら大判2~3枚)
その他タオル類
パジャマ リハビリ用の服(トレーナー Tシャツ スウェット類 運動靴)
T字帯 ゆかた(レンタルあり)

1週間の入院(当初…実際はもっとかかった)分の着替えやらタオルやらをコンパクトにまとめるのはすごく無理がありました。
1週間(もっとだ)の入院では、つれづれ慰むるものだって必要だし。

幸い、通販大好きな私は、下着やパジャマは新しいのを十分持っていました。
通販だと、「送料無料まであと何円」とかで、つい物が増える傾向がありますが、非常時対応にはとても都合がよかったです。
運動靴は紐のないものが楽で、非常用持出袋用に買ってあったものを使いました。

【書いてないけど必要だったもの】

・スカート、キュロットスカート または 幅の広いハーフパンツ
手術が膝だったので、手術後には副木がついているため、普通のパジャマやズボンははけません
手術後には浴衣を着ていますが、その後着替えるものとしてスカートをすすめられました。
入院した時のカネコのパッチワークスカートしか持ってなかったので、それで寝てたり。
また、すぐにリハビリが始まりましたが、足を上げる筋トレなんかもあるので、ロングフレアーのキュロットスカートを追加で持ってきてもらいました。
ハーフパンツにしても、幅が広いタイプでないと足が通りません。
同じ理由で、パジャマのズボンも幅広がいいです。

・テレホンカード
携帯電話を使える場所が限られていることと、保険会社から「テレホンカードやテレビカードの使ったものがあればその分の料金を支払う」と言われていたため。
いつもバッグに1枚入れてあったけれど、遠方の保険会社に電話したりするとすぐになくなってしまい、売店にも売ってなかったので。

【収納関係】

・100円収納袋
不織布でできていて、透明窓がついていて、ファスナーで開け閉めする100円ショップの収納用品です。下着やタオルなどをバッグに収納するのに使いました。そのまま病室の引き出しに入れても透明窓から中身が見えて、簡単な仕切りになり、整理しやすく便利でした。重さやかさがないのもいいところです。
本の整理用にいろいろなサイズを買ってあったので、適当な大きさを選んで使用。

・ふたのできる小さなプラスチックケース
旅行の時もですが、ヘアピンを入れたり、薬を入れたり、文具を入れたり。仕切りのない方がいろいろなものに使いやすいです。

・クリヤーホルダー
入院や保険関係の書類がいろいろ来るので、なくさないためにも必要です。クリヤーファイルも数枚。

(ファイルホルダー A4&A3)
入院、保険関係の書類を入れたり抜いたりするのに便利でした。(このファイルについて詳しくは、以前の記事 手軽にはさめて抜きやすい ファイルホルダー 参照)

(サイドスロー クリヤーブック A4・A5 コクヨ)
これはほとんど生産中止になってるみたいですが(家に買い置きがあった)…サイドインタイプの小型のクリヤーホルダーなので、他メーカーにもあるはず。
こちらは、領収書などの小型の書類を入れるのに使用。
タクシーのレシートなども、なくならず動きにくいので、サイドインタイプがおすすめ。

【便利用品】

・孫の手
足を固定されて氷のうを乗せられていたり、車椅子に乗っていたりすると、ちょっとの動きが大変。電気のスイッチに手が届かないとか、ごみ箱にごみが入らなかいとか。
孫の手を持ってきてもらおうかと思っていたら、売店に売っていたので買いました。
肩たたき用にゴムボールがついているタイプで、ボールは不要と思いましたが、スイッチを押す時にはクッションになってうまく押せました。
イヤホンのコードがひっかかったのを直したりとか、入らなかったごみを手元に寄せてやりなおしとか、本来の背中をかくこと以外にたくさん使いました。
売店にはマジックハンドもありましたが、孫の手で十分でした。

・ウエストポーチ
職場でポケット代わりに使っているものですが、多少中身を病院仕様にして、筆記用具や携帯やお財布やなどを持ち歩くのに使いました。
両手が空くので、移動の時にはとても便利です。
いつも入れてある携帯用のはさみ マイポケット も役に立ちました。(マイポケットについて詳しくは、非常用持出袋に入れたいはさみ マイポケット をごらんください。)

・ナップサック
ダイソーで買った、薄い生地に細い紐が通って、たためばポケットに入るような携帯タイプ。
移動が車椅子や松葉杖なので、移動の時両手が使えず、洗面用具を持っていくだけでも困りますが、これがあれば安心です。
売店で買い物を複数しても、これに入れて背負ってくれば大丈夫。
入院の時に背負ってきたのはしっかりしたワンショルダーですが、院内の移動には軽くてシンプルなのがいいです。(現在、家でも使用)

・ステンレス水筒
冷たい飲み物は、ペットボトルを室内の冷蔵庫で冷やしておけばいいですが、熱いものを飲むためには、電気ポットが使用できず、廊下の給湯器を使うようにということ。
でも、カップにお湯を入れて持ってくるのは、両手が使えないと困難です。
ステンレス水筒に入れてくれば、安全に熱いお湯を持ってくることができます。(これは売店で売っててもいいと思うのですが、なかった。)

・ネームスタンプ
「持ち物に名前を」とのことでしたが、クリーニングサービスを使うわけでもないので、手術の後のタオルや下着くらいでいいかなと。そもそも、入院まで日がないのに、名前つけまでできないから、必要なら病院でしましょう、というくらいの不真面目さ。
で、たまたま4月にネームスタンプを買ってあったので、それを使いました。

このセットはかさばるので、セットの中のスタンプ2個と、布用のスタンプ台(バーサクラフト)だけ持って行きましたが、名前が鮮明に押せるのでとっても便利。ネームペンとちがって、タオルなどにも小さい文字ではっきりフルネームが記せるのがうれしい。(ありふれた名字で、今回も同室でかぶっていたほどなので)
もともと入学用品ですが、漢字バージョンも注文できるので、大人にも対応。
洗濯しても大丈夫でした。

【お楽しみ用品】

本は少し難しめのを持って行きました。こういうときでないとなかなか読めないものを。
情報源がテレビだけになったので、TVガイドが必要でした。

・おりがみ
これも急なことで、山ほど持っていますが選ぶのに迷いました。
少しは模様があるほうがいいだろうと思って、ダイソーのギンガムチェック柄と、トレーシングストライプ柄ちよがみと、協和紙工の千羽鶴サイズのグラデーションタイプのものを持って行きました。
売店には、協和紙工の千羽鶴サイズの無地と、トーヨーの教育おりがみ27枚入りと、伊予和紙綴り(85mmサイズ)がありました。

・おりがみ用文具
レターオープナーとスティック糊。
レターオープナーは小さい折り紙を作るのに便利です。

売店にあった文具は、

マッキー(赤・黒 太いツインタイプと、ネームペンのツインタイプ) MONO消しゴム シャープペン(ぺんてる) ノックボールペン(パイロット? 黒・赤) キャンパスノート(B5とA6) のし袋(祝儀袋 御見舞 祝儀ポチ袋) はさみ(エアロフィット?) きえいろピット びんせん 二重封筒 セロテープ(プラスチックカッターつきと、替えテープ2個入り) おりがみ(前述)

くらいなので、工作用にカッターナイフもあったほうがよかったかも(←病院に何しにいくのか) 
折り紙の折り図の本を選んでいる暇がなかったので、「記憶を頼りに」とか「適当に考えて」とかになってしまいました。

折り紙のことはまた項を改めて(になるかな?)。

その他、クロスワードなどのパズル系をするならフリクションボールを持っていると便利だと思います。

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プリントゴッコ初期の評判 その2 ~消耗品販売終了を惜しんで~

(この記事は、プリントゴッコ初期の評判 その1 の続きです。)

雑誌「暮しの手帖」プリントゴッコが取り上げられたのは、1983年冬号(第2世紀 87号)です。
私たちの暮らしに密着した数々の商品テストを行い、性能に問題があれば「買うべきではない」とばっさり切ったこの雑誌の、プリントゴッコへの評価はどうだったでしょうか。

記事の題名は「家庭で印刷できる小さなキカイ」です。
プリントゴッコが発売されてから数年後の年賀状の様子から記事は始まります。

 ここ、二、三年にいただいた年賀状をみると、おやっと思うことがあります。あいかわらずの紋切り型の文面、黒インクの一色だけで印刷されたものにまじって、その人の書き文字やイラストが印刷され、インクも赤や緑を使ったカラフルなものが目立つのです。
 さぞかし、お金もかかることだろうと聞いてみると、プリントゴッコだよ、といいます。はじめは、一万円、うーん、ちょっと……と思ったが、何回も専門の印刷屋さんに頼むことを考えると、高くはない、といいます。
 手づくりブームとやらで、年賀状やあいさつ状にも、見本をえらんで印刷屋さんに頼むよりも、自分で工夫しよう、自分だけのものを作ろうという時代になってきたのでしょうか。このプリントゴッコは、家庭でかんたんにカラー印刷がたのしめるということで、すでに、170万台以上も売れているそうです。ねだんは、ハガキサイズ(B6)の大きさで1セット9800円。
 ほんとうに、かんたんに、手製の年賀状やあいさつ状がカラフルに印刷できるのか、また費用はどれくらいかかるのか、じっさいに使ってみた結果をご報告しましょう。

「ここ二、三年」の年賀状は、1981年~1983年くらいのお正月のもので、すでにプリントゴッコの年賀状が広がりつつあることがわかります。
暮しの手帖の調べたいことは、操作、出来栄え、費用のようです。

小見出しを追って行くと、

「★かんたんにできる★  ★できばえはみごと★  ★維持費はかかるか★ ★必需品ではないが★」となっており、おおむねいい評価だと思います。
以下、要約をしてみます。

* * * * * * * *

★かんたんにできる★

・原理の説明(謄写版のような孔版印刷)
・原稿はカーボンが含んだ筆記具か黒く印刷されているものの切りばりでできる。
・製版は原稿の上に原紙を置いて光らせるだけ。
・インクは7色ついていて、混ぜて使うこともできる。
・原稿を作る時間を別にすると、印刷できるまで5分とかからない。

★できばえはみごと★

・黒一色や多色刷りでいろいろ印刷したが、思った以上にみごとなできばえ
自分で書いたものがまったく同じようにつぎつぎと印刷されてくるというのは、ちょっとした快感でもある。
・画数の多い文字はやや読みにくいようなので、あまり小さい字は避けた方が無難。
・一度インクをのせたらある程度まとまった枚数が刷れてほしいが、ふつうの原稿ならうまくインクをのせれば70枚から80枚ぐらいは一度に印刷できる。
・印刷を中断するときは、ビニールの袋に入れてほうっておいたが、3日後でもほんの少しインクがかすれる程度。
・インクが乾くまでに10分程度かかるので、狭い部屋だとどこに置いてよいか困る。そういうときは新聞紙や週刊誌にでもはさんでおく。
・かなりいろいろな技法が使える。(多版刷り、色の濃淡をつけるなど)
・写真から原稿をつくることもできるが、あまり鮮明にはいかない
・自分でうまく書けない人には、インスタントレタリングやカット集を切りばりする方法もある。

★維持費はかかるか★

・今、黒インク一色のハガキ印刷を印刷屋さんに頼むと、ざっと百枚で五千円くらいかかる(カットや色が加わればもっと)。プリントゴッコは何回も使えることを考えれば初めの一万円も高くはないだろう。
・1回製版すると、ランプが2個で196円、原紙が1枚で98円かかる。製版がうまくできようが失敗しようが、1回300円かかる。多版刷りにすると費用も2倍3倍になる。
・インク(40cc 250円)は、原稿全体に大きく印刷するためには半分近く使うこともある。

★必需品ではないが★

ここで、比較品として、堀井謄写堂のマイプリンターという小型謄写版が出てきます。
現物を見たことはありませんが、小型の謄写版の上部に2色のインクつぼ?がついていて、ローラーとインク板とのセットになっています。

マイプリンターの特徴

・ハガキサイズのローラー式の謄写版
・青いボールペン原紙を使う。
・付属のボールペンや筆ペンで字や絵を書いて印刷する。(←ボールペン原紙用の筆 はどういうものか興味があります)
・プリントゴッコほどではないにしてもまずまずのできばえ。
・カラーインクもあり、多色刷りも可能。
・枚数はたくさん刷れるが、インクの乾きが遅く、手が汚れたり、後始末が厄介。
・切りばり原稿は使えない。
・本体3500円、原紙1枚20円と安い。

文字だけの印刷なら、それなりに使える、という評価。

結論は、これらの小型印刷機は毎日使う必需品ではなく、年賀状は手書きに限るという人もいるということを述べた上で、

どなたにでも、というものではありませんが、ひとつ今年は年賀状を自分で印刷してやろうと意気込んでいる人とか、しょっちゅう幹事役を引きうけるという人には、こういった印刷機は役に立つでしょう。

となっています。

無駄なものを排斥する「暮しの手帖」が、文字だけならマイプリンターでいいと言いつつも、プリントゴッコの簡単さと印刷品質を目にした後では、評価が「十分」でなく「まずまず」や「それなりに」になってしまっているのがわかります。
自分の書いたものが次々に印刷される「快感」という言葉に、実際の使用者の素直な感想が出ていると思います。

当時、私はまだ学生で、1万円という価格にはとても手が出なかったのですが、黒一色イラストなしの印刷にも5千円かけていた人たちには、十分元が取れる商品だったのだろうと思います。
もちろん、自由にイラストを書いて印刷したい人、自分でカラー印刷をしたい人には、新しい表現の道具として。
誰にでもできるカラー印刷を普及させたプリントゴッコの功績はとても大きいと思います。

この時に、「暮しの手帖」が挙げた不満点は、価格以外は対策が取られたように思います。
それは、多くのユーザーからの希望でもあったと思います。

・小さな文字がつぶれる、写真が不鮮明 → ハイメッシュマスターハイメッシュインク へ

・印刷したハガキを乾くまで並べる場所がない → ゴッコカードラック に並べる

そのほかにも、誤って原紙をはさまずに製版してしまった場合の透明プラスチックの交換できる部品とか(←実際、自分がやって交換しました)、スポンジ状の台が劣化した時の交換用とか、高い本体の買い直しをしないまま快適に維持できたことは、とても省資源な製品だったように思います。
取りだすのは年に1度であっても、十分役に立ち、また、楽しい商品でした。
多版刷りの仕上がりが、いつもできてみるまでわからず、色合いや刷り順をどうしたものかと考えるのも毎度のことでした。
ねらった通りの効果に仕上がった時は、とてもうれしかったものです。

私たちは手軽にいつでもカラー印刷をすることができるパソコンとプリンターという道具を手に入れましたが、そこに「手づくり」の味わいを出すことは逆に難しくなりました。
お仕着せではなく自分らしさを求めていったはずが、市販品に近いものになるのは不思議なことです。

【このブログの関連記事】

→ プリントゴッコ消耗品値段改定 

→ プリントゴッコ消耗品を蓄えておく

→ プリントゴッコ初期の評判 その1 ~消耗品販売終了を惜しんで~

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プリントゴッコ初期の評判 その1 ~消耗品販売終了を惜しんで~

理想科学工業のプリントゴッコの消耗品の販売が、ついに、2012年12月末で終了するそうです。
以下は、ITmediaニュースの記事です。

「プリントゴッコ」、完全に終了 消耗品販売も打ち切りへ

既に本体の販売は終了している「プリントゴッコ」。消耗品販売も2012年いっぱいで終了する。
2011年09月20日 17時27分 更新

 理想科学工業は9月20日、「プリントゴッコ」事業を2012年12月末で終了すると発表した。3年前に本体のメーカー販売を終了しており、消耗品の販売のみを続けていたが、需要減が一層進み、消耗品の継続生産が難しく、事業継続が困難と判断した。

 プリントゴッコは1977年に発売。年賀状プリントなどに活躍してきたが、PCとインクジェットプリンタの普及に押され、08年6月に本体の販売を終了していた。その後もランプやインク、マスターなどの関連消耗品販売とサポートを継続してきたが、完全に終了する。

本体の生産中止もさびしい限りでしたが、とても残念です。
こればかりは、需要と供給の問題なので、メーカーに無理を言うこともできません。

とはいえ、プリントゴッコが画期的な商品だったということを、過去の資料から振り返ってみたいと思います。
プリントゴッコが生まれたのは1977年、ブームになったのはもう少し後のようです。

今回は、『文房具の研究』 別冊暮しの設計NO.6 中央公論社 S.56(1981).3.10 の記事をとりあげます。

記事の最初の惹句が、「1875年、エディソンが謄写版(ミメオグラフ)を発明。1世紀ぶりのセンセーショナルな発展が『プリントゴッコ』だった。RISOGRAPH(リソグラフ)は『印刷』というものを私たちの身近にもひきつける、あたらしい高性能マシーンだ」 と、その誕生をたたえています。

1、エジソンの発明した謄写版は、やがて、タイプライターの活字で原紙に穴が開けられるようになり、アルファベットなどを使う表音文字圏ではタイプライターで原紙を作れるようになった。

2、日本では漢字+かなで文字数が非常に多いため、ヤスリと鉄筆によるガリ版が主流となり広まったものの、各家庭に一台というほどではなく、コストはかかってもゼロックスのようなコピー・マシーンが謄写版の領域を侵そうとしていた。

3、インクメーカーだった理想科学工業は、エマルジョンインクを開発し、インクの売り上げをさらにのばすため、「タイプでなく、熱線を使って、もっと早く、秒単位で製版すれば、それだけインクの消費もふえる」のでは? と考えた。

4、フィルムと紙を貼り合わせ、感熱原紙を発明した。

熱線に感じやすいフィルムを紙と貼り合わせることを考え、市販のフィルムを使って実験がはじまった。羽山さん(注:当時の社長)は文房具店でルーペをひとつ買った。どうするか、というと、いたずら少年がよくやるように、晴れた日に、ルーペで太陽光線をあつめて、次から次へともやしてみたのだ、という。
実験結果は、「ポリ塩化ビニリデン」がよさそうだということになり、このフィルムを「サランラップ」の名で製造販売している旭ダウ社に共同開発を申し入れた。
それからあとは……? 日本じゅうの文房具店で人気の「プリントゴッコ」がすべてを語ってくれる。
ストロボの普及で頭をかかえていたフラッシュ・バルブのメーカーが息をふきかえしたともいわれる。

同書P136~137より

5、プリントゴッコは取り扱いのやさしさから、いまや世界各国に普及し始めた。それも、小・中学生が自分で買って使うケースが多い。(←これにはちょっと疑問です…)

記事の最後は、プリントゴッコと同じ原理で製版・高速印刷をするリソグラフ(当時は、製版機と印刷機は別々だった)に言及し、これからのオフィスには、PPC複写機とリソグラフの2本立てにするのが合理的だろうとコストなどについても述べています。

プリントゴッコの製版システムがそれまでになく画期的であり、しかも誰にでもできる易しさであることがヒットの原因であることがわかります。
個人的には「インクを売るため」に開発されたということや、ヒットのおかげで「フラッシュ・バルブメーカーが息を吹き返した」というのが意外で、記憶に残っていた部分でした。

私の職場では、コピー機とリソグラフを両方使用しています。
コスト面から、10枚を超えるもの(機種により多少前後)はリソグラフを使うようになっています。
現在のリソグラフは、製版・印刷が一台ででき、原稿もカーボンで書いてある必要はなく、あっという間に刷り上がり、インクで手も汚れない、仕事にはなくてはならない機械になっています。

次回は、商品についてシビアな評価を下すこともある、「暮しの手帖」の記事を取り上げます。

【このブログの関連記事】

→ プリントゴッコ消耗品値段改定 

→ プリントゴッコ消耗品を蓄えておく

→ プリントゴッコ初期の評判 その2 ~消耗品販売終了を惜しんで~  … この記事の続きです。

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テレビで紹介される文具 -スマステ&ランク王国-

このごろ、文具関係がメディアで取り上げられることが増えています。
私はテレビのチェックはほとんどしないのですが、家人に教えられて見ることもあります。
5月28日の世界一受けたい授業の時は、けふこが使っている筆箱が出るよ、と教えられました。
その時にとりあげられたのは、「自立する筆箱 ネオクリッツ」と、「曲がってる定規 アーチルーラー」「ネジ型消しゴム  viss」で、人の役に立つ形という観点から取り上げられていました。
(余談ですが、私が筆箱の一つとして使っているのはクリッツのほうで、ネオクリッツはチューブタイプの化粧品やブラシや爪切りなんかを入れて卓上に置いています。便利。)

昨夜から今朝にかけて、文具が2つの番組で特集され、いろいろな文具が紹介されました。

【SmaSTATION!!】 6月4日 23:00~ テレビ朝日

進化を続ける最新「文房具」ベスト21(※放送順)
1 ステッドラーREG
  (芯の出方を調整できるシャープペンシル/ステッドラー) ※クルトガ オルノも紹介
2 テープ・デ・グー
  (長いテープも貼りやすいハンディテープカッター/ミタカ精工)
3 キリヌーク ※追記あり
  (1枚切りカッター/オルファ) 
4 ハンディーペーパーカッターライン
  (曲線が切りやすいマウス型カッター/長谷川刃物)
5 クリヤーブック ノビータ
  (背幅が変えられるクリヤーブック/コクヨ)
6 バイモ11 フラット
  (軽く40枚止められるハンディーホッチキス/マックス)
7 ホッチくる
  (中綴じホッチキス/マックス)
8 アナーケル
    (情報保護パンチ/ナカバヤシ)
9 クルッキル
  (ハンディシュレッダー/ナカバヤシ)
10 ペンカット
  (ペン型はさみ/レイメイ藤井)
11 Deng On
  (キーボードに挿す動物型メモ/ハイモジモジ)
12 リストイット
  (腕に巻く防備メモ/ハイモジモジ)
13 アーチルーラー
    (ずれないこすらない曲がっている定規/アッシュコンセプト)
14 裏から見えない修正テープ
    (情報保護文字が印刷してある修正テープ/プラス)
15 モノ・PS
  (テープリムーバーのついた修正テープ/トンボ)
16 手作りスイーツ消しゴム
  (手作りお菓子消しゴムキット/デビカ)
17 ネイルと消しゴム
  (スリーブに爪磨きのついた消しゴム/サンスター文具)
18 シールメーカー
  (好きな紙をシールにできる/ザイロン)
19 ポメラ
  (ハンディキーボードデジタルメモ/キングジム)
20 マメモ
  (卓上デジタルメモ/キングジム)
21 エアペン
  (手書きをそのままデジタル機器に送信するデジタルペン/ぺんてる)

銀座伊東屋人気ランキング ベスト5
5 スケジュール&仕分けファイル
  (書類を差し込むだけで落ちずに整理できるファイル/リヒトラブ)
4 新聞レンズ
  (文字を2倍に拡大するフラットレンズ/伊東屋オリジナル)
3 クルトガ
  (使うたびに芯が回転してとがるシャープペンシル/三菱鉛筆)
2 360ノート
  (360度折り返せるしなやかなノート/ジークエンス)
1 フリクションボール ノック
    (消せるボールペンノック式/パイロット)※他のフリクションシリーズも紹介

上のは銀座伊東屋アマゾン店への商品リンクで、伊東屋にはHPにネットショップもあり、そこで購入もできます。 → 銀座・伊東屋HP

*************************************

【ランク王国】 6月4日25:43~ TBS

文具王が選んだすごい文房具ランキング TOP10

10 テープカッター直線美
  (切り口がぎざぎざにならないテープカッター/ニチバン)
9 スタンド付ルーペPRO
  (机上に置いたまま使えるルーペ)/サンスター文具)
8 ツイストリングノート
  (ページの差し替えが楽にできるリングノート/リヒトラブ)
7 パワータンク
  (濡れた場所でも書ける加圧式ボールペン/三菱鉛筆)
6 とじ&トル
  (ボタン切り替えで簡単にリムーバーになるホッチキス/サンスター文具)
5 ドットライナースタンプ
  (スタンプのように糊づけできるテープのり/コクヨ)
4 バイモ11  
3 ペンカット  
2 スケジュール&仕分けファイル  
1 ハリナックス ※ 追記あり
  (針なしで紙が8枚綴じられる/コクヨ)

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同時期ということもあり、重なった製品も見られます。
もちろん、良い製品が何度も取り上げられるのは当然ですが、「まだこんなものもあったのか」という驚きは薄くなります。
また、ベスト21の方は、「最新」とうたいながらロングセラーの「ホッチくる」や自分で作る消しゴム(以前から「おゆまる」などがありました)が混じっていたりと、選定基準がよくわかりません。

人気があるとみると、あっと言う間に同じような企画が続出して、過剰に露出して飽きられてしまうことはよくあることです。
誰でも見たことがある情報になれば、わざわざ見る必要はなくなります。
既に、文具関係の特集雑誌やムックは最近続出しており、資料として購入はしてありますが、多すぎてきちんと読んでいない状態です。
本を断裁してデジタル化する「自炊」は絶対無理な私でも、似たようなものが多すぎると、たくさんでうれしいというよりも邪魔。
それよりも、分量が少なくても継続してとりあげてほしいのです。(その点、無料配布の『Bun2』は理想的です)
2012年以降の文具資料が激減なんてことがないようにと願います。

以前、がっちりマンデー(TBS) 2009年11月8日に放送された、多くのメーカーのフェルトペン先を製造しているテイボー株式会社の特集、日曜ビッグバラエティ(テレビ東京)2009年5月17日に放送された北星鉛筆開明墨汁の特集などは今でも覚えています。(番組については下部にリンクあり)
一つの文具を掘り下げても物語があるのに、どの番組も表面だけざっと流して「あらすごいね~」で終わってしまうのは残念です。
後追いになる番組は、違った切り口をもって、もっと文具の魅力を掘り下げてほしいです。

    ☆

私が持っていないもので一番気に入ったのは、両方の番組にかぶったスケジュール&仕分けファイルです。
現在私が職場でよく使っているのはテジグとクリップボードで、「資料を綴じないではさんでおくだけで落ちずになくならない」というのが好き(←つまり無精)
でも、数が増えるとどちらもかさばって大変なので、ぜひこのファイルを使ってみたいです。



それから、リストイット。
手にメモする代わりというより、目印として便利そう。
アイディア料が高いなという気はするけれど。


上の画像リンクは単色タイプで、10色セットもあり。

【参考サイト】

テイボーを取り上げた番組
→ JUGEM 「がっちりマンデー」地方がっちり~リバテープ・米吾・テイボー・中村ブレイス~

北星鉛筆と開明墨汁を取り上げた番組
→ Leica a la carte「文具が主役のテレビ番組
→ 日曜ビッグバラエティ「ニッポンの老舗! 家訓で守るこの逸品

【追記】
6月8日、日本文具大賞2011の優秀賞として、機能部門で、キリヌークハリナックスが選ばれたことが発表されました。
文具王のtwitterから知りました。)

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知的生産の技術・梅棹忠夫さんの訃報

梅棹忠夫さんの訃報を携帯電話のニュースで知りました。
亡くなられたのは7月3日、老衰のためで、葬儀は近親者で行われ、後日、お別れの会が開かれるようです。

以前にも書きましたが、私は、梅棹さんの岩波新書『知的生産の技術』にとても影響を受けました。

この本に学生時代に出会えたことは大きな財産でした。
5×3カードのほか、スクラップ記事の整理をするとき、スクラップブックではなく、同じ大きさの紙に「1件1枚」で貼ることは、今も仕事で応用しているスキルです。
勉強そのものではなく勉強のしかたを教えてくれた、貴重な本でした。

斬新だったのは、ひらがなタイプライターの使用です。
手書きの手紙は出してしまえば手元に控えは残らないけれど、タイプライターならカーボン紙をはさんで打てば、まったく同じものが控えとして自分の元に残る、という発想です。
ぱっと見て読みにくいローマ字やカタカナでなく、ひらがなだけでわかりやすい文章を書くというのは、日本語には漢字が必要だと思っている私にもおもしろい考え方でした。

ひらがなタイプライターこそ入手できませんでしたが、その後開発されたワープロに親近感を持ってすぐになじめたのも、素地をこの本が作っていたからだと思います。

現代はパソコンを初め、もっといろいろな知的生産にかかわるものが開発されていますが、基礎の基礎の部分はいつまでも応用がきくものだなと『知的生産の技術』は思わせてくれます。

梅棹忠夫さん、学生だった私にいろいろな方法を教えてくださってありがとうございました。
ご冥福をお祈りいたします。

【関連サイト】

→ webM旅 旅の本 知的生産の技術

この本の内容が詳しく評論されています。目次もあり。   

【以前の関連記事】

→ 5×3カードは1件1枚

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おもちゃ売り場と文具売り場を行き来して… ~『王様の仕立て屋24』~

その世界のことを理解していないのに、なぜかおもしろくて読んでいるマンガがいくつかあります。
(たとえば、運転もできないのに『頭文字D』を読んでいるとか)
そのうちの一つ、『王様の仕立て屋 ~サルト・フィニート~』(大河原遁/集英社 ジャンプコミックスデラックス)は、紳士服仕立てものがテーマで、まったく自分とは無縁。
読んでもたぶん蘊蓄やら用語やらは頭に入っていないだろうに、主人公の凄腕特急仕立て屋 織部悠 の、手先は素晴らしく器用なのに、生き方が思い切り不器用なところにたぶんはまって、ついに24巻まできてしまいました。
物語の基本は、仕立て服による装いの変化で、周りに与える印象や人生までもが変わるというもの。
これに、親子やブランド同士の確執や、美形の女性陣やら居候の少年やらが絡み、毎回楽しみな内容になっています。

24巻は、珍しく文房具売り場の出てくる話です。
第143話「灼熱の血潮」(←しかし、この題でこの内容を想像するのは相当難しいかと…私がわからないだけで裏の意味があるのかな? オペラや映画の名前が使われていたりするので)

イタリアの高級文具店「ピナイデル」に40年勤め、定年退職後、デパートの文具売り場で高級志向の文房具を扱う一画をまかされているコロンナ氏は、忙しいフロアを手伝ってくれと言われて、時々おもちゃ売り場にも出向かなくてはならない。
やっと手に入れた自分の至福の空間を守るためならと、慣れないおもちゃ売り場にも立つコロンナ氏だが、高給文具売り場の雰囲気の知性的なスーツ姿は子どもにもなつかれず、若いお母さんたちはコロンナ氏に目も合わせない。
趣味人相手に人生のほとんどを費やしてきた彼には、この境遇はストレスもたまる。
かといって、おもちゃ売り場に合った格好をすれば、急に呼ばれて文具売り場に行くときに支障がある。
(さらに、おもちゃ売り場にいるときには、メーカーの販促用のバッジやマスコットを服につけなくてはならない)
この二つの売り場両方に馴染んで、新しい客層である若いお母さん方にも好かれる服装とは? というのが、今回のお題。

今回は、女性ばかりのブランド「ジラソーレ」が服の原案を考え、織部が助言する形で問題を解決します。
どちらの売り場にも馴染む服装、さらにそこに施された秘策とは? ……

注意: ピナイデルの蘊蓄は一コマだけです♪

ようやくコミックス化されましたが、この話の内容を連載中に教えてくれたのは、松本麗香さんです。(「スーパージャンプ」7号 2009.3.25 掲載)
ありがとうございました。
(→ 麗香さんのブログ Leica a la carte へ) 

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スライムでキーボード掃除♪ ~サイバークリーン~

現在、最大の関心事は防災用品で、不足しているものをそろえているのですが、そういうネットショップで偶然見つけたのが、これ。
Photo

名前は、サイバークリーン(Cyber Clean)。
スイスのJOKER AG/SAの開発で、発売元はアイリス・オーヤマ。
ジェルによるキーボードクリーナーです。

「スイス生まれのサイバークリーンは、押しつけてひっぺがす!!新感覚のクリーナー。特許取得のジェル状素材は、くぼみや凹凸部のこまかな隙間の隅々にまで入り込んで、接触したゴミ、ホコリ、チリ、バイ菌までも吸着して、そのまま除菌して吸着します。
素材の吸着力のみによるクリーナーですから、水も洗剤も不要で、薬剤等の跡も残らず衛生的で、かつ安心。様々な機器へのクリーニングにご使用いただけます。」(パッケージ説明より)

Photo_3 私は無頓着にパソコンを使っているので、パソコンのキーボードの隙間には、どうしても、猫の毛だとかごみだとかが入り込んで汚れてしまいます。
除菌まで神経質にはなりませんが、ごみが簡単にとれるならうれしいです。

Photo_2 サイバークリーナーのふたを開けると、ぶおん、と盛り上がってます♪
つついてみると、これはまさに、スライム!
粘着力があって、逆さにしても簡単に落ちてはきません。
指で掻きだすようにしてキーボードの上に落としました。
(後から説明を読んだら、「細かい隙間に残る可能性がありますので、最初は少しずつ試しながらご使用ください」と書いてありました^^;)

Photo_4

これを指でぐにっと押し付ける。
スライムのような弾力があり、いくらでも広がりますがちぎれません。
ぐにぐに、と押しつける感触が楽しく、掃除をしている感じがしません。

Photo_6 ジェルは、不定形生物の触手のように、むにっ、とキーボードの隙間に入り込んでいます。
これがごみを吸着するわけです。

Photo_7Photo_8 ほーら。
こんなに引っ張っても切れない♪

Photo_10 Photo_11   

キーボードはきれいになり、汚れはサイバークリーンにくっつきました。
(画像はないですが、シャープペンの芯の折れたのが引っかかって出てきてあせりました
^^;)

泡の空気が押し出さされたせいか、容器に戻すと、元の体積の3分の2くらいに目減りしていました。

おもしろいので、必要以上にクリーニングしてしまうかもしれません。
ほこりが取れにくい他のものにも試してみたいと思いました。

 
楽天やアマゾン(サイバークリーン)でも買えます。

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学校教材の文具を扱うネット教材屋さん ~生活科バッグ 学校引き出しなど~

時節柄、ここへ見える方の検索ワードに入学用品関係が増えてきました。

以前、ステーショナリータニィ関係で出てきた「生活科バッグ」もその一つです。(別名「かんさつバッグ」「たんけんバッグ」などともいう)
多くは、A4~B4サイズのクリップボード(ばねタイプとマグネットタイプがある)の裏側に、布やビニールでポケットがついていて、資料や筆記用具を入れられるようになっています(ポケットの大きさはいろいろあり)。
さらに、ボードにはひもがついていて(つけかえられるようになっているものもあり)、見学などの時は肩にかけていって、首にかけたままメモなどができます。
なかなか機能的にできていて、子どもっぽいデザインをのぞけば、大人でも便利なメモボードです。
名前は「生活科」(小学校1,2年のみの教科)であっても、それ以上の学年の見学や観察の時にもずっと使える商品です。

入学用品として買う場合なら、学校で注文や指定があると思うので問題ないと思いますが、何かの事情で中途購入しようと思っても売っている場所がなく、一般文具店では取り扱えない商品であることが多いようです。
(教材会社のHPでも、学校関係でないと注文できないところがほとんどのようです)

その学校でなら注文できると思いますが、このごろでは、ネットで学校教材を個人向けに売ってくれるお店が出てきて、生活科バッグもそういうところでなら買うことができます。

タクトネット
生活科バッグ4種類(各750円)のほか、机の中に入れる「学校引き出し」(770円)「お道具箱」(360円~880円)を扱っています。
絵の具セット、習字セット、裁縫セット、理科・図工などの教材も豊富です。
(リンク先は生活科バッグのページ。サイドバーからいろいろな商品に簡単に行けます)

学校教材ドットコム
たんけんバッグS型を扱う(800円)。(なぜか生活科の項目になく探しにくい)。
「安全・その他」のところに、お道具箱(780円、890円)や学校引き出し(A4サイズ1060円 B5サイズ990円)がいろいろ出ています。
(個人向けの店で、学校関係への販売はしていません。)

保育・小学校用品店 マナビダス
楽天店。生活科バッグA4縦型(CM3 MA3) A4横型(RM SB)を扱う。
画像リンクはCM3のもの。

株式会社 美工社

楽天店。マグネットクリップでとめるタイプの生活科バッグ(A4縦型)を扱う。

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