金子功関連

金子功 花図鑑 *ケシ*

花屋さんで見るポピーは、オレンジと黄色が好きです。
あまり他の花では選ばない色なのですが、花びらが薄いせいか、強さや鮮やかさよりも明るさや軽やかさを感じてかわいいと思います。

カネコイサオ98年春の「雛罌粟柄」は、ポリエステルのみの展開でした。
アイテムも少なく、開襟のワンピースとスカーフしかなかったような気がします。
Photo Photo_4 白地や黒地のケシの花の色は赤でしたが、唯一、茶色(コゲチャ?)のみケシの色がオレンジで落ち着いた感じでした。(こういった凝った色展開が金子さんの服の特徴です。)
ポリの開襟も、赤いケシも自分の守備範囲ではなかったものの、茶色だけはケシは好きなオレンジ。八重のような質感ですが、オレンジなら重くない。

Photo_2 何より、まわりに散っているのが黒種草(クロタネソウ)!
大好きな花だけど、こんなマイナーな花のプリントは、金子さん関係以外ではなかなか見つかりません。(「フウセンポピー」の名の由来の実もついていればもっとうれしかったなあ。)

ワンピースは買えないけどスカーフなら、と思ったら、茶色のスカーフはサンプル1枚しか作っておらず、担当さんが聞いてくれたのですが、他の方の手に渡ってしまいました。
画像はリサイクルで手に入れたワンピースのものです。チューリップ、小薔薇、キク系の花、秋明菊っぽい花(←これだけ季節が違うので別物だと思います)のほかに、
Photo_3 よく見ると、ムラサキツユクサらしき花まであります。

その頃は、着始めたばかりで、綿のひらひらものがほしかったのですけど、もう、開襟にもポリにも抵抗がなくなって、この服もお気に入りとなりました。

こちらは、カネコイサオ2002年春フェアの「カーネーションブーケ柄」です。
Photo_5
カーネーションが好きでない私は初めから眼中になかったフェアなのですが、カーネーションが赤ではなく、しかもまわりの花が好きなものばかりだったという。(セールで購入)
朝顔とチガヤに、例によってエンドウ豆がツボです♪ 実ものは木苺のほかは何の実かわかりませんがいい感じ。
これも、カーネーションがクリーム色とワイン色だったからで、赤だったらパスしたと思います。

Photo_6 ケシはワイン色で、一重のやさしい感じ。
ブーケの中にはつぼみもありますが、周りにもケシが飛んでいます。

ベージュの綿のパッチワークシャツとスカートも持っていますが、カーネーションは茶色に近い色。これまた、チェックとの四角パッチがお気に入り。
長袖シャツはメンズサイズで、野外活動にぴったりです。(これはフェアの後に残っていて気に入ったもの)。

赤いケシ柄では、ワンダフルワールド2002年冬の「南天と芥子柄」
Photo_7 ちりめん地の和調プリントで、和調だから赤が差し色でもあまり気になりません。
私の持っているのは青(ブルー?)で、ケシの色は渋いハッカ~ピンク~赤で横から見た丸っこい感じ。
葉っぱもかなりたくさんついたプリントです。

本物もですけれど、ケシの仲間はどれもつぼみがついている方がかわいいと思います。

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計画の立てようがないリサイクル購入

カネコイサオ&ワンダフルワールドが閉店してしまったので、カネコ系の洋服の買い物はリサイクルばかりになってしまいました。

私のリサイクル購入歴は、金子さんのお店歴より少し長く、お店を見つける前に、書店でリサイクルショップばかりを集めたムック本を見つけ、その中に、ピンクハウスやワンダフルワールドを取り扱っている店を見つけたのが最初です。
当時、通販をしてくれるお店はカタログ通販で、お店がカラー写真やカラーコピーをつけたカタログを定期的に送ってくれて、その中から選んでいました。
また「じゃま~る」という雑誌に、個人でリサイクルの広告?を出している人がいて、そういうところに申し込んだこともあります。
それから、イベントで見つけた会員制のリサイクルサークルもあり、安価なことが条件で、自分で商品の絵を書いて投稿し、申し込みのあった人を抽選するようなこともありました。

現在は、多くのリサイクルショップがネット販売を行うようになりました。
これも、先着順あり、高い値段をつけた人のものになる少しオークション風のものもありといろいろです。
また、オークション関係で個人からの出品もあります。
こういう服は、買ったものの着る機会があまりないまましまわれていたりするものも多く、相当以前のものでも「未着用」も珍しくありません。

自分のほしいものが、いつ、どこに出るのかは、まさに運。
オークションなどでも、7日間出品している人ばかりではないので、「これ、昨日は出てなかったのに」などというのがあと数時間で終了になっていて驚くのはザラ。

オークションでは「アラート」を入れて、ほしいものが出品されたらお知らせしてくれる機能もありますが、相手がいつも自分のキーワードを入れて題をつけてくれるわけじゃない。
「野薔薇ブーケ」が、「バラ」「ばら」になるどころか、「小花柄」とか「花柄」とかで出品されることもあり、さらには「ピンクハウス ワンピース」で出品されることだってあるのだから…。
誰もがカタログの正式名称を知っているわけではないし、正式名称を言われたってかえって探せない場合もあるし(正式名称「チューリップとスノードロップ柄」に使われている花は「スノーフレーク」だというのは知られた話)、「リバイバルブラウス」だの「エルセット」だのの、通称名が正式名称より通用している場合もある。
だから、結局、画像を見て探すよりしかたないわけです。

で、ほしいものが計画的に出るわけではないし、無金利10回払いとかリボ払いなんてこともできないし、相手がいれば競り合ってエキサイトして高額になってしまうこともあるわけで。
先日は、入札していたのにオークションそのものがなぜか取り消しになってしまいました。難があったとか、個人的に売る相手が見つかったりとかなんだろうけど。しゅん。

私は、好きなシリーズを補完するような形で買うことが多いですけど、こんなものがあったの知らなかったわ~ というのも珍しくありません。
予約完売で店頭に出なかったものもあるだろうし、生産数が少なかったとか、行く店がその商品を入れていなかったとか、そのときお店に行っていなかったとかいう事情もあるだろうし。
そういうものを見つけて、新鮮な気分でお買い物になってしまうこともあります。

急に暖かくなったので、今日はカネコの、三色すみれのスカート(パープル)、長袖カットソー(きなり)、モチーフつきカーディガン(パープル)で外出しました。
これは、お店でコーディネートして売っていたまんまを気に入って一目ぼれした商品です。
三色すみれもクリーム色と紫中心で優しい配色だし、上がカットソーなのでおとなしめで着やすいセットです。(でも、袖口はフリルたくさん 笑)

今年は桜柄もちゃんと着なくちゃ。
たんぽぽやクローバーやすみれもひかえています。

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雪は避けたし カネコは着たし

「駄目な文房具ナイト」の天気予報は、午後から雪。
つまり、寒くて足元はぐちゃぐちゃになる予定。
…この時点で、綿ブロードの服はすべて却下! となりました。
発熱フリルワンピをその前日に着ていたのですが、底冷えがして、とてもこれにジャケットくらいでは雪はしのげない。(寒がりなので)
しかし、お出かけとなれば、金子服くらいしか着ていくものがありません。

なので、スカートはシーチング。
裾にフリルのついていないタイプです。
しかも、ペチコートにしたのは、カットソースカートだった^^;
シーチングの切り替えが一段しかなかったので、そんなに広がりません。
厚手のタイツにショートブーツ(←これらはカネコのではありません。)
上は、リブ編みのタートルセーター(非カネコ)に、編みこみのアーガイルのセーター、その上に無地のブルゾン、水に濡れるのでコサージュはなし。
色もおとなしめになりました。

カットソースカートは、ペチコートにするには中で静電気でくっついてしまうので、もう一枚、ポリの裏地タイプのものをはさんだほうがよかったかも。
でも、このくらい防寒していると、会場の外で雨の中で順番待ちをしていても苦になりませんでした。
編み込みのセーターは多色使いで手が込んでいるので、金子さんのデザインとかを知らない人にも評判がいいのですが、必ず言われる一言。
「自分で編んだの?」
…編めませんってば^^;

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雪が降ったらカネコのリュック♪

久しぶりに雪らしい雪が降りました。
2008121

夜中にずんずんと降っていたので、これは明日の朝はリュックだ~、とカネコイサオのギンガムのリュックを取り出しました。
黒白の1mmギンガムチェック、横長でかなり大きなゴム引きのものです。

これは、まったく予定外の買い物でした。
Photo私は青山店で買い物をしていましたが、その日は2階のワンダフルワールドにしか予約物がなくカネコイサオは買い物がない日だったはずなのですが…。カネコイサオの店頭に黒白ギンガムの4段スカートがいっぱいあって、4段が下から「ブロックチェック、5mmギンガム?、3mmギンガム、1mmギンガム」と凝っているものもありました。

でも、私がいいな~と思ったのは、一番細かな1mmギンガムだけのもの。
段々スカートは華やかすぎる気がして、今でも他にはカネコイサオのすみれの3段吊スカートしか持っていないと思います。
でも、これは妙に気に入ってしまい、ついでに一緒に出ていたこのリュックも買ってしまったという。(他のギンガムのものもありました)
(後に、白と黒のモノトーンは苦手でも、白黒1mmギンガムは自分のツボなのだと知る。ボタンが1mmギンガムだったために気に入って買ってしまったカットソージャンスカとかもあり。)

リュックは使用中にものの出し入れが面倒なので普段はあまり使いませんが、歩いて通勤する場合、雪の日はとにかく両手を空けるのが大事。
凍結していてすべることもありますから、なるべく怪我はしたくない。
で、いつもは、ショルダーバッグに大型バッグ、と大変大荷物なのを精選し、このリュック一つと、財布や交通機関のカードなどを入れるポシェットに切り替えます。(これは、カールヘルムのデニムにゴルフうさぎの刺繍のある正方形に近いのを使うことが多いです。)

で、山登りなどの縦長のリュックだと、ものが底に潜ってしまって見つかりにくいので、この横長は重宝。
開け閉めはプラスチックの止め具で楽な方です。
さりげなくかわいいところも気に入っていて、もう中は経年変化でシミがたくさんあるんですけど、雪が降ったときのお役立ちとして余生を送ることでしょう。

このサイズのリュックってあまりなかったかもしれません。ほぼB4サイズが入る大きさです。

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カテゴリー少し変更しました

ココログでは、一つの記事を複数カテゴリーに入れることができて便利ですが、このごろ自分で記事を書いて、どこのカテゴリーに入れたらいいか考えてしまうようになってきたので、少しカテゴリーを整理しました。

1 カテゴリー「折り紙」、「文具~紙製品」を整理して、以下の三つに変更しました。

折り紙の折り方・工作…折り紙の作品、切り紙、ペーパークラフト、その他の工作(まだありませんが出てきたらここへ)

折り紙(紙そのもの)…単色おりがみ、変わり折り紙などの紹介

文具~紙製品~…折り紙以外の紙製品(レター関係、ポストイット、ノート、素材の紙など)

とにかく、「折り紙」が、使用前の紙にも作品にも使われてしまう単語なのが困り物で。
「なわとび」なんかも、遊びと、縄そのものに使われますが、こちらには縄そのものには「とびなわ」という語もありますから分けられるのですが。

「紙製品」はもっと分けたい気がするのですが、どれがこの先増えるのかわからないので、今のところ混沌のままです。

2 「金子功関連」を独立させました。

このブログでファッション・アクセサリに、金子功さん関係の記事でないものを探すほうが難しいのですが、一応、金子功関連を別立てにしてみました。
(「ファッション・アクセサリ」カテゴリーからも読めるようにしてあります)

リンクなどで直しきれていないところがあるかと思いますが、ぼちぼち直していきたいと思います。

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金子功ワールドに浸る~25周年ピンクハウス物語 横浜ランドマークプラザ~DVD編~

ディスプレイ編」「資料編の続きです)

金子功さんの雑誌資料を大体読んだ後、一度セール会場に戻って、商品を見てきました。
限定商品のハートリースのマグカップとカフェオレボウルは、回顧展の方で値段がついてディスプレイしてありましたが、どこで買ったらいいのかわからず、お店での引換券がないと買えないのかしら、と心配してしまいましたが、スタッフさんに聞いたら、会場のすみの箱の中に商品がしまってありました。

その後、再び回顧展に戻り、過去のファッションショーのDVDを見ました。
DVDは、ハンガーラックの間に小さなTVがあり、そこでかけっぱなしになっていました。
画面が小さくソファに座ると服が見えないので、そこに立ったまま見ていました。

私は遅れてきた金子ファンですから、金子さんのピンクハウス時代のSHOWはまったく見たことがありません。もちろん、ビデオもこれが初めて。
ビデオはDVDに焼かれて保存されているようでした。

そのときにかかっていたのは、88~89のインゲボルグのものだったと思います。
会場が小さくて、モデルさんと客席の間に段差がなく、ほんとうに目の前をモデルさんが歩く。
しかも、発表点数が少ないのか、かなり何度もぐるぐるとめぐる様子で、このくらいじっくり見られたらうれしいよなあ、と思いました。
服の様子もシックなもので、手に番号札を持っていたりして、きっと、バイヤーが、後で何番の服、と注文したりしたのでしょうね。

熱心に見ていたせいか、スタッフの方に、見たい年代のものはないかと尋ねられました。
私は何も見たことがなかったので、どれでも楽しかったのですが、重ねて聞かれたので、「94年の春夏」をリクエストしました。
金子功さんのピンクハウス最後のデザインのものです。

DVDの都合で、93~94年の秋冬から始まりましたが、どちらも見ごたえがありうれしかったです。
さきほどのシックな路線と違う、スーパーレイヤードとでも言うべき、これでもか~っと重ねまくった服、服、服。
自分がリサイクルで持っている服など、それ一枚で十分に凝っていてかわいいと思うのだけど、え、これとこれとこれをさらに重ねていたんですか(驚)、なんてほど。
デニムの生地のものがブロードのプリントワンピースの上にオーバースカートになってたなんて知らなかったわ。
この頃になると、もうモデルさんの動きが速くてすぐにひっこんでしまうので、動体視力がよくないと、プリントだの重ね方だのがわからない。
(インゲボルグにスミレみたいなのがあったのだけど、あれは一体何~?)
知っているプリントならまだ何とかなるのですが。

93年のビデオには、民俗音楽風の女性ボーカルの「スカボロ・フェア」が使われていました。
カネコイサオ&ワンダフルワールドのコレクションのラストには、サイモン&ガーファンクルのこれが使われていましたから、金子さんのお気に入りの曲なのでしょうか?
私も大好きです。

私がピンクハウス系に興味を持ったのは、おとなしめのカネコイサオがあるとか、ワンダフルワールドにはすみれ柄があるとかいうことからだったんですが、最初に着てみたいと思ったのは、リサイクルショップの広告の写真に写っていたピンクハウス94年の白つめ草柄でした。
それは、ハンガーラックにかかっているたくさんの服の中の一枚で、カラシ色に、ブーケになっていないクローバーの花と葉のプリントでした。それがとてもリアルで、クローバーの葉っぱには白い線が入っているし、花は少し枯れて茶色くなっているし、茎には土までついている柄。
元々野草は大好きでしたが、こんなにリアルなプリントを見たのは初めてでした。
すごくほしくて、そのお店に問い合わせしてみたのですが、案の定手に入らず(93年のクローバーブーケパッチのほうはあったのですが)、店舗のあるリサイクルショップで写真を見せて聞いてみても何年のものかもわからずと、なかなか手に入れるのが大変でした。

その、私が焦がれた白つめ草柄も、クローバーのコサージュベルトとともに画面に登場しました。(クローバーのコサージュベルト、このショーでは柄に関係なくたくさん使われていたような。)
やはり私の好きなたんぽぽ柄とか、伝説の野薔薇ブーケとか、この年のお買い物はみんな悩んだだろうなと思う素敵なものばかり。(あ、自分が着るならもっと枚数を減らさないと無理だなとは思いましたが)
また、綿ローンの白のペチコートふわふわというのが歩くときに大変美しく、無理とか思わずにこういう格好を一回くらいしてみればよかったと思うほど。
どの服も、細かな部分まで妥協のない仕事で素晴らしかったです。
もう、やりすぎ! というくらい、コストも手間も考えてない、趣味に走った仕事とでもいうか。
一般受けするかしないかより、作りたいものを作る創造者の姿勢がそこにありました。

DVDで一つショーが終わるごとに、金子さんが登場し、お客さんから山のような花束を贈られていましたが、そのたびに、なぜかじんとして涙が出そうになりました。

スタッフの方は、これらの映像を、「大変貴重なもの」「お宝」と呼んでいました。
きっとこれからも、ピンクハウスはかわいい服を作り続けていくと思うのですが、
営業とか収益とかを考えたら、こういう無謀とも思える服はもう作れないのではないでしょうか?
ある意味わがままな天才デザイナーがいたからこそ、こんな服ができたのだと思います。

当日は、ピンクハウスを着て行こうかとも思ったのですが、お正月だからとワンダフルワールド中心の和柄で行きました。(コサージュだけピンクハウスのものを用意していたのに、出掛けにあわてて忘れてしょぼ~ん、でした。ロシア風だかの、小薔薇ブーケに、細い房のついた玉が混じっているものです。)
セール会場では、そもそもピンクハウスを着ている人の方が少なくて(戦闘モード?^^;)、なんか場違いもはなはだしい感じでしたが、回顧展の方には同じ和柄の方がいました。
94年の白つめ草柄の方もいらしてうれしかったです。
スタッフさんは、ピンクハウスを着ていない私にもとても親切でした。

セールでは、すみれのTシャツとソックスを購入。これなら、合わせるものには困らないと思って。
残っていたすみれプリントのスカートは好きな色で最後まで迷いましたが、たぶんこの形では着られないだろうと見送りました。

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金子功ワールドに浸る~25周年ピンクハウス物語 横浜ランドマークプラザ~資料編~

ディスプレイ編の続きです)

クリアーブックタイプのスクラップブックは、雑誌記事などが84年のものからありました。(大橋歩さんのポストカードは、ポストカードブックになっているもののほか、実際に配られたものも。) 
台紙つきのクリヤーホルダーなので、たぶん裏表になっている記事はカラーコピーなどをしてあるんじゃないかと思います。
Photo_7 Photo_8 雑誌の発行年や号数なども、号数がわからないものも少しは混じっていましたが、かなりきちんと記入されていました。
「an-an」「装苑」「non-no」「olive」「CanCan」「ef」「MODE et MODE」など。

雑誌の記事は、私にとっては初めてのものがほとんどでした。
何しろ、金子功さんが独立されてからここのブランドを知った私は、リアルタイムに発信された情報を見たこともなかったわけです。

閲覧は自由だったので、まずテーブルの上にあったものを、それから棚に置いてあったものを、さらに別のテーブルのものをと、ほとんどに目を通してきました。
過去の洋服のカタログはあまり冊数がなく、スクラップブックにはさみこまれたものもありました。
「金子功のピンクハウス絵本」シリーズがなかったあたり、本の状態で閲覧で傷むのを気にするよりは、袋で保護された状態で自由に見られるようにしたのかもしれません。

11月末の、カネコイサオ&ワンダフルワールド閉店の折には、金子功さん独立後の雑誌資料はたくさん読むことができましたが、それ以前のピンクハウス関係の記事はなかったので、とても新鮮でした。
(先に書いたの日本調のことや、アイロンなどかけずに洗いざらしで着てほしい、リボンもいばっていないでくたっとした状態がかわいい、16~50歳が対象などなど、話には聞いていたけど本当にそう書いてあるとは~ とか)。
初期のものなど、初めて見る形やプリントもたくさんありました。
ショーや展示会を見てバイヤーが買い付けた一番人気、なんていう記述は、直営店の現在とは事情が違っているし、「売れなかった服」なんて記事まであるのがすごい。
(でも、素敵なノースリーブのワンピースだったのよ。袖がフレンチ型の方が売れたそうです。)

で、やはり、こんなの今でも出たらほしい、が、満載で。
こんな色あわせあるの?とか、この異素材がまとまるとは、とか、他メーカーのものとのミックスコーディネートとか、びっくりするような組み合わせの妙。
ピンクハウスのスタイルのイメージはかなり完成されて、一見ワンパターンに見えますが、それは冒険心や遊び心があり、求められるものより作りたいものを作るチャレンジャーが創造したものだということがよくわかりました。
今ではすっかり見慣れているプリントものも、それ以前にはこういうものをプリントにしようとは誰も思っていなかったものがたくさんあるわけですから。
布地の加工も、どんなに手間がかかるかしれないくるみボタンにループのボタンホール、細かなレースとフリル、あちこちにほどこされたパッチワークや刺繍は、「手作り」なんて域をはるかに超えていました。

お値段もすごい。
86年の無地の綿ローンのブラウス、ワンピース、ペチコート、色のスカート、スカーフ、ニットストール、しめて約17万円~(・.・;)
よく、ほしいけれどとても買えなくて、○○だけ買ったというような思い出話を聞くのですが、どういう人がセットで買えたんだろうと思います。
でも、これだけ手が込んでいたら、作るのだって簡単じゃないし、手間賃だってかかるよなあと思えるものでした。

DVD編に続く)

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金子功ワールドに浸る~25周年ピンクハウス物語 横浜ランドマークプラザ~ディスプレイ編~

1月5日、横浜ランドマークプラザにおいて、「25周年ピンクハウス物語」という回顧展と、ピンクハウス&インゲボルグのセールが行われました。
(実際の人の流れはセールのほうがメインだったと思いますが。)

私が会場に着いたのは、開場時間の10時を少し過ぎた頃。
受付で、並んでいたお客様に差し上げています、とロゴ入りのバッグを下さいました。
セールに来て物をいただけるとは思わなかったのでびっくり。

入ったそこはセール会場で、早くも大量に何袋も服をキープした人たちが選別をしている感じで、めぼしいものがないぞ状態。
早々にそこは退散して、どこかな~と奥の方の回顧展へ。
こちらはすいていて、ゆっくりと見ることができました。

Photo 1 ぱっと見た感じはすきすきで、さほど広くないスペースが埋まっていないような感じだったのですが、ここには貴重なものがいっぱいあり、じっくり見るとかなり時間がかかりました。

Photo_3  Photo_6 服は、91年の勿忘草、94年の野薔薇ブーケなどいくつかが、コサージュベルトやエプロンなどとコーディネートされてマネキンに着せられていて、年代や柄などの説明が前に置いてあり、他の服はハンガーにかけられて、ハンガーラックに吊るしてありました。

Photo_4 吊るしてある服の上部に、年代や柄名とコメントがついていましたが、ラックにかかっている状態だと服の側面しか見えないので、これは、並べ方にもう一工夫ほしかったと思います。
見たい服はどうしてもハンガーを動かして見てしまいますが、これは店員さんの私物だとスタッフさんが言っていましたので、マネキンは無理にしても、正面から吊るす方法はなかったでしょうか。
もっとも、一日だけの開催で、しかも大セールをしながらでは、こちらのディスプレイに凝っている時間はなかったと思います。
見せてもらえただけでありがたいと思うべきでしょう。

ピンクハウス絵本関係に出てくるような昔の服がたくさんあり、もう20年とかたつものもあるのに、色も美しく、細かい細工もそのままになっていました。
持っていた方が大事にしまってあったのがうかがわれます。
金子功さん独立後の服は浴衣くらいしかなかったので、これは金子功のピンクハウス回顧展といっても差し支えのない内容だったと思います。

Photo_5 昔の京都コレクションで発表された日本調(金子さんは雑誌の中でジャパネスクは失敗だったと書いていましたが)は、細かい麻の葉模様の地にちらばった柄は千代紙のよう、袖にはしごレースのようなクロスステッチのような、赤い糸で細かくすきまを空けて縫い付けた仕事がすばらしく、ほしいよう、と思ってしまいました。
というか、今でもこれを着てみたいと思う服がたくさんありました。
妥協のない細かな仕事が、今でもとても魅力的でした。

資料編」「DVD編に続く)

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1月5日 25周年 ピンクハウス物語 横浜ランドマークプラザで開催 

暮れに、いつものカネコイサオ&ワンダフルワールドのセールのお知らせが来ないのは寂しいものです。(カードの請求はたくさん来てひぇーん、ってものですが)

でも、お正月、ちょっと楽しそうなイベントを見つけました。

25周年 ピンクハウス物語&セール(←詳細はクリックしてください)

ピンクハウスが大切にしてきたプリントを中心に皆様と一緒に懐かしく振り返り、そしてこれからも語り続ける。そんな想いを込めた小さな回顧展です。
80年代、ブランド初期のプリントを中心としたビンテージ商品の展示や、このイベントの開催記念商品を販売いたします。

ということは、金子功さん時代のプリントが見られるということですね(^-^)
以前から、ピンクハウス路面店で行われていたイベントのようなのですが、詳しいことがわからなかったので。

場所は横浜ランドマークプラザ、1日限定のイベントで、同時にセールも行われるそうです。混みそうですね。

◆25周年 ピンクハウス物語&2008年冬セール◆
開催日時:2008年1月5日(土)10:00~17:00
開催場所:ランドマークプラザ5F ランドマークホール

見たことのない服がいっぱい見られたらいいなあ。

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金子功さんWikipediaから削除?

時々、ここを訪問された方は何を知りたかったのかな? と、アクセス解析を見ることがあるんですけど、今日、見慣れない検索ワードがありました。

「なぜ 金子功 wikipedia 削除」

え? 金子さんがWikipediaから削除されたの? とWikipediaを見にいきました。

金子功」の項目は、Wikipediaの「ファッションデザイナー」のところにありました。
しかし、そこをクリックすると、
「金子功を編集中」になり、「ウィキペディアには現在この名前の項目はありません。」とあり、
さらに下には、

警告: あなたは以前に削除されたページを再作成しようとしています。

このページの編集を続けることが適切であるかどうか検討してください。便宜のために、このページに対する削除の記録を以下に示します。

2007年10月6日 (土) 09:18 NiKe (会話 | 投稿記録) "金子功" を削除しました。 ‎ (SD:定義無し 2007年10月6日 (土) 09:16 by 123.226.66.87(p6087-ipbfp205yamaguchi.yamaguchi.ocn.ne.jp) 内容: 'デザイナーの金子 功さんが1972年にPINK HOUSEを設立しました。199)

と書いてあるんです。
10月6日はカネコイサオ&ワンダフルワールドのクローズ前ですから、これはご本人の希望なんでしょうか?(希望で削除してもらえるもの?)
でも、このデザイナーの顔ぶれには故人もいますし、現在活躍していなくてはいけないというものでもないようですし(百科事典なんだから、以前どうだったかを知りたいときもあると思う)、金子さんがピンクハウス他を作り、カネコイサオを作り、独立してさらにワンダフルワールドを立ち上げたのは事実なんですから、消すことはないと思うのですが。

これをたまたま見つけた人が不審に思って、どこかに書いてないかなあと検索していたわけですね。

ウィキペディアって、検索すると出てくるような存在で、あまり積極的に使っていないので、基準や約束事がよくわからないんですが、この項目は、金子さんのことに詳しい方が復活させてほしいなあと思います。
だって、金子さんが独自の世界を作ったデザイナーであることはまぎれもない事実なんですから。

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カネコ系リサイクル市場 高値豊富…かな?

カネコ関係のお店がクローズしてしまったので、リサイクルやオークション関係で服を見ていますが、
ブランドクローズの告知があった頃から「売り時」みたいですね。
これを機に着るのをやめてしまう人もいるだろうし、クローゼットにしまってあった服の整理をする人もいるだろうしで、
今までこれはリサイクルではあまり見かけなかったなあ、という種類や年代のものもけっこう出ています。
私もリサイクル市場をずっときちんと見ていたわけではないですから自分の感じ方ですけど。
今度あれと似たようなのが出たら買おう、ができない状態ですから、欲しい人はいるわけで。

もう少しすれば値段も落ち着くと思いますが、その時にはもう出品されないかも~と思うので、今は整理より補完です。(←整理したほうがいいんでないかい?)

柄物に比べると、無地のブラウスなどはかなり品薄に思えます。あんまり高値で出されても買えないので難しいところです。

コサージュはあまりつけない割にいっぱい持っているのですが(パンパスグラスのブーケなんて、ポリの服につけたら破れるぞ、ってくらい大きくて重い。もちろん使ってません! ←「もちろん」でいいのか?)、かわいいのがあるとついふらふらと補完してしまいそうです。

このブランドのクリスマスのものはあまり持っていません。
以前、メンズカネコイサオで、クリスマス編みこみのカーディガンが出て、それはグレー地にツリーの模様とクマの顔が連続模様で編みこみになっていたんですが、クマが白くて猫みたいだったのね。
これなら、クマが苦手な私もOK、ととっても気に入りました。(猫は好き)
だけど、メンズのニットじゃさすがに大きいからと、ワンダフルで似たようなのを予約したら(これはカタログに出ていなかった)、こっちはクマは茶色だし、ツリーはそんなに目立たないし、ピンクと水色の波線やらでやたらかわいいし、もうどうしましょう、って感じでした。
結局着てますけど、あのメンズの色柄でそのままワンダフルで出してほしかったよ~。

クリスマスのブルゾンは昔の金子さん時代のピンクハウスのを持っています。
リサイクルショップの店頭にクリスマスの日に飾ってあって、年代は古いものだったんですが、赤がすごくきれいで。
白雪姫のお母さんが「雪のように白く、黒檀のように黒く、血のように赤い」子がほしいと願う場面がありますが、雪に落ちた血のような深い赤。
ああ、これ、日本の赤だ、と思いました。
普段、赤は着ないのに、おまけにそれから1年着られないのに買ってしまったのは、その赤に魅了されたからに違いありません。

ワッペンにクリスマスツリーがクロスステッチしてあって、ピンクハウスのロゴもワッペンの中に控えめにしか入っていない。
『金子功のジャンパー絵本』に載っています(大橋歩さんのイラストと写真で)。
今でもお気に入りですが、今年はいろいろ燃え尽きていたので、クリスマス前に着ないで終わってしまいました。

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花に満ちた終幕~カネコイサオ&ワンダフルワールド~その2

A1 私が、カネコイサオ&ワンダフルワールド青山店に着いたのは、夜の7時半を回っていたと思います。

そんな時間にお店にいること自体めったになかったので、こうこうと明るいお店はいつになく美しく見えました。

中に入ると、大勢のお客さんが、壁に沿って並んでいるような感じになっていました。階段付近で、販売員さんとお客さんの写真撮影などをしていたので、順番待ちみたいになっていたのだと思います。

ここでもお客さんの服装はいろいろで、フェアのフルーツ柄とモチーフニット、最後の作品のピコフリル長袖オーバーブラウスとフレンチスリーブブラウスの色違いの組み合わせ、くま、うさぎ、民族調、クリスマス、薔薇、無地の華やかなドレスなど、ほんとに色とりどりでした。
中に、やはり勿忘草の方を見かけ、この方々も花言葉を意識しての選択だったのかなと想像したり。
カタログそのままではなく、その人なりにお気に入りの小物などと組み合わせて、その人好みのコーディネートになっていました。

スタッフさんはドレスコーディネートが3人と星条旗コーディネートで、こちらも華やかなコーディネートでした。

こちらも、商品棚はほぼからっぽ状態でしたが、そこにたくさんの花が置かれていました。
A2  A3         花がこれほど似合うブランドは他にないかもしれません。
どちらのお店でも、私が贈った花もその中にまじっていました。
私が見られなかったたくさんの場面をかわりに見ていてくれたことでしょう。

連れがいなかったので、そこにいる間、いろいろな方とお話をしました。
その中で、何人かの方から、最近は買っていなかったのだけど、お店からクローズのはがきがきて、初めて閉店を知ってびっくりした、という話を聞きました。

普段のDMは、買い物をしている間はきちんと送られてきますが、しばらく縁遠くなると連絡が来なくなるものです。
でも、今回は、それに限らず、古い顧客名簿も使って、なるべく多くの人に連絡をしたということですね。(住所変更などがあった人には届かなかったかもしれませんが)

それが、会社の方針だったか、販売員さんの裁量だったのかはわかりませんが。
いつかはまた買おうと思って、あるいはその近くに行ったら寄ろうと思っていて、突然お店がなくなっていることもいくらもあることだと思います。
今回のように、普段買っている人でさえ商品が足りない状態になっているのでは、多くの人に連絡をしたところで売り上げそのものが増えるわけではなかったと思います。
それを、わざわざ連絡して名残りを惜しんだ姿勢を、私はとても素敵だと思います。
DMをもらった人は、自分のことを忘れなかったお店をうれしく思い、それがなくなってしまうことを悲しく思い、少し敷居が高くなってしまったお店に、安心して訪れることができたのではないでしょうか。

撮影の合間を見て2階に上がり、お話をしながら、再び、スクラップやビデオの鑑賞をしていました。
やはり、以前からここの服を着ている方が多くて、年代違いの重ねを見られたり、手に入れられなかったお気に入りなどのお話が聞けるのが楽しかったです。
それぞれに好みがあって、このタイプの服が最近出ないので残念とかいうのもいくつか聞きました。
ここでも、マリエやディスプレイなどと写真撮影をされる方が多かったです。
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閉店時間はとうに過ぎていましたが、それでも人はなかなか減りませんでした。
CLOSEの看板だけをドアのそばに出していましたが、中に人が大勢いて、これでは帰れないわね^^ という感じ。
みなさん、担当さんとお話をされて、記念撮影をして、など時間をかけていらっしゃるからですね。
自分では気づかなかったのですが、来店が遅くなったために、その順番が遅くなっていたみたいで、これはなるべくゆっくりしていたい私にとってはラッキーなことでした。

自分では奇抜すぎてとても着られないなあと思っていた服や色柄でも、似合う人はちゃんと着こなしているのだなあと思うことが多い日でした。
こんなに、金子さんの服が一堂に集まることは、もうないかもしれません。
これをデザインした、金子功さんに見ていただきたかった。
その年限りの流行で捨てられていく服も多い中で、大切にされて、お気に入りにされて、今も着られているあなたの作品がこんなにたくさんあるんですよ、と。
それを着ている人はみんなそれぞれにうれしそうでしょう、と。

そう、不思議と、お店全体の雰囲気は明るく華やかで笑顔にあふれていたのです。
個々人になれば、思いがあふれて泣いてしまう人も大勢いたと思うのですが、
まるで、この華やかさが明日もずっと続くかのように。

担当の店長さんは、今日一日、お化粧直しをする時間もなかったそうです。
それでも、最後まで笑顔が美しい方でした。
2階で記念写真を撮っていただいて、階段を下りると、もう、階下のお客さんはお帰りになって、ようやくお店は静かになり始めていました。

担当さんだった店長さんと、初めて青山に来たときの店長さんお二人に見送っていただきました。

最初の担当さんの異動や退職などいろいろありましたが、知っている方が最後までいらっしゃったのも私にとっては運のよいことでした。
ただここの服を着てみたいというだけで、大量の買い物ができたわけでもなかったけれど、最後までここは私に優しいお店だったと思います。

信号のところで振り返ってみたお店には、まだわずかに人影がありました。

翌日も東京にいた私ですが、もうここへは行きませんでした。
最後に見た光景がずっとそのまま続いていてほしかったから。
帰りに立ち寄ったデパートでも、その階には寄りませんでしたが、
エスカレーターの表示板からは、お店の名前は姿を消していました。
塗りつぶしたのではなく、看板ごととりかえて、初めからそこになかったかのように。

→「その1」ほか金子功さん関係の記事は カテゴリ ファッション・アクセサリー へ。

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花に満ちた終幕~カネコイサオ&ワンダフルワールド~その1

2007年11月30日金曜日。
金子功さんの作ったファッションのお店、カネコイサオとワンダフルワールド、すべての店がこの日閉店を迎えました。

平日だったため、遠方の私は行くのをあきらめて、自分のかわりに花だけ届けるつもりでいたのですが、結局、仕Photo事を半日休んで出かけることにしました。

新しいパッチワンピースやパッチスカートを攻略する余裕もなく、勤務時間中の移動でもあり、おとなしい服に勿忘草とパンジーのコサージュだけつけていきました。
お別れの服は、この間でおおむね満足していたので、気持ちだけ。
カネコイサオ&ワンダフルワールドのコサージュは、リアルな花形のものも多くて、見ているだけでうれしく、たくさん持っています。

今回は先に小田急店へ。
前よりも一層商品がなくなった商品棚は、でも、今回は空ではなかった!
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お客さんたちが持ってきた花やかわいいプレゼントが、棚を埋めていました。

外はこれから冬になり、多くの花は咲くこともかなわないのに、金子さんのプリントに、冬でも美しい色と花柄がたくさんあったように、デパートのこの一角は、商品がなくなった今も、季節外れの美しい色に満たされていました。

それは、次々に訪れるお客さんたちもでした。
勿忘草、薔薇、野薔薇、鈴蘭、小花、ブーケなど様々な花柄、クリスマス、くまやうさぎの楽しい柄、あふれる色、八重咲きのようなピコフリルやレース、光るアクセサリー、それぞれが思い思いの服を選び、商品のないのを感じさせないほど、お店にあふれていました。
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クリスマス前に閉店してしまうのを惜しむように、小田急店のワンダフルワールドの方々は、色違いの サンタとスノーマン柄を身に着けて、それをパッチワークのシャツでたくしあげたり、クリスマスツリーやリースのクマのブローチで飾ったりして楽しい雰囲気を出していました。
販売員さんの心づくしのプレゼントも、クリスマスのキャンディでした。

カネコイサオの方々は、金子さん最後のデザインのパッチワークを。
これを着ていた方は、お客さんにも何人もいらっしゃいましたが、どれも同じ着方にならないのがおもしろいところです。
(パッチワークシリーズのアレンジは金子さんからの宿題だと思っているのですが、私は和柄と合わせてみたいと思っています。)

ご自分の担当さんを待ってようやくプレゼントを渡してそのまま去る人、これから会合がある人など、みなそれぞれ事情のある中、名残を惜しんで出向いていらしたようで、話に花が咲き、誰かが去るときには撮影会になり、デパートで事情を知らないお客さんが見たら、一体何が起こっているのかわからなかったんじゃないかと思います。
明日なくなるこの場所が、湿っぽさより、明るく華やかな雰囲気に包まれていたのですから。

「閉店売り尽くし」とはよく聞く言葉ですが、ほんとうに何もかもが売れてしまってからっぽになることってとても少ないのではないでしょうか。
そんなに商品がない中でも、やはり気になるものが見つかれば買い求めていく。
私の目の前で、いくつもの商品がそうやって誰かのもとへ買われていきました。

そこにいるだけで楽しいひとときを過ごしているうちに、七時を回ってしまいました。
「また必ず連絡しますから」
そんな言葉に素直にうなずいてしまう、そんな楽しい優しいひと時をすごすことができました。

きっとその後も、デパートが閉店するまで、何人ものお客さんが訪れ、同じように最後の夢を見たことでしょう。
またきっと会いましょうね、と言い交わしながら。

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名残りは尽きねど… その3

ゆっくりすぎるほどの時をお店で過ごした後は、もう一つのお店へ。
私は、カネコイサオ、ワンダフルワールドとも、担当さんの異動があって、それについていっていろいろな店舗をまわって、今は元のお店に落ち着いていましたが、デパートの中のそこは、それとは別のサブのお店として立ち寄ることが多かったです。
自分がアクセスしやすい場所にあったのも幸いでした。

同じ服を売っているのだから、どこでも同じような感じになるかと思うと、これがそうでもなく、お店によって、どの商品をたくさん置くか、全体の雰囲気をどうまとめるか、店員さんの着こなしやお客さんの服装もお店によって雰囲気が変わっていたと思います。
独立店舗が、切り離された非日常的な時間と空間を提供してゆったりした気持ちを与えてくれていたのに対し、デパートの中の店舗は、目にした人が気楽に立ち寄れるフレンドリーな明るさに満ちていて、私はどちらも大好きでした。

いろいろな店舗が閉店してしまったので、顔見知りの販売員さんが集まって、これもまたうれしいところです。

ただ、さすがにもう商品がなく、DMのポストカードの残りなどを好きなだけもらえるようになっていて、その心遣いがうれしい。
ポストカードはフェアや絵型のお知らせなどの節目に出されて、洋服をトルソーに着せたり、いろいろディスプレイした服そのものの写真、プリントの模様だけを柄にしたもの、シンプルな地にロゴなどいろいろで、中にはカタログに出ていないものもあったりしました。
こういうのは捨てられずにあちこちにとってあるので、ちゃんと整理しないとなあと思います。

そんなものを見ながら、大好きな販売員さんとお話をしている最中に、よその店舗からいらした担当さんが、つかつかと近づいて、目の前にざっと広げてくれたものにびっくり。
この、ものがないご時世に、いったいこのベーシックで美しい品々は何事!?(←戦時中じゃないんだから…)

たった今、キャンセル連絡があった品々だということでした。

来るのがこの時間より早くても遅くても、見ることさえできなかったのです。
しかも、好きな形で持っていないもの、消耗品ばかり。
そして、「またにする」はないこのタイミング!

きっとそんなドラマは、この時期いろいろな人が味わったのではないでしょうか。
たまたま他店舗で残っていたものが入荷した時期に、ちょうどお店に行っていたとか、
別の用で行ったときに、リバイバル品が入荷したとか。
後になって、そんなのあったの~ と残念に思った品がどれだけあったことか。
前に書いた、犬も歩けば…状態ですね。

そうして、そういうお洋服は、深い縁を感じられて、その人のもとへ行くのでしょう。
私ももちろんいただいてきました。
記念写真を撮っていただき、2店の荷物をまとめた最後の大きな紙袋を提げて、私はお店を後にしました。
振り返ると、担当さんがそのままこちらを見送っていてくださいました。

どちらのお店でも、挨拶の言葉は、「さようなら」ではなく、「またいつか」であったのですが、
無条件にこの姿を肯定してくれていたお店がなくなり、私はこれからひとりになるのだという気分になりました。
実際には、大勢の人が愛して、これからも着続けると言っている服なのですが。

日付けが変わりました。
今日の夜、残っていたカネコイサオ&ワンダフルワールド、すべてのお店が営業を終了します。

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名残りは尽きねど… その2

机の上に積まれたクリヤーホルダーには、今まで雑誌に掲載された金子功さんに関する記事がたくさんはさみこまれていました。
自分がここの服を買い始めた後のものは大体読んでいましたが、それ以前のものは初見のものが多く、「これが噂に聞くレモンブーケ柄」とか「プロヴァンスすみれの扱いってこんなだったんだ~」とか、ワンダフルワールド創始の頃の様子の記事をたくさん読むことができました。

中には、風呂敷など一般の和調のものを使ってエプロンなどの小物を作って金子さんの服に合わせたものもあり、フルセットだけでなく柔軟な着方を勧めているのがわかります。(歌舞伎の定引き幕の三色を縦パッチにしたエプロンがあった。ワンダフルワールドの羽子板うさぎ柄の時のストールの裏がこの3色パッチになっていて狂喜して買ってきたことを思い出しました。)

中の記事で、金子さんのプリントの色を染めるときの色数について、
7色が最低、12色は当たり前、最高18色
という記述がありました。

以前、よそでスカーフを見ていて、このくらいリアルできれいなら及第点(←えらそう)と思って買い求めたときに、店の人から、「ここのプリントは奈染(なせん)で10何版だかを重ねている」、という誇らしげな説明があり、いつも金子さんのプリントではこのくらいの雰囲気なんだけどな、と思ったのですが、そう感じたのは間違いではなかったようです。

そういう記事やビデオを見ながら、これは持っている、とか、これがほしかったんだけど買えなかったとか、お友達に、あなたこれ持っているでしょ? とか、これって○○と言われていたのよね、とか、この雑誌は切り抜けなくて今でもそのまま持っているとか、お客さんん同士の会話もまたおもしろく、初対面でも思わず話に加わってしまったりしました。

まだ、この店舗の1階がカネコイサオ、2階がワンダフルワールドだった頃、絵型公開は平日で、日曜日に私が行く頃にはあまりお客さんもいなくて、こんな風に椅子にすわって、のんびりコレクションのビデオを見ながら、カタログや絵型を見て、どれにしようかな、とゆっくり過ごしていたのを思い出しました。
日常のばたばたとは異質の、ゆるやかな時の流れ。
これでお茶がついていたら、もう完璧☆(カフェじゃないってば)

店内は、時々撮影会になっていました。
マリエだったり、あるいはマリエとの2ショットだったり。
店長さんは、ご自分が担当されたお客さんの写真や、ご自分との2ショットの写真をカメラにおさめていらっしゃいました。
次々とお客さんがみえるので、ひとところにじっくりいられない感じでした。
なので、1月に採用されたばかりという若い店員さんといろいろお話をしたりしました。
確かに、クリスマスも、コレクションも、一度も経験しないままこのブランドが終わってしまうのは残念なことでしょう。
新規採用があって、その半年後に終了予告が出たのですから、計画されていたものではないようですね。

受け取りにいったのは、グレーのパッチワークワンピースです。
私の基本色はパープルですが、パープル系よりグレー系のほうがパープルっぽく思えたので、パープルとあわせるつもりで選びました。
本当はブラウスの縦ピンタックにほれ込んだので、セットでほしかったのですが、残念ながらブラウスは入手できませんでした。(予約できた方の分がラックにかけてあってうらやましかったです~)
やっぱり自分はこの色にして正解だったと思います。(その感想はまた別に)

ふんわりかさばるのに軽いそのワンピースを、見慣れた白い袋に入れていただき、いつものように入り口までお見送りしていただきました。

秋の日ははや暮れて、横断歩道の向こうの白いお店は、2階のマリエと、その間を動く人が、明かりに照らされて美しく見えました。

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