文具~しまう~

理想的ごみ箱は、傘立て

異動の度に机が小さくなって閉口しています。
最初の職場が両袖机だったのは例外としても、片袖机の一番広い引き出しに45cm定規が横に入らなくなってしまったのも不満です。

今回、席替えをしたら、また微妙に机の中が狭くなって、せっかく引き出しの中をきっちりと仕分けていた箱が入らなくなってしまいました。(つまり、ものがあふれる…)
しかも、今までは左隣に人がいたので、机の左側を隣の机がふさいで壁を作ってくれていたのに、自分が左端になってしまったため、左側が素通しに。
ここに、古紙用の袋などを寄りかからせていたので、壁がないのは大いに不自由です。

4月からごみの分別がさらに細かくなったのですが、そういうことを真面目にしようと思ったら、手元にごみ箱なりごみ袋がないと私には無理です。
しかし、通路も狭いので、適当なごみ箱を置くのも邪魔になります。
机の左側をふさぎつつ、場所をとらない、しかも入れやすいごみ箱を探す必要がありました。

さすがに百円ショップにはそれらしきものはなく、近くの家具売り場をのぞいたら、四角い傘立てが目に入りました。
スチールに四角い穴をパンチングしてある素材で、スリムな直方体タイプで背が高め。
仕切りが入っていないので、上面は広く開いています。
素材に重みがあり、細くても自立します。
側面にたくさん穴が空いていますが、中に袋を入れておけば別に不都合はなさそう。
白と黒がありどちらか迷いましたが、閉店セールをしていたこともあり、ここは両方行ってしまえ、と乱暴な決断をしました。
家で調べると、ごみ袋(50㎝×60㎝ 20L用)がぴったりで、しかも、古紙を入れる紙袋もほぼジャストの大きさで中に入ります。
だったら、2個使ってもいいんじゃないかと、2個とも職場へ。
いろいろ試してみて、一つは机の左側の外側へ。これは通常のごみ用。
一つは机の下の右側へ。これは古紙用。
けっこう箱の背が高いのと、スリムながら口はそれなりの広さがあるので、ごみがとても入れやすく、ある程度目隠しにもなりました。
四角で薄い素材のため、すき間なく置けるのもいいところ。
古紙の紙袋も、今までは袋をむき出しで置いていたので、袋が寝てしまったりして見た目がよろしくなかったのですが、これも細いスペースにしっかり落ち着きました。
商品自体は廃盤らしく、ネットではあまり在庫がありませんでした。
サイズは、内寸 W31.2cm×D11.6㎝×H45.3cmです。
家の古紙の袋を置くのにも困っているので、もう1個ほしいと思っています。

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理想的仕事用ウエストポーチ ~クツワ 文具エプロンバッグ~

職場で仕事中の私は、腰にウエストポーチをつけています。
もう10年以上になります。
つけるようになった動機はけっこう深刻だったのですが、つけてみると、身一つで動いても困らずに作業等ができるため、現在は必須アイテムになっています。

ただ、理想のウエストポーチはなかなか見つからず、ウエストバッグ、ヒップバッグ、シザーズバッグなど、少しずつ名前や違う形状のものを試してきましたが、ここがこうだったらもっと使いやすいのに、と、次に探すときの課題が見つかるばかり。
3月に、今まで使っていたもののファスナーが壊れてしまい、とりあえず過去に購入して没にしたものを使っていましたが、使いにくいのなんの。

私の理想とするのは、

・ナイロンバッグ。次点で帆布かデニム(合皮は重い)

・ベルトはバッグに縫い付けてあって、ワンタッチのプラスチックのバックルでカチンととまるもの。(紐が取り外せるものは安定感に欠ける、ベルト穴で固定するものは着脱が面倒)

・携帯電話とデジカメが収納できる。

・面ファスナー不使用(音のせいではなく、ハンカチや紐などが傷むので)

・筆記具を入れる部分はファスナーや蓋などを開けなくても挿しこめる形状。

・筆記具のポケットが深く、クリップ付きのペンがしっかりはさまる。

・体側の一番大きい収納部は、ファスナーかスナップで口がしまるか留まる。

・留め金具に変な隙間やひっかかりがない。(セーターの袖などがぼろぼろに…)

この条件が全部当てはまるものはなかなかないのですが、特に難しいのが「筆記具のポケットが深く、ノック式のペンがしっかりはさまる」です。
多くのバッグのポケットは、筆記具用ではなく携帯電話用だったりするのでしょうが、私が試したほとんどのバッグのポケットは浅かったです。
浅いポケットに筆記用具を入れると、クリップの下部が少し引っかかっているだけでペンが飛び出し気味で、動作によってはペンが落ちてしまいます。(文具にはまめに名前シールを貼っているので大概戻ってきましたが)
ペンを1本ずつ挿せるペンホルダーがついたタイプは一見便利そうですが、携帯する筆記具が多めで時々変わるのと、筆記具の太さによっては、屈んだりした拍子に抜けそうになったりして、バッグインバッグならいいと思いますが、腰につけるのにはちょっと心配です。

そんな具合なので、ウエストバッグらしきものが売っているとつい見てしまうのですが、先日、いつもは行かないホームセンターで、良さそうなものを見つけました。

それが、クツワの 文具エプロンバッグです。


けっこう大きなディスプレイで、たくさんのバッグが積んであり、「働く女性のための文具エプロンバッグ」とかポップが出ていました。
その中の大きめのものが、ほぼ理想的な形でした。
ナイロンで、カチッと挿しこめるバックルの縫い付けベルト、大きい本体側ポケット、ふたつきの外ポケットと別に、ランダムに筆記用具が挿しこめそうな形状。
買い物かごに入れてあったフリクションボール3(現在の定番の1つ)をバッグに挿してみて、「これならいいかも」と購入。

使ってみた感想はかなり良かったです。

まず、筆記用具が落ちない。
それを第一の良さに挙げるのもどうかと思いますが、そのくらい困っていました。
安定感が良く、重すぎず、オープンなポケットは使いやすくて、かなり理想的です。
たぶん、頭で考えただけのデザインではなく、実際に使うことを想定して、いろいろなものを入れてテストして、普遍的な形を考えたのだと思います。
仕事で筆記用具を持ち歩きたい人にはとても適した形です。

困ったのは、一番大きなポケットの上部が面ファスナーで開閉になっていること。
ここに、タオルハンカチがひっかかっては糸が出てしまい、新しいハンカチが無残なことに。
また、私は収納物が多いので、もう少しマチがあったらいいんだけどなと思いました。

ハンカチがこれ以上犠牲になるのも困るので、面倒だけど、面ファスナーをはがすしかないかなあと思っていたら、もっといいものがあることがわかりました。
それが、「文具エプロンバッグ マチツキ」です。


外側の仕様は同様で、一番大きな体側の収納部の上にファスナーがついて、マチがついている分、ものが入る。
面ファスナーをそこに使用していないので、ハンカチなどがひっかかりません。
デザインとしては、マチなしのほうがすっきりして体にフィットしていいのですが、何しろものが多いので、ゆとりを持って収納したいのです。
これこそ私の理想のウエストポーチ!
クツワ様、ぜひ、末永く販売してください。(当然、予備は確保しましたけど。理想のものってなかなかないので。)

☆   ☆   ☆   ☆   ☆

今の私のウエストポーチの中身は、(商品名が書いてあるものは、ほぼ定番です。)

【筆記用具】
フリクションボール3  4色ボールペン パーフェクトペンシル(カステル9000番) 蛍光ペンツインタイプ(黄/ピンク) トンボモノツイン(黒、赤各1) ハイプチ(赤 中字) など

【そのほかの文具】
マイポケット(はさみ) 消しゴム ふせん数種 ラベルシール数種 メモ帳 LIFE 5×3カード

【そのほかの持ち物】
携帯、デジカメ、ハンカチ、ティッシュ、カットバン 季節の薬 ソーイングセット 財布(少額) 等 

このあたりが定番で、後はその時必要なものを入れている感じです。(ドラえもんポケットと呼ばれることも)

喜んでものを入れすぎたら腰が痛くなってしまったので、重量のあるものを以前と同じような配置で入れ直したら落ち着きました。
朝、職場について「カチン!」とバッグを装着すると、そこから仕事モードです。

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マンガ雑誌「ちゃお」の文具の付録

たまたま小学生の女の子が持っていた筆入れに目がとまりました。
コーンに入ったアイスクリームの形をして、クリーム部の布の上部を巾着のように紐で締めてあります。
「おいしそうな筆箱ねえ」と言ったら、「『ちゃお』のふろく~」とうれしそうに言います。
これはなかなか使いやすそうな形だと思って、ちゃお 2009年 4月号を買ってみました。

少女マンガ雑誌の付録と言えば、往年のりぼんのふろくが有名です。
それまでのスターのブロマイドなどから変わり、りぼんにマンガを描いている作家のイラストをつけた日用雑貨や文具は、当時の付録の材質の制限などがある中でいろいろな工夫を凝らして、大事に使われたりしまわれたりしていました。

現在の『ちゃお』のふろくはというと、材質は、化繊布、ビニール、プラスチック、金属とさまざまです。
Photo_5 今回のふろくは、「めちゃモテ|アイスクリームポーチ」(筆箱)、「まおちゃんデビルでダブルな 2色ボールペン」「なーさん印の!香りスイートストロベリーチョコケシゴム」「Ciaoオリジナル ハートフルアクセ」の4点。
実に3点が文具で、どれも実用タイプなのがすごいですね。
これらはどれも中国製のようです。
470円の雑誌にいろいろ付録をつけるのだから、これは無理からぬこと。

私が目をとめたアイスクリームポーチは、
Photo_6 下部のアイスクリームコーンの部分が塩化ビニールらしく、たたんであったためにばりばりしています。
これはあたためるか、使っていくうちに伸びていくかなという感じ。

上部のクリームの布部分にさくらんぼ柄がついていて、上を巾着型に閉めている留め具もそれに合わせて赤。(ただのビーズでなくきちんとしまるストッパーがついているのがよい)
アイスクリームのてっぺんにチェリーがのっているようなかわいいデザインになっています。
Photo_7 Photo_8

このペンケースは、二つの入れ口があり、上の巾着部分を開いてもいいし、ヨコのファスナー部を開けてもいいのです。
ファスナー部を開けた場合は、カラーペンなどの上部がコーンの上にはみ出して、探しやすく取り出しやすい。
たくさんカラーペンなどを持ち運ぶときは、横ファスナータイプより機能的では?
コクヨのペンケースクリッツのように直立はしませんが、なかなかおもしろい形だと思いました。

その他のものは、
Photo_9 2色ボールペンは、デビルの角の部分を押し下げて色を変えますが、デザイン上これが両側とも黒になっているために、ぱっと見るとどっちの色かがわかりにくい。
一応、ノック部の下に色がつけてあって、黒とピンクの2色ボールペンです。
一度でかちんと芯がとまらないことがあるので、性能はよくありませんが、見立てとしては悪くない。

チョコレート消しゴム自体はピンクの四角いもので香りつき。箱の印刷がその分凝っています。
ハートの金具の強度はわかりませんが、カバンなどに何かをぶら下げるのに使えます。

全体的にピンク系が多く、名前にもマークがたくさん使われているあたり、小学生はこういうのを好むのかもしれません。(「ちゃお」登場人物は高校生だったりしますが、読者は小学校中学年以下が多いようです。)
他の少女まんが雑誌のふろく事情はわかりませんが、ふろくは形を変えながらも、現在も愛されて使われているようです。

どこかに「ちゃお」のふろくの記事が出ていないかなあと探したら、消しゴム博物館ブログで、この消しゴムを取り上げていました。
HP消しゴム博物館によれば、ここは消しゴムコレクターの主婦の方が、コレクションの消しゴムを展示するためにお作りになった博物館のようです。
メーカー品だけでなく、おもしろい消しゴムや変わった消しゴムがいっぱいで、消しゴムへの愛があふれていました。

このブログでは、この「ちゃお」の裏表紙にバンダイから3月21日発売の「オリケシ」が出ていることも紹介しています。(→ オリケシ の記事へ)
私は全然気付かなかった…さすが、コレクターの方は目のつけどころが違いますね。
アイロンビーズのように、消しゴムのスティックを並べて模様をつくり、水をつけてレンジでチンしてオリジナル模様の消しゴムを作れるおもちゃだそうです。
→ バンダイのHP オリケシ へ

ついでに、本誌の中にはタカラトミーの「コミックスララ」の宣伝もありました。
昔もあったけれど、真ん中に半透明の板を立てて、片側の絵をうつしてなぞるタイプの写し絵の道具です。
昔はなんて名前だったかな。
やはり、何かの付録に小さいのがついていたと思います。
コミックスララの紹介は、タカラトミーのHPにはまだ出ていないようです。

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もうひとつの『筆箱採集帳』

関西限定の情報誌「L magazine(エルマガジン)」のバックナンバーを読んでいたら、あるページが目にとまりました。

題は「文房具の終着点、みんなのフデバコの中身はどんな感じ?」です。

Photoこの特集の最終ページに、

「星の数ほどある文房具の中から、何を選び何を使うか。フデバコのなかみはいわば“極私的小宇宙”。最後に、文房具コンシャスな6人それぞれの“小宇宙”を公開してもらいました。」

とあり、画像のような記事が書かれていました。

登場する6人の人選が、

・知事
・文具メーカーOL
・イラストレーター
・雑貨店オーナー
・小学生
・大学留学生

と、わずか1ページの構成ながら、年齢、職業、立場、筆箱の種類とも多彩です。

それぞれの筆箱と中身の画像、ご本人からのコメントに編集部が手を加えたもので構成されています。

先日発売され、アマゾンで一時注文不能にまでなった大人気の筆箱本筆箱採集帳では、「スーツの胸ポケットとそこに挿してあるペン」とか「画家の持ち歩き用画材セット」とか「特殊メイクアーティストのメイク用品入れ」なども広義で「筆箱」ととらえていましたが、エルマガジンの特集でも、知事の「筆箱は持たず、外出時には胸元に万年筆をオン」と、その文具が挿してある卓上筆立て=「筆箱」として紹介しています。(画像左上)
どちらも私にはちょっと思いつかない発想です。
(私の仕事中の「筆箱」はそれならウエストポーチってことになるのでしょうが、私はどうしてもそれを「筆箱」とは考えられませんもの。)

この特集は「京阪神『恋する、文房具』」ですが、特集の巻頭を飾る写真が、画像右下の小学生の筆箱です。
Photo_2
特集の中身には、文具メーカーやお店や文具や文房具達人の紹介などいろいろなのですが、最後のページが先にあげた筆箱紹介。
つまり、筆箱に始まって筆箱に終わっている特集です。

これもまたひとつの「筆箱採集帳」だと思うのですが、署名記事ではないため、写真を撮った方以外の、企画・編集された方がどなたなのかわからないのが残念です。

ちなみに、このエルマガジンは、2005年5月号です。

Photo_3 エルマガジンは、先日も、2009年1月号で「文房具と人」を取り上げるなど、文具ファンにとって興味深い特集を組んでいた雑誌だと思うのですが、2009年2月号で休刊となってしまいました。

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『文房具の歴史』(野沢松男)の筆箱考察 ~続・明治の舶来木製筆箱の図版~

このブログの先の記事 明治の舶来木製筆箱の図版 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その3 と同じ図版が、書籍『文房具の歴史』(野沢松男 文研社)のP.262~263に掲載されています。

筆者は、筆入れについて「どうやら誕生は日本のようだが…」と推測しています。
理由として、

「奇妙なことに欧米の学童は筆入れというものを持っていない。」
「最近のアメリカでは香港製の筆入れが一部で出回っているというが、日本のように学童・学生の必需品としての存在になってはいない。」
「ヨーロッパの文具店には、鉛筆、カラーペン、ボールペンなどが、数本セットになって筆入れのようなケースに入って売られているが、箱だけを商品として扱っている例は、まず見かけない。」

などをあげ、机がなくては書きものができなかった欧米では、筆記具とインクは机に付随するものであり、筆記具を携帯するというのは、巻紙と筆文化だった日本の特性。
ゆえに、その文化も日本で発達したものだっただろうというのです。

Photo_3 日本の学校教育も、石筆と石盤からはじまり、広く鉛筆が使われるようになったのは、国産品が潤沢に出回るようになった大正からだろうという推測です。
筆と墨なら筆箱は使えないわけで、鉛筆が普通に使われるようになり、それを持ち歩くために筆箱が必要になり発達したというのですね。

ただ、この伊東屋の舶来製筆箱の資料が残っているために、筆者も欧米に筆箱がなかったとは言い切れないようです。
(この本には「子供への贈り物として人気があったという。」と書いてありますが、カタログには先の文章しかないので(贈り物としてもってこいだと伊東屋がプッシュしている)、別に伊東屋から取材したのかもしれません。何しろ高価ですから、大勢が買えたとは思えず…

私は欧米一般の事情はわかりませんが、ポーランドには筆箱があると思います。
それは、以前ここに書きましたポーランドの児童文学『ぼくはネンディ』(マリア・コブナツカ:作 内田莉莎子:訳 山脇百合子:絵)の中に、主人公である粘土の人形ネンディの家として、はっきり筆箱が出てくるからです。
(→『ぼくはネンディ』の内容については、記事愛したのは文具のせい?~『ぼくはネンディ』~をご覧ください。)

改めて読んでみたら、これも木製筆箱でした!

 ぼくは、ねんどでつくられたちっちゃなにんぎょうです。
 だから、ネンディって名まえなんです。
Jpg  ぼくはすてきなうちにすんでいます。しきりのある木のへやです。ぼくのとなりのへやにすんでるのは、おでぶで色の白いけしゴム。「ネズミ」って名前です。けしゴムのすぐそばには、ぴかぴかでとんがったペン先が四本。はんたいがわにすんでいるのが、ペンじくとえんぴつとナイフ。
 ぼくは、はじめ、ぼくらのうちが、なんて名前か知りませんでした。でも、もう知ってますよ。ふでばこっていうんです。 (同書 p12)

 けさ、ぼくらはみんなで、トーシャがふでばこをカバンに入れてくれるのを、まっていました。それなのに、トーシャはぜんぜんきません。つくえの上でまちつづけました。 (同書 p63)

中身が「ペン先 ペン軸 鉛筆(すずのキャップつき) 消しゴム ナイフ」であるなら、これは一般的な筆箱と思えますし、主人公のトーシャはこの筆箱を家でも学校でも使っていますので、持ち歩きもしているわけです。(インク壺も登場しますが、筆箱には入っていません。)
それが、このお話の中でとりたてて変なこととして書かれていないわけですから、これがポーランドの子供の日常であると考えられます。

Photo_2 解説では、この話の初出は1931年だそうで、「ネンディをねんどでつくった女の子トーシャを中心に、小学校一年生の学校や家庭での生活が、じつにいきいきとえがかれて」いると書いてあります。
1931年(昭和6年)には、少なくともこういう筆箱がポーランドには普通にあったと思われますし、作者が作品に自分の子供時代を反映しているなら、作者は1894年(明治27年)生まれですから、明治末あたりまでさかのぼることもできるかもしれません。
(ただし、前書きでは、7つの女の子の話をきっかけにこの話が生まれたと書いてあります。)

さらに、先の記事の追記にリンクしたブログドイツおもしろ生活の う~のすけさんは、木製筆箱をドイツの蚤の市でけっこう見かけるとおっしゃってますので、欧米諸国の中でも、筆箱文化があった国となかった国があるのではないかと私は思っています。

学校と家の両方に文具を置く経済的余裕があったかなかったか、あるいはものを必要以上に持たないのが美徳であったかどうか、愛着のあるものを常に使い続ける気持ちが強かったかどうか、学校の机がどのくらい収納ができたか … その地域のいろいろな事情で、筆箱は必要なかったり、必需品だったり、一定の形を保ったり、多様に発達したりするものかもしれないですね。

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【この後も筆箱事情を調査し続けています】

→ カテゴリー シリーズ:筆箱事情調査 へ

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明治の舶来木製筆箱の図版 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その3

Kero556さんのブログの一つ、コーリン鉛筆カタログ化計画 ANNEXの記事倉敷意匠計画室さんのペンケースで紹介されていた木製筆箱「ならのペンケース」は、2段になっていて、上のふたをずらすと、ストッパーの部分がはずれ、一段目がくるんと回転して下の段のものが取り出せる素敵な仕掛けになっています。
(ペンケースの商品画像は、ショップ Minette の商品紹介ページへ)

これと良く似た形の筆箱が、先にあげました明治43年(1910年)の『伊東屋営業品目録』の中に紹介されています。(→『伊東屋営業品目録』について詳しくは、記事「伊東屋の営業精神 ~明治43年『伊東屋営業品目録』より~ その1」をごらんください。)

Photo

図の上の筆箱がそうで、上の蓋がストッパーの役目をしているところも、上の段に筆記用具用の溝を切ってあるところも、下の段が平らになっているのも似ていて、きっと同じ起源の筆箱なのだろうと思います。
下図の筆箱は一段のみで、その分安価です。
説明がないので、書いてある絵がエナメルのような彩色なのか、彫刻なのか、あるいは単色の彩色なのかはわかりません。
けれど、写真でなく精密に描かれた図版はとても素敵でうっとりしました。

この筆箱は子ども向けのもののようです。
以下、カタログの紹介文です。(旧漢字は新漢字に改め句読点を補い、現代語訳をつけました。)

Jpg 教育石盤ト筆入

教育石盤ハ玩具部ヨリ発売シツゝ、筆入ハ当文房具部ノ特別輸入品ニシテ共ニ児童贈答用品トシテモツテコイトイフモノ。
【教育用の石版は(伊東屋の)玩具部から発売しているもので、筆入れは当店の文房具部の特別輸入品であって、ともに児童用の贈答品としてもってこいな品物です。】

何故に適当デアルカトイヘバ、一ハ智育トナリ、一ハ実用として永久使用セラルゝヲ以テナリ。
【なぜ贈り物として適当であるかというと、一つ(石盤)は智を育てるものであり、一つ(筆箱)は永久に使われるものだからです。】

故ニ、斯ル場合ハ、何ヲオイテモ其ノ何レカ、或ハ二種トモ御用命肝要ナリ。
【なので、このような(贈り物の)場合は、何を置いてもそのどちらか、あるいは両方ともご注文くださるのが大事です。】

そんなこと言われましても^^;

さて、この筆箱は現在ならどの程度の値段なのでしょうか。
当時と今では物の価値が変わっている場合もありますが、例として鉛筆をあげて比べてみましょう。

この伊東屋のカタログには高級品の鉛筆しか出ていないので、別の資料を使いました。
『続・値段の 明治大正昭和 風俗史』(週刊朝日 編 朝日新聞社)は、いろいろな品物の値段の変遷を集めてある本ですが、その中の「鉛筆」の値段を見てみます。

Photo_2 一番近い時代は明治40年で、このときの鉛筆の値段は2厘です。(同書 P65掲載 資料提供:日本鉛筆工業協同組合、三菱鉛筆)

鉛筆の種類は、学童・一般事務用の普及品の標準小売価格だそうですから、今なら三菱の9800番かトンボの8900番、1本40円程度≒2厘と考えてみると、1銭は200円くらいになります。

となると、くだんの品々の値段は、

・教育石盤(38銭) … 7600円 

・二段式筆箱(35銭) … 7000円 

・1段筆箱(23銭) … 4600円 

…これが、「趣味の文房具」じゃなくて、「学童用文房具」なんですよ~
しかも「何ヲオイテモ其ノ何レカ、或ハ二種トモ御用命肝要って言いきってるあたり…凄い。凄すぎる。
実際は、15銭~50銭のものがあるので、舶来筆箱の値段は3000円~1万円っ!
もちろん、当時の舶来ものは今とは比べ物にならない貴重品で高価なのでしょうが、これからこのカタログの商品の値段を見るたびに、ギャ~! と叫んでしまいそうです 笑

※値段の換算については、資料によって変わると思いますので、あくまで参考ということで。
もっといい換算方法をご存じの方がいらっしゃったらぜひ教えてください。

【追記】

この形の筆箱(ドイツ製)の画像が出ているブログを見つけたので紹介します。

ブログふいんすの記事 筆箱(Pencil case)

ドイツの老舗文具メーカー「RYLA(リラ)」の製品だそうです。(現カタログにはないらしい)
溝の切り方は「舶来製筆箱」と多少違いますが、蓋をずらすと上の段が回転する仕組みは同じ。
12年前にドイツに行かれたご友人からのお土産だそうです。
100年くらい使えるんじゃないかと書かれているくらい丈夫そう^^(だったら高価でも元はとれるのかも)

ブログドイツおもしろ生活の記事 古い筆箱 ☆スライドするんです☆

蚤の市で買われた、同じく回転式で、蓋にcmとインチの目盛りがついているタイプの筆箱の画像が掲載されています。
ドイツではインチは使わないので、イギリス向きに作られたの製品かも、という推測をされています。
そちらの蚤の市ではよく見かけるけれど、「アールヌーボー調の絵が描いてあったりすると一気に値段も上がる」そうで…
ということは、伊東屋の図版のタイプは「絵が描いてある」ものではないかしら。

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【続きの記事】

 「『文房具の歴史』(野沢松男)の筆箱考察 ~続・明治の舶来木製筆箱の図版~」 へ

→ カテゴリー シリーズ:筆箱事情調査 へ

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学校教材の文具を扱うネット教材屋さん ~生活科バッグ 学校引き出しなど~

時節柄、ここへ見える方の検索ワードに入学用品関係が増えてきました。

以前、ステーショナリータニィ関係で出てきた「生活科バッグ」もその一つです。(別名「かんさつバッグ」「たんけんバッグ」などともいう)
多くは、A4~B4サイズのクリップボード(ばねタイプとマグネットタイプがある)の裏側に、布やビニールでポケットがついていて、資料や筆記用具を入れられるようになっています(ポケットの大きさはいろいろあり)。
さらに、ボードにはひもがついていて(つけかえられるようになっているものもあり)、見学などの時は肩にかけていって、首にかけたままメモなどができます。
なかなか機能的にできていて、子どもっぽいデザインをのぞけば、大人でも便利なメモボードです。
名前は「生活科」(小学校1,2年のみの教科)であっても、それ以上の学年の見学や観察の時にもずっと使える商品です。

入学用品として買う場合なら、学校で注文や指定があると思うので問題ないと思いますが、何かの事情で中途購入しようと思っても売っている場所がなく、一般文具店では取り扱えない商品であることが多いようです。
(教材会社のHPでも、学校関係でないと注文できないところがほとんどのようです)

その学校でなら注文できると思いますが、このごろでは、ネットで学校教材を個人向けに売ってくれるお店が出てきて、生活科バッグもそういうところでなら買うことができます。

タクトネット
生活科バッグ4種類(各750円)のほか、机の中に入れる「学校引き出し」(770円)「お道具箱」(360円~880円)を扱っています。
絵の具セット、習字セット、裁縫セット、理科・図工などの教材も豊富です。
(リンク先は生活科バッグのページ。サイドバーからいろいろな商品に簡単に行けます)

学校教材ドットコム
たんけんバッグS型を扱う(800円)。(なぜか生活科の項目になく探しにくい)。
「安全・その他」のところに、お道具箱(780円、890円)や学校引き出し(A4サイズ1060円 B5サイズ990円)がいろいろ出ています。
(個人向けの店で、学校関係への販売はしていません。)

保育・小学校用品店 マナビダス
楽天店。生活科バッグA4縦型(CM3 MA3) A4横型(RM SB)を扱う。
画像リンクはCM3のもの。

株式会社 美工社

楽天店。マグネットクリップでとめるタイプの生活科バッグ(A4縦型)を扱う。

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100円おりがみケースは活用度大☆

普通の折り紙ケースは、厚手の不透明なプラスチックケースで、かぶせてふたをするようなタイプで、雰囲気は粘土ケースに似ています(同サイズの箱を合わせてとめて、持ち手のついているものもあります。)
子どもが折り紙を入れやすくて、探しやすいのはこちらのタイプかなあと思います。

画像は、100円ショップ、キャン・ドゥで売っていた「おりがみケース」(株式会社たんぽぽ・中国製)です。
1 透明で斜線の入ったプラスチックは、いろいろな商品のパッケージとしておなじみのもの。(ビデオケースにもあります。)
どうかすると、100円商品なら、この手のケースにものが入って100円だったりするので、そんなに製造原価は高くないのだと思います。
15×15cmの折り紙が約280枚収納できるサイズです。

でも、これは出てほしかったタイプの商品。「透明で規格化されてふたのできる整理ケース」として活用度が高いのです。
プラスチック自体が薄いのでかさばらなく、きちんと箱型に成型されているので立てて本のように収納することも可能。透明なので中身が全部見えるし、収納時に背ラベルを貼ればなおよいかと。
ふたがかぶさるタイプで、スナップもついているため、ものが簡単に飛び出さないのもよいところです。
かぶせるふたのタイプは、重ねていく収納にはいいのですが、立てて収納にはまったくむいていませんので。

15×15cmケースだと、こんなものが入ります。
Photo_2 太いものではピットのりの大が何とか入る厚さ(ちょっとふくらみます)。
鉛筆や筆ペンのようなものでは長くて収納できませんが、ほとんどのマーカーや筆記具は収納可能です。(サクラピグマックスツインのセットは、考えてみたら初めからこの手のケースに入って売っています。裏に印刷はあるけど。)
バラで買ってきたマーカーなど、お気に入りのサイズ違いをまとめて入れておくのにも便利。
ちょっとした作業に、糊とはさみとカッターと折り紙を入れて持って行くなど、携帯お道具箱としても使えそう。(ただ、はさみなどは先端に注意)。
もちろん、本来の折り紙入れとして、職場の机の中にも入れました。かさばらなくて快適です。

裏の注意書きが少し笑えました。
2 「おりがみケースは食べ物ではありません。口の中には絶対に入れないでください。窒息などの危険があります。」
…そりゃそうですけど^^;
ためしに、ケースの角を口の中に入れてみましたが、厚いので、大人の口でも目いっぱい開けないと入れることができません。極めて安全だと思います。
幸い、ありがちな「おりがみケース以外の用途には使用しないでください」とは書いてありませんでした♪

この手の空ケースは、名刺やハガキサイズくらいしか見たことがないので、もっといろいろ出てくれるといいなあと思います。
同人誌即売会でこの素材のペンケースなんかも売っていたので、きっとあるところにはあるのだと思います。

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学校前文具店の思い出

私が子どもの頃は、子ども相手の店がたくさんあり、中でも、駄菓子屋、駄玩具屋、文房具屋、お菓子屋は、店ごとにそれらの中身がシンクロして、独自の雰囲気を作っていました。
たとえば、家の隣にあった駄菓子屋は、駄菓子中心で、くじびきもお菓子が景品である物が多く、駄玩具はシートにとめてあるようなものが少々置いてあるだけでした。
ごく近所の文具店は、文具と日用雑貨、手芸品も少々ありましたが、おもちゃ系は紙せっけんとかロウ粘土とか折り紙や駄菓子屋千代紙程度。お菓子は置いていませんでした。
駄菓子屋が1個1円の飴や1回10円のカレーあられくじなど中心に売っているのに対し、菓子屋は大手メーカーのお菓子のほか、ガラスの入った陳列棚が並び、量り売りのビスケットや品川巻やキャンディなどのお菓子を金属のスコップでざらざらとすくって紙袋に入れてくれていました。そんな菓子店でも、子どもが10円玉で買えるような気軽なお菓子もまじっていました。
どの店も、おおむね、子どもがどれにしようかと迷っていても、あちこちを探していても、あまりかまわず、のんびり選ばせてくれたと思います。

私の小学校前の文具店は、文具と駄玩具が中心で、少しお菓子も置いていました。置いてあったわずかなお菓子は、カルミンやハードラムネの仲間のような、メジャー系お菓子の雰囲気がありましたが、よそで見かけないものがあるのが不思議でした。ガムなどとともに、たぶん、煙草などを買いに来る大人用のものだったのでしょう。

私は文具は近所の店で買っていたので、ここで印象に残っているのは駄玩具です。
色別や大きさ別にぎっしりと詰まっていたビー玉やおはじきは1個いくらのバラ売りで、ガラスの入ったふたを持ち上げて取り出せるようになっていました。
なわとび、ゴムとび用の長い茶色のゴム、リリアン、ベーゴマ、組み立て式の飛行機、ミニチュアのトランプ、アクセサリー、銀玉鉄砲、いろいろなパズルなどが、狭い空間の中に置かれていたり吊るされていたり。時代のはやりものも廃れたものも関係なく売っていました。

図工の材料などが共通セットではなく、先生に言われた材料を自分で用意して持っていった時代、不要物のほかにも、竹ひごとかセロハン紙とか買わなくてはならないものもありました。夜間営業の店もなく、自家用車も少なかった頃ですから、遠方に住んでいた子などは、きっとこういう学校の側のお店で材料を調達したのではないかしら。
休み時間に抜け出してものを買いにいく子どもも大勢いましたが、特におとがめがあったことはないので、学校にとっても必要なお店だったのではないかと思います。

その古めかしい大好きな空間が、改装で取り壊されたのは小学校の高学年の頃です。
そろばん塾の帰りに取り壊しが進んだそこに寄ってみたら、そこの残骸の中に、ふたをかぶせるタイプの木の箱がいくつも積んであるのが目につきました。
大きさはB5より小さい、少しそれより細長い感じで、あまり厚さはありません。外側を茶色のニスで塗ってありますが、中は白木のまま。板を寄せ集めて釘を打って作ってあり、そんなに丁寧な造りではありませんが、木の箱というのが気に入りました。

何の箱かはわかりませんが、これ、ほしいなあ、と思いましたが、聞こうにもまわりに誰も人がいません。
いらないものだとわかっているならもらっていけるのですが、壊してあるわけでもないのでそれもはばかられます。
考えた末、そこに伝言を置いていくことにしました。
そろばん塾の帰りですから筆記具はあったと思いますが、紙はメモ帳などを持っていなくて苦労した覚えがあります。
この箱がほしいですということと、自分の名前と電話番号を書いて、その箱のところに置き、何か重しをのせて帰ってきました。

その日だったか次の日だったか忘れましたが、家に帰ったら母が不審そうな顔をして、そのお店から電話があったんだけど、と、箱がどうかしたのかとか聞かれました。
お店では、ただでくれるという話で、店の人から渡してもらったのかよけておいてくれたのをもらってきたのかは忘れましたが、複数個その箱をもらってくることができました。

家へ持ち帰ったその箱は、昔の子どもが使っていたすずり箱でした。
私たちはすでに習字バッグを持っていましたから、それよりもずっと前、その中にすずりと墨と文鎮などを入れて学校で使っていた時代があったのでしょう。
すずり箱とかいう表記もない、ごくごくシンプルな文具でした。

そんな頃から店を構えて学校の子ども相手に商いをしてきた文具店は、こぎれいになり、多少違う業種を加えて一応健在です。

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発掘☆ 甲州印伝音符柄グッズ

発掘(部屋の片付け)をしていたら、母が、こんなものが出てきたけど? と持ってきたのが、↓。 印傳屋の製品、音符柄のお財布とペンケース!

Photo ずっと探していたものなので、どこにあったか聞いたら、自分がしまったと思ったところと全然違うたんすの上にあったらしい。
だって、買ったの2000年の秋なんですもの、もう7年近くたつわけよね。幸い、箱に入ったまま、傷みもなく無事でした。

甲州印伝は、鹿のなめし革を染めて、うるしで模様をつけてあります。
丈夫なのは、これと同時に購入した紺地のトンボ柄(赤とんぼと紺(黒かも)とんぼの2色ミックス)の財布が、毎日がんがん使っているのに壊れず、模様もはげないのからもわかります。手にもなじんで大好きです。

音符柄はもちろん伝統柄ではないけれど、一過性のものでもなかったようで、現在もあちこちで購入できるようです。音符は象牙色ですね。

→ この製品を扱っている プレリュード はこちら

買った場所は、京都祇園の 幸光 よしまさ店(祇園町南側570-8) です。
この2000年秋には、金子功さんの京都コレクション(ファッションショー)が祇園で行われて、それを見にいった折に購入しました。

財布の機能としてはトンボ柄が一番よく(小銭入れが全開になる)、でも音符柄でお札の入るタイプもほしいし… 紺のほうが汚れないと思うけど赤も捨てがたいし…
で、お財布は紺のトンボと、紺の音符柄の2種類。小銭入れを赤の音符柄、ペンケースを紺の音符柄にしたのでした。(お財布はこんな風にお札が入る。メインのお財布は、とじたときに正方形に近くなるタイプしか使いません。)
Photo_2
…なのに、行方不明になっていたんでは、だめじゃん。

このコレクションのときは、京都だから和柄よね~と、赤の鹿の子のワンピースの上に、デニムの袴と上着、前日に買った若冲の鯛づくしの風呂敷?を巻いて、短冊エプロンのかわりに、ペチコートにしたちりめんのスカートのひもを袴の上にひらひらさせて、というかぶいた格好で古布のお店にいたら店員さんと間違えられたりとか、楽しいことがいろいろありました。
(やはり、多かった質問は「今日何があるんですか?」だったなあ。)
会場限定グッズは、確か金魚のうちわだったと思います。(これも発掘)

コレクションは平日に開かれることが多くて、私はこれ以外にはあと一度しかいったことがありません。このときは連休だったので東京の平日より行きやすかったのよね。
お店ではその後、コレクションのビデオを流していました。
あの空間ももう次はないのだと思うと残念です。

→ 他の音楽柄グッズは カテゴリー 音楽グッズ へ

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